ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ユーロ1.25ドル、原油バレル70ドルでひと息入れて、NYダウ125ドル高

2010-05-22 12:10:18 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



ドイツ議会が、21日,EUによる債務保証資金7,500億ユーロの内数1,470億ユーロ(ユーロ113円換算:16兆6,100億円)をドイツが拠出する法案を可決した。9つの附帯条項には、財政赤字はGDPの3%以下に抑える、未達国はユーロ圏から追放するなども含まれているとNHKBS「おはよう世界」がドイツテレビZDF,フランスF2のニュ-スを詳しく紹介していた。

ドイツ連邦議会(下院)では、与党はキリスト教民主・社会同盟と自由民主党の連立内閣である。自由民主党の10人の議員が法案に反対した。野党議員が次々登壇し、メルケル首相めがけてまるで馬鹿もの呼ばわりで、激しく反対演説する様子を生々しく流していた。

メルケル首相は、激しい罵倒にも臆せず登壇、「目的はただ一つ。ユーロの秩序を回復させるためだ。」と言いきった。フランステレビF2は、「なぜドイツが突然、ドイツ以外の国にいろいろ無理難題を強要してくるようになったのか。ユーロはドイツマルクそのものだった。そのユーロが脅かされた。メルケルは態度を一変させた。」と解説していた。

ドイツZDFが議会票決前に世論調査を実施した。与党の支持率は3ポイント落としたが36%とトップを維持した。連立を組む自由民主党も3ポイント落としてわずか3%になった。昨年9月の総選挙のときは14.6%だった。メルケル支持は2位を保っていると今朝のWSJ紙は報じていた。

21日、NY株式市場は、ユーロ懸念を嫌気して気重い中で取引が始まった。一時150ドル以上値下がりした。ところがユーロ相場が小戻した。米金融規制法案が上院を可決した。眼の前を覆っていた雲が取れたとして、大引けにかけて値を戻し、前日比125ドル高、10,193ドルで取引を終了した。ただ、週間ベ―スでは4%下落であるとWSJ紙は書いていた。

21日、NY外国為替市場で、ユーロが、前日の1ユ―ロ=1.2511ドルから同1.2576ドルへわずかに値上がりした。入院患者が、朝晩計る体温計に一喜一憂する姿に似ている。平熱でないことはからだでわかっている。ところが体温が37度3分から37度2分へわず下がったとわかるだけでほっとする。あれと同じだ。くよくよしても病気は急に改善しない。

21日、原油(WTI)先物相場が、バレル70.05ドルで値を保った。中国金融引き締め懸念を嫌気してここ数日大きく下げていた銅相場が小幅戻した。原油は直近高値から20%近く急落した。ユーロは一時1ユーロ=1.51ドルまで値上がりしていた。それがいま1ユーロ=1.25ドルである。ドルが上げた結果、米10年物国債の利回りは3.2%台まで急落した。

陰極まれば陽来る。原油下落と金利低下は個人消費にプラスだ。悲観論が一番良くない。(了)

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ニュ―ズウイーク日本版最新号を読んで考える(学校で教えてくれない経済学)

2010-05-21 23:00:52 | 経済学
「欧州企業はただの「のろまなカメ」じゃない。DNAに組み込まれた輸出力を武器にアメリカやBRICsをしのぐ成長を続けている」と、シュテファン・タイル記者(ベルリン支局)が近着の二ユーズウイーク日本版に書いていた。

タイル記者は、ヨーロッパ企業の成長はリストラと地道な技術の進歩に基づく部分が大きい。これに対してアメリカの成長の大部分は借金によるものだ。しかも、アメリカが生産性で優位に立つ分野の4分の3はサービス部門である。サービス部門は世界貿易の20%を占めるにすぎない。

ヨーロッパも赤字問題をかかえているが経済の核となるフランスとドイツの財政ははるかに健全だと指摘している。オバマはアメリカの輸出を5年で倍にするといっているが、目標実現はお世辞にもたやすいことではない。ヨーロッパ企業の国外の売り上げはヨーロッパ全体を国内とみても39%を占めている。のろまなカメが最後に勝つことをヨーロッパは実証するかもしれないと記事を結んでいた。

本号では、「次のフロンティア市場はイラク?」「危険だからこそ投資家を引きつける魅力は大きい。世界最大の産油国になるシナリオには現実味がある」というヘッジファンド、バートン・ビックス氏の記事も面白かった。

