ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

NYドル103.70円、NYダウ130ドル高、潮目の変化か?(学校で教えてくれない経済学)

2008-05-13 08:44:18 | 経済学
 中国四川省でM(マグニチュード)8.7を超える地震が発生した。日本でも最近、M3~4クラスの地震が頻発しており、油断ならない。今回の中国での地震は、阪神淡路大地震とほぼ同規模と推定されるが、13年前の恐怖が、昨日の如く、蘇って来て戦慄を覚えた。
 専門家の解説によれば、今回、地震が発生した地域は、中国側のユーラシアプレートに、インド側のインド・オーストラリアプレートが南からぶつかる、地震多発地域である。皮肉なことに、最近、チベット族の暴動が起こった場所でもある。
 地震も暴動も、起こるべくして起こったのであろうが、8月に北京オリンピックを控えて、中国政府も頭の痛いことであろう。ミャンマーではサイクロンが発生し、2万人以上の犠牲者が出たと言われる。自然は先が読めない。日本でも夏日が続いたあと、ここ数日は一転して、肌寒い日が続いている。世界的異常気象が、穀物相場にも大きな影を落としている。
 NY外国為替市場で、5月12日、ドルは、対ユーロで売られ、1ユーロ=1.5553ドルで取引された。一方、対円では、ドルが買われ、1ドル=103.70円前後で取り引きされた。
 NY原油先物市場で、同日、WTI(軽質油)が、一時、バレル126.40ドルの史上最高値をつけたあと、利益確定の売りが出て、バレル123.84ドルで取引を終了した。
NY株式市場で、同日、企業合併のニュースに加えて、原油相場が下押ししたことを受けて、NYダウは、前日比130ドル高の12,876ドルで取引を終了した。ナスダック、S&P500種平均も値上がりした。先行き楽観できないが、上に向けた潮目の変化は感じられる。
為替市場では、先週末、ウオールストリートジャーナル紙と英フィナンシァルタイムズが、米国高官筋が語る話として、次回のG7の会合で、ドル安定のための施策が進められているとのニュースを流している。ただ、具体的根拠は全くないと米金融当局は否定している。
地震の予測は、専門家でも、事実上不可能であると言われているが、為替相場は、エコノミストの墓場と言われている。いかに為替の予測が難しいかを教える言葉であろう。
相場の世界には、為替に限らず、相場は相場に聞けという格言がある。相場は物知りだという言葉もある。水鳥の動きを観察していると参考になることが多いが、それは、彼らは、命がけで、餌場〈リターン〉を嗅ぎつけて動くからだろう。
最近の為替市場では、先の米高官の発言のように、ドル相場の底打ちを示唆する発言が目立っている。ここ数ヶ月、ドルは特に対ユーロで売られた。1ユーロ=1.60ドルまでドルが値下がりした。ドル値下がりの原因は多々あるが、米FFレートの急激な利下げが大きい。
昨日のNY為替市場では、ドルは対ユーロで、値上がりした。しかしながら、ユーロ圏では、余りにも急激なユーロ高で、輸出にブレーキがかかる。ECB(欧州中央銀行)が、ユーロ高に歯止めをかける狙いから、利下げに踏み切るとの観測が底流を流れている。
ただ、対円では、NYダウが反発に併せて、円を売り、ドルを買う動きが出て、ドルは値上がりした。NYダウが上がれば、円高、NYダウが下がれば、円高というパターンもこのところほぼ定着している。新日銀総裁の、利下げに含みを残す、昨日の発言も影響した。
地震と相場を同列に並べるとは不謹慎だとお叱りを受けるかもしれない。しかし、日本は貿易立国、資源輸入大国である。為替の潮目の変化には、目を離すことは出来ない。(了)

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世界の資源市場は、戦争状態に突入したのか?(学校で教えてくれない経済学)

