★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

服従するは我にあり

2016-11-16 23:08:08 | 大学


トランプがどんなにおかしなことを言うやつでも大統領になったら服従しようとする連中があとを絶たないわけだが、そういえば、吾々の周囲でもだいたいそんな感じである。歴史が反復すると、前回のときの真の犯人や責任者が明らかになってそれはそれで研究にとってはよいが、それだけである。普段理に従うとか宣言している人ほど危ない。吾々はもともとそんなに理に従って生きているわけでもないにもかかわらず、そういう自明の現実を無視しているから、窮地に立つと、オーソライズとか仕事だからとか正式な要請だからとか、ただの屈服であることを隠蔽する「理」を発明してやり過ごすのである。しかし、そういう人は案外、へたれ転向者の汚名を晴らすため、立場がヒラに戻れば頑張って反抗的な人物に立ち返る。戦後の左翼と同じである。

安全保障のために――、科学技術とかの知的流出を防ぐため海外渡航とかに気をつけろみたいな話が、会議ででていた。アホらしい話である。戦争やテロが「理系」の話だと思っているところが……。本当か知らないが、あちらの自爆テロはうちらの大和魂的自爆攻撃とかの影響があるそうであって……。安全保障を言うなら、大至急、日本中の大学でコーランの講読を始めるしかないのは自明ではないか。


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