「10年もすればイラクが原油と天燃ガスの輸出国としてトップ3の一角を占める公算は高い。メキシコ湾では70ドルかかる原油1バレル当りの開発費用はイラクではわずか3ドルだ」と書いていた。石油専門家の間では当たり前の話なのだろうが大変勉強になった。

「欧州経済では問題はイギリスではなくドイツ。ドイツは欧州の輸出を独占するな、ドイツのリーダーシップ抜きでは、EUの未来は暗い。」とデニス・マクシェ―ン(英下院議員)が書いていた。今回のドイツのカラ売り規制で欧州から資金が逃げ、NY株式急落も招いた。

イギリスということでは、保守党のキャメロン首相を本号で特集している。「悲観主義者は全ての好機に困難を見つける。楽観主義者は全ての困難の中に好機を見出す」とかって保守党のチャ―チルは言った。それが真理だとすれば、イギリスは少なくとも危機にふさわしい指導者を首相に選んだと言えるだろうと記事を結んでいた。

韓国艦沈没の記事も本号では取り上げている。21日、岡田外務大臣と来日したクリントン米国務長官との共同記者会見の模様を午後6時前に生放送でケーブルテレビが流していた。物情騒然としてきた。治に有って乱を忘れず。乱にあって治を忘れず。政治の世界に限らないであろう。日本人の苦手な自分で考え自分で行動することが益々求められる。(了)

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ダリア(スケッチ&コメント)

2010-05-21 09:31:03 | スケッチ


ダリア

江嵜企画代表・Ken



朝一番でおなじみの神戸三宮のフラワーショップ「潤」へ出かけた。木曜日には新しい花が入る。値段も普段より安い。目玉探しに大勢の買い物客が店を訪れていた。店先にはアジサイの鉢が足の踏み場もないほど並べられていた。そのなかで、「ここに私がいるわよ。」と声をかけて来たひと鉢の花がある。それがスケッチにあるダリアである。

 『ダリア』。フリー百科事典『ウィキぺディア』によるとキク科ダリア属の多年草木の総称。和名はテンジクボタン。夏から秋にかけて開花し、大きな花輪と色鮮やか花色と咲き方が特徴。メキシコ原産。「ダリア」(dahlia)の名は、スエ―デンの植物学者の弟子であったアンデル・ダ―ス(AndersDahl)にちなむ。日本には1842年(天保13年)にオランダ人によってもたらされたと出ていた。

 鉢植えのダリアを持ってバス待ちしていたらかなりお年をめしたご婦人が「きれいですね。」と声をかけてきた。マンションの7階のベランダで園芸を楽しんでいる事やアジサイが楽しみですと話した。ご婦人は「高かったんでしょう?」と水を向けてきたので、「ひと鉢980円」と答える。「ほんとですか?」と話が妙に弾んだ。

 「ダリア」はメキシコの国花。花ことばは「華麗」「優雅」「威厳」「移り気」「不安定」「感謝」「栄華」とまことに盛りだくさんに並んでいる。「華麗」「優雅」はいいが「移り気」「不安定」という言葉が同席しているのが面白かった。

 朝自宅でダリアをスケッチをしていたら、5月20日、NYダウは前日比376ドル安,今年最大の下げ幅、年初来安値の10,068ドル、円相場は一時1ドル=88円台までドルが売られ、対ユーロでも、1ユーロ=109円へ、日本円が安全資産として「消去法」から買われたと、テレビニュ-スの声が聞こえた。「華麗」「優雅」の裏には「移り気」「不安定」が潜んでいるのかもしれない。

 「ダリア」はメキシコ原産の花。メキシコといえば、ちょうど一年前の5月、メキシコ発の豚インフルエンザで日本は大騒ぎだった。今朝のNHKBS「おはよう世界」では、ギリシャで再びゼネスト、スペインでは公務員給与5%カット反対デモ行進、タイでの暴動の様子を伝えていた。今、日本では口蹄疫への対応の遅れからと言われる人為的ミスで豚や牛が殺処理される。豚や牛が不憫でならない。(了)

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二胡とピアノコンサート風景(スケッチ&コメント)

2010-05-20 09:06:59 | スケッチ


二胡とピアノコンサート風景

江嵜企画代表・Ken



二胡とピアノコンサートが大阪四条畷市にあるアイ・アイ・ランド(072-859-3340)で 開かれ、日本画教室の仲間数人と出かけた。上海出身の二胡奏者、沈佳(シェン ジャ)さんとピアノの梅村知加さんの演奏を、舞台後ろにガラス越しに見える森を背景とした癒しの環境の中で、約1時間30分の演奏を堪能した。