2008-05-13 07:31:52 | 経済学
 日本人の特徴を表す話に、船が航海中、沈み始めた時、船長は、日本人には、「みなさん、飛び込んでますよ」と言うに限る、との世界的に有名なジョークがある。
それだけではない。先日、「あの戦争になぜ負けたのか」(6人の共著)(文春文庫)を読んだ。太平洋戦争開戦前後、様々な場数を踏んで,体制の変化、各組織の調整などを率先して行える、いわゆるゼネラリストが、海軍にも陸軍にも、日本に不在だったと書いてあった。
海軍には、陸軍に吸収されるという怖れが発足当初からあった。海軍は一緒に戦っている陸軍にさえ本当のことを教えなかった。それがウソで固められた大本営発表になったという。多くの企業でも、日常茶飯、営業だ、技術だと、子供だましのように、張り合っている。
石油を輸入している当の相手のアメリカと戦争を始めるなどは論外だが、中でも、不幸なのは前線で勇敢に戦った兵士である。武器弾薬は当然だが、一番肝心な食糧が前線に送られなかった。戦場で230万ともいわれる戦死者を出したが、その大部分は餓死だったという。
世界の穀物相場が暴騰している。この1年で、小麦、大豆、トウモロコシが2倍になった。ここ数ヶ月で、米の値段は3倍にはねあがった。エジプト、ソマリア、カメルーン、モロッコ、フィリピン、ハイチなど世界各地で、食を求めて暴動が起こっていると伝えられる。
日本の食糧は、約60%を輸入に依存している。自給率100%の米は、目先、大丈夫と言われているが、米の輸出国ミヤンマーがサイクロン被害のあと輸入国に転じれば、相場押し上げ要因になる。休耕田を荒れるに任せる、日本の農業政策を見ると、米とて油断できない。
90%近くを輸入している小麦相場の急騰は、スパゲッティ,うどん、パン、ケーキの値上げに即響いてきている。大豆の値上げは、醤油、味噌に加えて、豆腐の値段を引き上げる。トウモロコシの値上げは、家畜・家禽の飼料代を引き上げ、肉、卵の値段を押し上げる。
米農務省は、5月10日、08年の米国のトウモロコシの作付面積が、大豆、小麦に取られ、7.3%減少すると発表した。一方、米エタノール業界団体によると、今年秋作トウモロコシの1/3が、政府の優遇政策の結果、エタノール用にまわされると発表した。
ガソリンの値段がガロン4ドルを越えるのは時間の問題だから、トウモロコシがさらにエタノールに化ければ、畑を追われる小麦、大豆の相場高騰に弾みがつきそうだ。
大元の原油相場は、ガソリン用に主として使われるWTI(軽質油)は、バレル125ドル台で頑強だ。ブレント(重質油)もバレル124ドル台へ値上がりした。日本のドバイ原油の相場が、5月11日、はじめてバレル120ドル台まで上昇した。
原油値上がりで、天然ガスの相場も急騰している。日本の電力業界が、天然ガスを大量に輸入したことも影響している。電力用では、石炭の国際相場が、ここ一年で3倍になった。石炭輸出国だった中国は、07年、初めて、輸入が輸出を上回った。
中国政府は、5月11日、4月の消費者物価指数が、前年同月比8.5%,食料品は22%、なかでも豚肉は68%、食用油が14%上昇と発表した。中国は04年に既に食料の純輸入国である。中国は、食の洋風化で、大豆油、鶏卵、肉類の消費が2倍から4倍に拡大している。
今や資源を巡って、世界は戦争状態に突入しているのではなかろうか。時間が許す向きには、「あの戦争になぜ負けたのか」は、お勧め出来る、一冊だと思う次第である。(了)

