クレマチス開花
江嵜企画代表・Ken
こちら神戸では木、金と2日続けて雨が降り、満を持していたかのようにクレマチスが一気に開花した。見て、見てと、云わんばかりに、自分の立ち姿を競っている。
綺麗に花が咲きましたね、何の花ですかとスケッチをしていたら声をかけるひとがいた。フエンス越しに、よく見たら、ご兄弟でお勤めの西林寺さんのご住職で、弟さんの方ではないか。
亡父の月命日にはご兄弟ほぼ交替でお参りいただいている。この日はお勤めがなく、これからちょっとそこまで出かけるところ、小生の姿を見かけたので声をかけたと、ご丁寧な挨拶をいただいた。法衣を脱がれると顔つきまで変わる。うっかりお人違いをしてしまうところだった。
スケッチをしていると通りがかりの人が結構声をかけてくださる。数日前、年の頃70過ぎとお見受けしたご婦人がチューリップが綺麗ですねからはじまって、40数年前になるが花の鉢と一緒に世帯を持ったと、こちらから聞いてもいない話まで飛び出した。
花を見ていると心が和みます。ただ花の世話は結構大変だといい、うちの旦那は一切関心ないのよ、とご家庭の事情までご披露いただいたのには閉口した。
人の話に耳を傾ける人がめっきり減った。特にそれは男性に多いようだ。正式には5月の総会で決まるが、マンションの理事長を6月から1年務めることになった。同じ屋根の下に暮らす住人として、せめておはようございますと、お互い声を掛けあえるようなマンションにしたいと思っている。(了)