沈さんは4歳から二胡を学び、現在は、大阪牧方市で二胡教室やイベントなど二胡の普及に尽力していると会場で配布されたパンフレットの解説にあった。二胡の演奏もさることながら、弾きながら演段から降りてきて、ユーモアたっぷりに客に語りかけるサービス精神旺盛な姿勢に人気の秘密を垣間見る思いがした。沈さんの笑顔が特によかった。 

梅村さんは、夕陽丘高校音楽科、同志社女子大ピアノ科を経て渡仏、パリ市立音楽院を首席で終了、ディプロマを取得した。ニ胡のピアノ伴奏をハーモニー豊かに見事に演奏された。実は彼女の母上が、森田りえ子(後任猪熊佳子)日本画教室の仲間ということでこの日のご縁をいただいた次第である。
  
今回のイベントは、俗に言うコミュニティ紙のマイライフ新聞社が主催した、コンサートとフランス料理を楽しむ企画である。会場200人満席の盛況でキャンセル待ちの状態だったと聞いた。惜しむらくは男性の姿はまばらだった。団塊世代の大量リタイヤにも関わらず、日本男性のひきこもり症候群は継続しているようだ。

プログラム第一部は、中国の舞曲から取った剣舞「京劇の伴奏曲」から始まった。独奏の「ニ泉映月」が入り、「燕になりたい」では、軽妙なタッチで森の中での鳥のさえずりさながらに魅せてくれた。15分の休憩をはさんで第二部は、「もののけ姫」に始まり、「何日君再来」、「蘇州夜曲」とおなじみの曲が続き、「川の流れのように」では会場全体での大合唱となって大いに盛り上がった。

いつものように会場の様子をスケッチした。(了)

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ユーロ不安消えず、NYダウ114ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2010-05-19 09:30:47 | 経済学
NHK・BS「おはよう世界」が紹介する米ブルームバーグは、ドイツ議会でカラ売り禁止が決まったとの話が流れたあと、欧州株高を材料に一時100ドル近く上げていたNYダウは140ドル安まであり結局、前日比114ドル安、10,510ドルで取引を終了したと報じていた。

NY外国為替市場で、ユーロが、ギリシャ国債の償還を控えて引きつづき売られ、4年振りの安値の1ユーロ=1.16ドルまで値下がりした。対円では1ユーロ=122.56円前後で取引された。先のブルームバーグを聞いていると、年末までに1ユーロ=90セント台まで値下がりする可能性があると指摘する専門家がいるという声が聞こえて来た。

おひざ元のドイツZDFテレビを見ていると、今回のドイツ議会のカラ売り規制について、あるへッジファンド責任者が画面に登場、金融取引に対する保護主義である。ヨーロッパから資金がどんどん逃げていくと不当な措置だと声高に叫んでいた。

5月19日には、ドイツ、ベルリンでG20財務相会議が開かれ、過剰な投機的取引禁止をめぐり議論が展開されることになっている。毎度のことだが、猫(ヘッジファンド)に鈴を付けようとネズミ(G20)が集まってどこまで成果が上がるか誰も予測がつかない。

予測がつかない話として、米CNNが、メキシコ湾原油流失事故を取り上げていた。ルイジアナ州での影響を調査している自然保護団体の関係者は、「どんな影響があるかって?誰も分からないよ。今回メキシコ湾で実験が行われたようなものだ。」と吐き捨てるように話していた。メキシコ湾流に乗って油は既にフロリダ半島を回り大西洋まで流れ出している。

英国BBCは、アイスランド火山灰に対するルールを緩和したというニュースを流していた。新ルールを採用した英国航空会社Skybeの担当官は、「今までのルールが厳し過ぎた。エンジンを調べたが、エンジンは多くの火山灰に耐えられる。飛行禁止区域を拡大する。」と話していた。英国航空も早晩新ルールを採用することになるだろうとBBCは紹介していた。

BBCは、英国気象庁の担当官が、アイスランド火山の噴火が停止する兆しはないと話す場面もしっかり紹介していた。原油流失事故も火山灰への対応も人と自然の「いたちごっこ」の様相を呈してきた。自然をあなどるととんでもないしっぺ返しを受けるであろう。

へッジファンドも生き物として捉えれば同じである。抗生物質を投与して悪いバイ菌も死ぬが良いバイ菌も殺す。ヨーロッパから資金が逃げれば、欧州経済は疲弊する。ユーロが死ねばそれが日本にどう関わってくるのか。日本の政治家は答えを国民に示していない。

普天間も大事であるが、ユーロを巡る通貨戦争に政治家は真剣に取り組んで欲しい。(了)

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NYダウ一時185ドル安、ユーロ小戻しで5ドル高、乱高下は生きてる証拠か?