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NY原油バレル126ドル突破、円102円台、NYダウ120ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2008-05-10 08:57:09 | 経済学
舞踊や歌舞伎の世界に、「裾捌〈すそさばき〉」という言葉がある。広辞苑で引くと、「着物の裾が乱れたり絡んだりしないような足のこなし」と出ていた。「捌く」という言葉を広辞苑で引くと、「からまったり、くっついたりしているものを、手で解きわけること。転じて、商品を売りこなす。利益をあげること」などと出ていた。
相撲の世界では、前捌きなどと使う。前捌きのうまい力士が減ったそうだ。野球では、グラブ捌きのうまい選手などと使う。料理の世界では、包丁捌きである。「捌き」は「こなし」、「こなし」は「熟」と書く。広辞苑によれば、「思うままに扱う。処理する」とある。
NY原油先物市場で、5月9日、WTI(軽質油)の相場が、一時、バレル126.25 ドルを突破、125.96ドルで取引を終了した。ブレント(重質油)も、一時、バレル125ドルを突破した。この日の値上がりのきっかけは、暖房シーズンが終わったにもかかわらず、暖房用油の在庫が、昨年比11%減ったことが材料に使われた。
NY原油〈WTI〉相場は、5月だけで11%、年初から31%値上がりし、一年前と比べれば2倍になった。中国、インド、中東中心に原油に対する需要が増えている一方で、世界の原油生産の40%を占めるOPECが生産枠据え置きとロシアなど非OPEC産油国の生産頭打ちが背景にある。
原油相場の押し上げ要因として、ここ数ヶ月、ドル安が指摘されてきた。ドルは、対ユーロで5%値下がりした。ところが最近は、ドルが安いから原油を買うという「謳い文句」が後退し、需給逼迫というファンダメンタルズ要因が全面に出てきた。
ナイジエリア石油相、Odein Ajumogobiaは、WSJ紙のインタービューに、「我々はマーケットの動向を注意深く見守っている。適切とならば、介入の用意がある」と語ったとWSJ紙は伝えている。この発言がナイジエリアの備蓄原油放出の意味かどうか不明である。
一方、NY外国為替市場で、世界最大の保険会社AIG(American International Group)が3月決算で78億ドル(約8,000億円)の損失を出したことを嫌気して、ドルが売られ、1ユーロ=1.5482ドル、1ドル=102.98円で取引された。ドルは、一時、1ドル=102.61円まで売られた。
NY株式市場は、AIG赤字決算に加えて、NY原油が、史上最高値を更新したことで相場の地合いは一気に悪化、前日比120ドル安の12,745ドルで取引された。AIG株の8.8%値下がりもその他金融セクター株の値下がりをリードした。金融不安が後退したかに見えたが、6月決算を見るまでは安心できないとの不安感が、再び、台頭して来たようだ。
日本と言う国は、石油の海に浮かぶ船のようなものである。言い古された話であるが、1941年、当時、日本は、米国からの石油にほぼ100%頼っていた。その石油をアメリカに止められ、勝つメドが全くない米国相手に戦争を始めた。油の一滴は血の一滴に勝ると太平洋戦争で300万人が犠牲になった。200ドル原油の持つ意味を冷静に受け止めたい。
石油化学、合繊メーカーの08年3月決算が出揃ったが、いずれも、原料高が減益要因である。09年3月決算で、バレル200ドル原油を前提に、経営を捌き切れる企業は存在するのだろうか。「捌く」「こなす」という言葉の意味を改めて噛みしめてみることが必要だ。(了)

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NY原油バレル123ドル台キープ、ドル103円台へ、NYダウ52ドル高

2008-05-09 09:11:16 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


 プロ野球の話で恐縮だが、昨日のナイトゲームで、ヤクルトから巨人へ移籍したラミレス選手が、阪神が送り出した久保田投手の速球を打ち砕いて、逆転2ランホームランを打って、巨人の勝利に貢献した。試合後、巨人の原監督が、冴えない表情でインタービューに答えているのが妙に印象に残った。
 ホームランでしか点が取れない巨人に対して、今シーズンの阪神は、とにかくよく走る。一つでも次の塁を取るという意気込みを,甲子園球場で観戦していても、実感する。加えてよく守る。ペナントレースもまだ100試合以上残している。何処の世界でも一寸先は闇だが、原監督の冴えない表情が何を意味しているのか、テレビ画面が正直に伝えていた。
 NY原油先物市場で、5月8日、WTI(軽質油)相場は、一時、バレル124.57ドルをつけたあと、前日比16セント高、ほぼ横這いの123.69ドルで取引を終えた。ブレント(重質油)はバレル52セント上げ、122.84ドルで取引を終えた。
 昨晩、ケーブルテレビで、日経CNBCの番組を見ていて、年末までに、原油が200ドルをつけると、断言しているアナリストがいた。バレル150ドルでも異常だが、年末までに、200ドルになると断言されると、正直、付いていけない。
5月8日、ウオールストリートジャーナル(WSJ)電子版に、今の商品相場の動きは、バブルでなく、需要の裏づけがあると、多くのアナリストが考えていると、WSJ紙が実施した53人のアナリストによるアンケート調査結果を紹介していた。
アナリストの51%が中国、インドによる需要を相場上昇の背景に挙げたが、11%が投機資金によると答えている。20%が供給不安、15%がエネルギー高騰と続いている。
原油相場の見通しでは、平均値であるが、5月末に、バレル105ドルまで、年末には93ドルそれぞれ値下がりすると予測している。当調査は5月2~5日に実施された。調査後、WTI相場は、バレル124ドルへ値上がりしている。
あるアナリストは、4月の米雇用統計で8.5万減ると見ていたが2万減、失業率が5.1%から5.0%へ減った。それを見て、原油相場が3.4%上がった。「これほどばかげた話はない。投機以外なにものでもない」と話したとWSJ記者は紹介している。
ガソリン相場については、年末には、ガロン〈3.78リットル〉3.45ドルと予測している。ガソリン相場は,米国では、州によって大きく異なる。既にガロン3.88ドル台まで値上がりしている州もある。夏場に上げて、ハリケーン襲来となれは急騰すると煽っている。
一方、40%のナリストは、米FRBは短期の政策金利を現在の年2.0%で年末まで据え置くと見ている。ドルが比較的底固いのは、追加利上げはないと嗅ぎつけているのだろう。
NY外国為替市場で、ドルが買われ、1ユーロ=1.5390ドル、1ドル=103.70円で取引された。ただ、円相場は、NYダウが上がれば円安、NYダウが下がれば円高で動くが、5月8日、NYダウは、前日比52ドル上げ、12,866ドルで取引されたが、円相場は上昇した。
ホームランでしか点が取れないチームが生き残るか。一つでも次の塁をねらおうとするチームが生き残るか。原油200ドル時代が来るかについては異論があるが、物の値段が上向きにあることは確かであろう。今日と言う日をどう真剣に生きるかが問われている。(了)

