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わたくしは、信州木曽で育っており、まさか「瀬戸内海べりの一寒
で、前から気になっていたのが川勝氏のこの本である。この人は、政治家でもありときどきあれな発言が伝えられているので偏見があって、山室信一の本のとなりで長らく眠りについていたのだが、今日少し読んでみた。非常に壮大な試みで、それ自体が海洋的な感じがする。わたくしは、そもそも日本を島国だと思っているのは海辺のやつらだけではないかと思うのだ。山は物のバラエティの密度に於いて恐ろしく濃く広く感じるので……。自分が孤独である感じがあまりしないのが山人の特徴であろう(そうでもない気がしてきたが……)対して、家に帰りたがるのは、安部公房の「砂の女」の主人公みたいな砂に憑かれてしまった人か、自分の土地を買ったり田んぼを持った連中なのではあるまいか。
そういえば、わたくしは海も苦手だが、空も苦手で、飛行機というものは100%墜落するものだと信じている。