2010-05-18 10:28:23 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



メキシコ湾での原油流出事故にも関わらずなぜ原油相場がバレル70ドルまで値下がりしているのかと17日付けのWSJ紙は問いかけ、ユーロ不安から世界経済回復にブレーキがかかり、原油需要が減ることと原油供給増が理由の一部として考えられると指摘していた。

ユーロ不安は最近、日本でも一般紙も盛んに取り上げるようになった。ユーロ相場は16日一時1ユーロ=1.22ドル台まで値下がりした。17日のNY外国為替市場では1.24ドル近辺まで戻した。ユーロは対円でも下げ、一時1ユーロ=112円台まで値下がりした。ユーロ相場の先行き不安からNYダウは一時185ドル安まで値下がりした。ユーロ相場が小幅戻したことを材料に、取引終了30分前から急速に値を戻し、前日比5ドル高、10,625ドルで取引を終了した。

ギリシャ危機に際して、EU、IMFは1兆ドル規模の救済策を実施した。ただちに成果が全て現れない。ゆっくりだが成果は必ず現れて来るとの見方が急速に広がった結果、買い戻しの動きが進んだと17日付けのWSJ紙は解説していた。

原油相場について、WSJ紙は、WTI先物相場の期近相場は一時70ドルを割った。2015年の先物相場は90ドルである。長期先物相場とのスプレッド(値開き)が通常の倍以上になっている。足元の相場は異常に売られ過ぎているとの専門家の見方を紹介していた。

ユーロ相場については、16日付けの日経朝刊が、ヘッジファンドが昨年暮れのドバイショック以降売りポジションをわずか半年の間に急速に高めた。その結果1ユーロ=1.44ドル台だった相場が1.22ドル台まで急落した。グラフを付けて分かり易く解説していた。

陰極まれば陽来る。陽極まれば陰来るという言葉がある。余りにも急激にポジション(持ち高)を傾け過ぎるとそれを調整しようとする。人間のからだでも細胞レベルでは、日々、次々と入れ換わっているとNHK「スタジオパークからこんにちは」に17日出演した青山学院大教授で「生物と無生物との間」で65万部のべストセラーを出した福岡伸一博士が話しておられた。

日本人に相場嫌いの人が多い。それは激しく動くからだとよく言う。福岡さんに、ユーロはどうしてこんなに変動するのですかと聞いてみたらなんと答えられるだろうか。おそらく生き物だからですよ、と答えられるだろうと勝手に想像している次第である。

「お変わりありませんね。」と人と会った時挨拶する。細胞レベルでは日々入れ換わっているのですよと福岡さんはニコニコしながら話された。相場が動くのは生きてる証拠。心配なのは日本で生きているのか死んでいるのか分からない無気力な人が増えたことだ。(了)

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ゴルフセンターに炭酸泉の代理店

2010-05-18 08:31:02 | 情報や案内及び雑談
茨木ゴルフセンター付属治療院さんが、 代理店 になりました。

屋号は ≪鍼ぐる≫ 「シングル」と呼んでください。

茨木ゴルフセンターには、治療院が二軒あります。
お問合せは、072-632-2703 へどうぞ。


ゴルフセンター内にある鍼灸院ですので、開業当初から患者さんが多いようです。
新規開業を目指す方々には羨ましい話です。(^o^)

ゴルフ会員でない方も入れます。
きょうの疲れに炭酸泉、明日の活力に炭酸泉はいかがでしょうか。
えっ?芸のない表現?そうですか。テレビの宣伝文句を借りたのですが、古いですか?