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\(^O^)/ 売れていますダイエットの本 

2008-05-08 11:14:17 | 情報や案内及び雑談




本は不思議な生き物のように思える。
この本、内容が単純なので売れるのだろうか?
たった4日で、100冊以上も売れている。
たった4日で、です。

もともとが、当院の患者さん向けに書かれたものなので、そんなに売れないと思っていたのですが、書店にはまだ出てないので、話を聞きつけてわざわざ買いにくる人もいる。m(_ _)m

こむずかしいことは一切書かれてないのが良かったのだろうか。

いや、やっぱり著者の下腹が凹んだのが良かったのだろう。

いやいや、お金の時間も知識も時期も関係ないのが良かったのではなかろうか。

いやいやいや、方法が単純で明快に余分な脂肪が減っていくからではないか。

いやいやいやいや、夏が近づいているからではないか。

いやいやいやいやいや、食べながら痩せれるから人気が出たんだ!

どっちでもいいや、これで国民の健康が保たれ、医療費が削減されれば、それでいいではないか。

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NY原油〈WTI〉史上最高値更新、バレル123ドル突破(学校で教えてくれない経済学)

2008-05-08 09:25:06 | 経済学
 神戸市立王子動物園に、人気者のジャイアントパンダ,タンタン〈メス〉が、中国からやってきたのは2000年7月だから、そろそろ8年になる。2002年12月には、コウコウ〈オス〉がやってきた。当時の同園のホームページにパンダ館は「3億円の豪邸」と出ていた。
神戸市が、パンダ2頭の「貸し出し」に年間1億円を支払っているという話は、ホームページにも出ていない。日本ではお金の話を口にすることは、はしたないことだと、子供のときから叩き込まれている。神戸市が中国に1億円払っていることを知らない人が多い。
原油相場が高騰を続けている。NY原油先物市場で、WTI(軽質油)で、一時、バレル123.80ドルまであり、前日比1.69ドル、1.4%値上がりして、バレル123.53ドルで取引を終了した。ブレント(重質油)も値上がりして、バレル122.47ドルで取引を終えた。
石油情報センターは、5月7日、5月5日時点の店頭価格で、全国平均で、レギュラーガソリンが、1リットル当たり159.2円、軽油138.9円と発表した。暫定税率上乗せ分25.1円を越える値上りである。NY原油高騰で、日本でもガソリンの値段が、リッター160円を早晩越えて来るであろう。
旅行会社のHIS社が、全ツアー料金を、燃油付加価値代含めて、総額料金に改めることを明らかにしたと今朝の読売新聞に出ていた。例えばソウル3日間1万5000円ツアーで、往復5000円の付加価値運賃が別にかかる。今回の発表は、値上げの布石であろう。
二度のオイルショックのあと、日本の火力発電所は、当時、石油の半分以下の値段だった石炭へ切り替えを進めた。石炭火力は国内発電量で90年度の10%から2005年に25%に増えた。その石炭が昨年からでも2倍以上値上がりしている。
二酸化炭素(CO2)を出さないということだけで、CO2よりはるかに怖い放射能を出す、原子力発電は、「きれいな」燃料と言われている。その原子力発電が、昨年7月の新潟中越地震で柏崎原発を止め、火力発電を強化した。燃料に天然ガスを使った結果、日本からの天然ガスの輸入が急増、国際相場が、8ドルから10ドルへ値上がりした。
話が横道にそれた。原油相場は、数ヶ月先には、バレル150ドルまで値上がりする。2年先には、200ドルに達すると、5月5日、ゴールドマンザックスのアナリストが顧客宛のレポートに記載した。
5月7日付けのWSJ紙によると、バークレイキャピタルが、5月7日、2008年のWTI相場の見通しをバレル16ドル上方修正し、バレル116.90ドルと発表した。理由の一つに非OPECの原油生産の頭打ちを指摘している。
同紙によれば、IEA(国際エネルギー機関)は、非OPECの生産量を5,050万バレルへ下方修正した。ロシアとメキシコ油田の老朽化が影響している。一方、世界の石油需要は、年5%増加の中国を筆頭に、ロシア、中東で需要が伸び、世界全体で、1.4%増加すると発表した。中国はアフリカ含め、エネルギー源確保に狂奔していると伝えられる。
胡錦濤国家主席は、福田首相に、2頭のパンダを「貸し出し」することを確約した。一方、東シナ海のガス田共同開発に具体的成果は得られそうにないという。日本人もなめられたものだ。金の切れ目が縁の切れ目。お人よしもほどほどにしておかないと、救いがない。(了)

