思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

こどもたちに教えるべき近代日本の真の偉人、高野岩三郎とは。

2017-07-04 | 学芸

1871年、

国際都市ー長崎に生まれ、

東京神田で育ち、

東大法学部に学び東大教授となったが、

エリート主義とはまったく無縁。

下町っ子ー庶民派で、

徹底した民主主義者。

マルクスも研究したが、

一生涯、共産主義者にはならず、宗教者にもならず、

共和主義者として生き抜いたのが、高野岩三郎。

 

 戦後、改組されたNHKの初代会長となり、権力からの放送の自由を掲げて民主主義の放送局を目がけた人(1949年に志半ばで死去)、そして何より現日本国憲法の骨子となった憲法草案をつくった民間人七人を束ねた人。人望が厚く、みなに親切で心優しい稀代の民主主義者。こういう人こそ、日本の偉人としてこどもたちに教えなければなりません。

 彼は、戦前は、白樺派の同伴者にして資金援助者の大原孫三郎(現クラレ・現中国電力の創設者)のつくった「社会問題研究所」の所長として、労働者と反戦平和と民主主義のための理論と実践に奮闘した人でもあります。なお、大原社会問題研究所は、今も法政大学大原社会問題研究所として存続しています。


※大原孫三郎を含め詳しくお知りになりたい方は、 「高野岩三郎伝」(岩波書店)をお読みください。こども用の伝記がでることをせつに希望しています。

共和党(主権者は市民であることの徹底、元首は大統領、政治の実際は首相、天皇は文化的象徴)をつくりたいと切に思います。

 

武田康弘

 

 

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