体が柔らかくなるので、ゴルフをされている方々には好評です。

こ~んな感じでリラックスするそうです。



炭酸泉足浴 1回 2000円

施術料金
手技・ストレッチ療法
10分1000円~
(20分、30分もお選びいただけます)

鍼灸治療
10分 1500円
30分 3500円
50分 5000円

炭酸泉足浴+手技
40分 4000円
60分 6000円

炭酸泉足浴+鍼灸治療
40分 4000円
60分 6000円

炭酸泉足浴+手技+鍼灸治療
60分 6000円
90分 9000円

手技治療+鍼灸治療
40分 4000円
60分 6000円

◆完全予約制◆

お問合せは、フロント又はスタッフまで。

よろしくお願い申し上げます。

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東方彩夢 森田りえ子展(スケッチ&コメント)

2010-05-17 08:14:09 | スケッチ


東方彩夢 森田りえ子展

江嵜企画代表・Ken



 パリ展帰国記念 「東方彩夢 森田りえ子展」が大丸ミュージアムKYOTOで5月24日まで開催されている。昨年5月のパリ展の後、東京、福岡、名古屋と回り、国内3ケ所で既に延べ9万人が訪れたという。今回の展覧会で見納めとなる金閣・鹿苑寺方丈に収められる杉戸絵「春夏秋冬」が本展覧会の目玉の一つとなるであろう。

 会場入り口正面に花魁を描いた絢爛豪華な作品「竜宮」が訪れる人の目をまず引きつける。パンフレット表紙を飾った舞子像「粧II」、箱根芦ノ湖「成川美術館」蔵の四曲一双屏風「春朧朧」と続く。王禅寺境内にある樹齢800年、今もなお季節ごとにたわわに実を付ける柿の木を描いた「王禅寺丸柿絵」の前の椅子に座って会場の様子をスケッチした。

 初日午後2時から森田りえ子画伯のトークショーが開かれた。会場のスペースに入りきらない盛況だった。過去幾多のトークショーでも数多くの森田語録を残している。この日は「花を描いていると花が私に語りかけてくる。その時、命の大切さを花が教えてくれる。花からいただいたエネルギーを自分が描いた絵に出さねばならないと思っている。」という言葉が特に印象に残った。

 パリの会場でアンケート用紙を配った。フランスの方々から思い出に残るすばらしい多くの感想をいただいた。それに習って日本でも会場にアンケート用紙を配った。2~3ケ月で臨月を迎えるというあるご婦人のアンケートに「おなかの中の子は、きっと美術が好きになるだろうと思う」と言う言葉があり、読んで胸がジーンと熱くなった。面白くなかったら面白くないと書いて欲しい。アンケートを読むのが毎日楽しみですと話された。

 名古屋会場のエピソードの一つとして、若者の多くが携帯電話で会場のいたるところで「写メール」を送り合いをしていた。写メールを見たので来たと言う人が大勢いた。写メールの威力はすごい。時代を感じた、と話しておられた。

 京都展は森田画伯のお住まいのある地元であり、京都が最後ということもあって、毎日会場に出ておられるそうだ。余談ながら、日替わりの彼女の着物姿も楽しみの一つだろう。ひと声かけて彼女との2ショットをおねだりしてみたら、タイミングさえよければ、気軽にOKしてくれるかもしれない。一人でも多くの方に是非、大丸京都展6階の会場へ足を運んでいただければ有難い。(了)

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ユーロ懸念消えず、NYダウ116ドル安、ユーロ1.24ドル割れ、原油72ドル割れ

2010-05-15 07:26:27 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



人間がやり取りしていると思うから分かり難い。水鳥が為替や株を取引していると思えば納得する。人間に羽が生えていると思えばいいのではないか。水鳥は危機に敏感に反応する。相場は人の心の鏡である。不安心理が払拭されない限り、不安定な相場が続きそうだ。

14日、NY外国為替市場で、ユーロが引き続き対ドルで売られ、1ユーロ=1.24ドルを割った。NY原油(WTI)はユーロ安に連動してバレル72ドルを割り込んだ。NYダウは、前日比116ドル安、10,620ドルで取引を終了した。

CNBCテレビを聞いているとEuro Worry(ユーロ懸念)という言葉が頻繁に出てくる。NY(ニューヨーク)で取引している人は大西洋をはさんで対岸のヨーロッパの動きが気になって仕方がない。欧州株が軒並み4%前後この日も値下がりしたことが余程堪えたようだ。多くのアメリカ人は、ギリシャ救済策は事実上機能しないだろうと考えているのであろう。

ドイツ銀行CEOのJosefAckerman氏が、14日のドイツZDFテレビとのインタービューで「ギリシャ財政赤字問題解決は疑わしいと自分は考えている。」と発言したことがユーロ安、欧州株安を加速したと14日付けのWSJ紙電子版は解説していた。