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NY原油一時バレル122.73ドル、NYダウ13,000ドル台回復(学校で教えてくれない経済学)

2008-05-07 08:42:38 | 経済学
 JR琵琶湖線、京都から約50分のところに安土(あづち)という駅がある。織田信長は天正四年(1576)に、安土城を建てた。しかし、天正十年(1582),信長が本能寺で命を落したあと落城した。安土駅は、安土城跡の最寄駅である。駅前には信長の銅像が建っていた。
 安土駅は、連休最後の日とはいえ、駅員一人、大袈裟に言えば人っ子一人いないといってもいい、閑散としていた。駅から徒歩、25分のところに、信長の館と名付けた建物があり、そこに、原寸大に復元された天守閣上部が納められており、見ごたえがあった。
 安土城跡を大手道の石段を、一段一段、ある種感慨をもって、踏みしめながら登った。石段に使われた敷石に、仏石も含まれていたことに改めて驚いた。墓石も使われたと言う。
400段ほど登ると本丸跡がある。標高199メートルの平城だが、眼下に広がる町並、琵琶湖を展望した。この城は、キリスト経宣教師、フロイスやその弟子、ロレンソン修道士を通じて、欧米人の間で広く知られている。恥ずかしながら、安土訪問は、はじめてだった。
NY原油先物市場で、WTI相場が、一時,史上最高値のバレル122.73ドルをつけ、121.87ドルで引きを終えた。ゴールドマンザックスのアナリストは、6ヶ月から2年のレンジで見れば、原油(WTI)相場は、150ドルから200ドルまで上がるとのレポートを発表した。
原油相場は、年初から27%値上がりした。一年前と比較すれば、97%上昇である。要するに1年で2倍になった。これは異常な動きである。本来なら異常であるはずの事柄が、こともなげに現実に起こっている。
米エネルギー情報局(EIA)は、5月6日、2008年上半期のWTI平均価格をバレル114ドルと発表した。米国の原油需要は日量19万バレル減るが、世界の原油需要は、中国などで増えて、全体としては、1.4%増の日量8,660万バレルと予測した。
原油相場のこのところの急騰には、イラン、ナイジエリアでの供給不安がある。しかし、根底には、中国などの根強い買い気を抜きにしては考えられない。米国でのガソリン相場が、ガロン3.10055ドルと新高値を更新し、暖房用油もガロン3.3535ドルと同じく過去最高値を更新した。ガソリンスタンドでガロン4ドルが現実味を帯びてきている。
原油相場を下支えしている要素にドル安の動きがある。
NY外国為替市場で、5月6日、ドルは、対ユーロで、1ユーロ=1.5531ドルで取引された。原油相場の新高値更新により、ECB(欧州中央銀行)が、インフレ懸念から、利下げ見送りが確実視されたことで、ドル先安感から、ドル売り・原油買いの方程式が確認された。
ドルは、対円でも売られ、前日の1ドル=105.50円から104.70円への値下がりの地合いを引き継いだ。原油高にもかかわらず、NYダウが取引終了にかけて、反発に転じたことで、円を売ってドルに代えて株を買う動きから、ドル安・円高への動きにブレーキがかかった。
NY株式市場は、前日比51ドル高い、13,020ドルで取引を終了した。再び、13,000ドルに乗せてきたことで、相次ぐ欧米の金融機関の赤字決算も相場が折り込みつつあるようだ。
もし、織田信長がいま、日本国の総理大臣であれば、何を考え,国民をどのようにリードしたのか興味深い。時代が大きく変わる、文字どおり大変な時代にありながら、余りにも政治家に危機感が希薄であるように思えてならない。リーダー不在の日本は不幸である。(了)

