「アンフォルメルとは何か」展の最後のコーナーでこの絵を見て、「パウル・クレーが出展してるのかな」と勘違いした。上部の月のような半円や船の形象と思われる形にクレーを感じた。作者には失礼になるのかもしれないが、構図も色の使い方もよく似ている。しかしよく見ると下辺の葦を思わせる描写などは違っている。
解説によると作者、ザオ・ウーキーは1921年北京生まれで1948年渡仏と書いてある。題は「21.Sep.50」と製作年月日が記されているだけだ。ブリヂストン美術館はこの作者の作品を収集しているようで他の作品も多く並べられていたが、題はいづれも製作年月日となっている。
解説は「書や水墨画といった東洋の造形的伝統を色濃くかんじさせる。それは自然そのものを霊感源とし、豊かな色彩と深奥な空間、スピード感を備えた筆致、荘厳さと奔走さを併せ持つ構図」と、他の美術の解説と同様よくわからない表現となっている。
私は、色彩の氾濫や形態のどぎつい自己主張もなく、この展覧会の他の作家の絵とは随分と印象が違うように感じた。落ち着いた色彩、何か具象性をほのめかすような形態があるようでいて、それを拒否しているような形態が印象的だ。私には好感の持てる作者だと感じた。
解説によると作者、ザオ・ウーキーは1921年北京生まれで1948年渡仏と書いてある。題は「21.Sep.50」と製作年月日が記されているだけだ。ブリヂストン美術館はこの作者の作品を収集しているようで他の作品も多く並べられていたが、題はいづれも製作年月日となっている。
解説は「書や水墨画といった東洋の造形的伝統を色濃くかんじさせる。それは自然そのものを霊感源とし、豊かな色彩と深奥な空間、スピード感を備えた筆致、荘厳さと奔走さを併せ持つ構図」と、他の美術の解説と同様よくわからない表現となっている。
私は、色彩の氾濫や形態のどぎつい自己主張もなく、この展覧会の他の作家の絵とは随分と印象が違うように感じた。落ち着いた色彩、何か具象性をほのめかすような形態があるようでいて、それを拒否しているような形態が印象的だ。私には好感の持てる作者だと感じた。