NYダウ30全銘柄、S&P500銘柄の99%が値下がりした。MastarCard,BankofAmericaに代表されるカード会社の株が3~9%急落が特に目立った。カード会社に対して米FRBが規制を強化する法案が米議会で可決されたことが響いた。JPMorgan,Citigroupなど金融株も下げた。ユーロ安、欧州株安が陰を落としているとWSJ紙は書いていた。

ギリシャ関連のこの日の二ュ-スでは、ギリシアとトルコは歴史的因縁で仲が悪い。そのトルコErdogan首相がギリシャPapandoreou首相と14日会談、特に軍備費削減に向けて両国が、緊密な話し合いを今後続けるとを約束したとWSJ紙は大きく取り上げていた。

同紙によると、ギリシアの軍事費はGDPの4.8%を占める。当初予算で見込んでいた12.6%カットを改定財政緊縮予算では25%へ削減拡大する。エーゲ海上でトルコとギリシャの空軍が領有権を巡ってここ10年、紛争の絶え間がないと書いていた。

ギリシャ関連の明るいニュースでは、海運業界は財政危機から無縁だとWSJ紙は書いていた。ギリシャ経済の第一は観光。ついで海運業界である。石油タンカーは世界の21%、小麦、石炭を運ぶばら積み船(ドライバルク)で18%を占める。中国買いの恩恵をこれからも受け続けることが出来るとある海運業界のCEOの言葉を紹介していた。

病上りの米景気に欧州不安が加わった。政治家も経営者も腰を据えて取組んで欲しい。(了)

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米小売大手決算予想嫌気、NYダウ113ドル安、ユーロ再び115円台へ下げる

2010-05-14 09:58:38 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



新暦(太陽暦)の5月14日は、旧暦(太陰暦)では4月1日である。明治に入っていきなり太陽暦に変更された日本人は大いに戸惑ったに違いない。アジアやイスラムの世界では現在も太陰暦を採用している。太陽のリズムで物事を見るだけでなく月のリズムでも諸事を観察することは大切かもしれない。

アメリカが太陽なら欧州は月かもしれない。ギリシャ問題でヨーロッパが大荒れである。
そもそもはアメリカが起こした金融危機が欧州金融機関を巻き込んだ。国の通貨は国力の象徴である。米国一極システムでドル本位体制を確立した。それが09年9月に崩れた。

ドルがダメならユーロがあると渡りに船と乗り換えた。物ごとは甘くない。ユーロという船底にギリシャという小さな穴が開いていた。アリの一穴という言葉がある。ギリシャという小さな穴をふさがないと船ごと沈むと危機感を抱いたEUがIMFに助けを求めた。

13日のNY外国為替市場では、ギリシャ問題で不透明感が払拭されない。1ユーロ=1.25ドル台へ再び沈み始めた。対円でもユーロが売られ、1ユーロ=115.98~116円で取引された。欧州がご先祖の人がアメリカには多いからヨーロッパの動きには特に敏感に反応する。

13日のNY株式市場は、前日比113ドル安、10,782ドルで取引を終えた。米小売大手の決算が予想を下回ったことを嫌気して、取引終了にかけて売りがかさんだとNHK・BS「おはよう世界」(経済情報)で解説していた。

米小売大手のコールズの株価が6月までの通期利益見通しが予想を下回った。アパレルのアーバン・アウトフィター株が経費が予想以上に増えた。それぞれ6%強急落、デパート大手メ―シ―ズ、ターゲット株も4%前後下げて下げ相場をリードした。つれてハイテク、金融株も値下がりしたと14日付けのWSJ紙電子版は書いていた。

13日付けのWSJ紙に、中国本土株は昨年8月高値から24%安い。中国株がなぜ冴えないのかについて詳しく分析していた。中国政府は政府系金融機関に準備率引き上げで引き締めを続けている。ところが4月のCPI(消費者物価指数)が前年同月比2.8%増、3月の2.4%増を超えた。4月の住宅価格は12%値上がりした。引き締め策は効果を上げていない。

平均的な中国の投資家の株式保有期間は中国本土では約2ケ月、香港では6ケ月、米国では一年以上である。中国政府の金融引き締めはこの先さらに強化される。昨年から中国の政府系企業につぎ込んだ資産は不良債権化するとの見方も株安の背景にあると書いていた。

地球は一つ。体もひとつ。太陽もあれば月もある。バランスが崩れると病気になる。(了)

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