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原油反発、ドル売り、NYダウ88ドル下げる(学校で教えてくれない経済学)

2008-05-06 12:55:06 | 経済学
 原油が上がればドルが下がる。ドルが下がれば原油が上がるパターンが定着している。
NY原油先物市場で、5月5日、WTI(軽質油)相場が、過去最高値のバレル120.36ドルに迫る、119.97ドルで取引を終了した。
CNNテレビを見ていると、その後の電子取引では、バレル120ドル上で取引が続いている。原油が前日比3.1%一気に上がったことで、投機資金を刺激し、株式に流れ始めていたお金の一部が、商品市場へ戻り、金相場も、先週末比17ドル高い、トロイオンス873ドルで取引された。お金は水鳥と同じで、餌場〈リターン〉を求めて断りなく移動する。
 原油市場では、イランと欧米間で緊張が再び高まってきたこと、トルコが国境付近でイラククルド軍と交戦したこと、特に、米国人にとっては、敏感な、ナイジエリアの武力勢力によるロイヤルダッチシエルの製油所攻撃で、供給不安が相場の上げ材料に使われた。
米国は、世界最大の原油消費国であり、しかもガソリンの最大消費国である。ナイジェリアは、ガソリン用の上質の原油を供給する。米国は輸入原油の約10%をナイジエリアに依存している。夏のドライブシーズン入りを控えて、ガソリン不足が起こり、ガソリンの値段が上がるとの思惑で相場が上げていると今朝のWSJ紙が解説していた。
一方、NY外国為替市場で、ドルが売られ、一時、1ユーロ=1.55ドル台まで値下がりしたあと、1ユーロ=1.5493ドル前後で取引されている。ドルは、対円でも売られ、1ドル=104.84円で取引された。
先週、NY市場で、米雇用データが、予想以上に堅調であるとして、ドルは、1ユーロ=1.53ドル台、1ドル=105.50円台で取引されていた。ところが、雇用数が予測の8.5万減が2万減に減ったことは喜べないとする見方が出てきた。
雇用は、減り方が少ないだけで、雇用数は4ヶ月連続で減少している。サブプライムローン問題は解決していない。住宅価格は下げ続けている。米金融機関の3月末決算は終わったが、6月末決算を見極めたいという空気が、再び、頭をもたげてきている。
今週末に開かれるECB(欧州中央銀行)会議も見極めたい。トリシエECB総裁は、インフレ懸念を繰り返しており、ECBが早晩利下げに踏み切る気配はない。米国では、利下げ打ち止め感が目先、出ているが、信用収縮が本復していないため、追加利下げの目も消えていない。そうなれば、米欧間の金利差は相変わらず縮まらない。
このところのドル相場は、欧州との金利差で動いている。年4.0%のEU(欧州連合)に対して、米国は年2.0%である。欧州が利下げなし、米国が追加利下げとなれば、リターンを求めて、自然の流れとして、お金は欧州へどうしても移動する。
NY株式市場では、原油相場が史上最高値に近づいたことから、インフレ懸念が台頭、先週末比88ドル下げ、12,969ドルと、再び13,000ドル台を割り込んだ。NYダウ値下がりには、ダウ採用銘柄のマイクロソフトがヤフー買収を断念したニュースも影響した。
ところで、日本はどうか。花見が終わり、早や5月、ゴールデンウイークたけなわである。その一方で、各地で凶悪犯罪が続いている。福田内閣の支持率が20%を割っても、マスコミも事荒立てる気配が全く見られない。日本人のノー天気振りが際立ってきた。(了)

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ガーベラの花(スケッチ&コメント)

2008-05-05 08:12:04 | スケッチ


ガーベラの花

江嵜企画代表・Ken



 神戸三宮の画材店「ルナ」に寄ると、通り道にあるフラワーショップ「潤」(078-221-7127 )を覗くことが習慣になった。
 諸物価高騰をいいことにして、花の値段も値上がりしている。ただ、この店は、今のところかもしれないが、リーズナブルな値段でわけてくれる。小鉢にガーベラの花が入って380円の値札がついていた。
 広辞苑でガーベラを引くと、ラテン名で、gerbera、ドイツの医者、T.Gerberにちなんでつけられたとあった。
 ヤフーでガーベラを検索した。元祖は南アフリカの野生タンポポ。日本には大正時代、海外から伝わり、「花車」や「花千本槍」などと呼ばれていた。日本では、冠婚葬祭用の花として愛用されているという。クリスマスには赤、敬老の日にはオレンジ、結婚式には白が人気だそうだ。
 ガーベラの生産業者の話として、「採花したガーベラを冷蔵庫に入れると花にストレスがかかる。採花後時間をかけずに、花が元気をたもったまま届けるようにしている」と紹介していた。
 人も花もお互い生き物である。冷房のなかで生活していると健康によくない。花が冷蔵庫で痛むように、人も冷房の中で生活しているとからだを痛める。
 ガーベラの置き場所は、直射日光を避ける、風の当たる場所、暖房、ストーブの近くは厳禁とあった。これも人間の健康にとって、基本的な注意事項である。
 花も生き物。ひとも生き物。花から教えられることが結構多い。
 自宅でガーベラの花を軽くスケッチした。(了)

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趣味工房「游」10周年記念祝賀パーティ〈スケッチ&コメント)

2008-05-04 06:51:09 | スケッチ


趣味工房「游」10周年記念祝賀パーティ

江嵜企画代表・Ken



 阪神元町駅地下街にあるスナック、趣味工房「游」10周年記念祝賀パーティにお招きに預かり、高校同窓のTさんとパーティに参加した。
 パーティ会場が開かれたクオリティホテル神戸(078-303-5555)は神戸ポートライナーの市民広場駅下車、徒歩5分のところにある。始発駅のポートライナー三宮駅は連休初日ということもあってごった返していた。
  趣味工房「游」(078-391-0345)のママさんのSさんは、Tさんの経営する会社勤めをしていた。Sさんは、いつか店を出そうと密かに暖めていた。一念発起して職場をやめた。そして店を出した日が、10年前の平成10年5月3日だった。
 Sさんは、人生とは、いい人に出逢う、いいひとにかかわる、いいひとに教えてもらう、そして自分という人間を作ってゆくことですと挨拶の中で話された。
 6人のメンバーからなるバンドグループ・「アズ」の演奏が30分あり、乾杯の後食事が始まった。お店のお客16名が、エントリーナンバーごとに読み上げられ、歌、踊り、太極拳など、舞台狭しと躍動した。
 ママのSさんは、歌は「心の栄養剤」、楽しく歌って「いい息」「いい声」「いい顔」「いい仲間」「いい人生」で何時までも若々しく、を合言葉としておられる。Sさんは、10年間、休みを取っていないそうだ。どこからそんなエネルギーが沸いてくるのだろうかとお聞きしたら、歩くことを日課にしているからだと話された。
 着物姿のSさんがバンドの伴奏で歌うところをスケッチした。
 この店には、ゴルフクラブ、詩吟のクラブなど「ふれあい友の会」がある。それがまたお店の客人を増やしていくのであろう。終わりに、 参加者全員で「かあさんのうた」と「故郷」を合唱した。
 この日、参加した150名近いゲストの中から抽選で当たれば30名にウイスキーか焼酎いずれかのボトル1本、1ケ月キープ出来る。
 宝くじや商店街の売り出し籤でも一度も当たったためしがない。ところがなんと筆者が30人のひとりとして番号を読み上げられるハプニングが起こった。
 ささやかな幸せをいただいたようで、ルンルンで帰宅した次第である。〈了)

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