Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

明日の会議の準備完了

2018年07月11日 23時50分22秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 明日の午後からの会議の資料はようやく先ほど出来上がった。明日は曇で本日ほどは気温はあがらないらしい。30℃をこえないという。だが、湿度は高くなるとのこと。かえって不快な気分であるし、熱中症や脱水症状になりやすいのではないかとすら思える。天気予報の表現は神奈川県東部で「北の風、後南東の風、くもり。昼過ぎまで時々晴れ、所により雨で、雷を伴う」とある。鮮明な断定からは程遠い表現である。悪く言えば、どのようになろうとはハズレとはならない予報である。見た瞬間「ずるい」と思ったが、予報官としても予報が立てにくいということなのだろう。あくまでも予報なので、当たり・ハズレを明確に求め過ぎるのも申し訳ないと思い。

 会議の準備もあり、少し早めに家を出たいものである。



石牟礼道子の俳句

2018年07月11日 20時09分59秒 | 読書
 本日横浜駅近くの有隣堂で季刊「俳句α」夏季号を見つけた。特集が「石牟礼道子と俳句」。石牟礼道子の詩、俳句などがいくつも引用されている。

ああ もう
せつなやなあ
この世でいちばん最初にひらいた花は
海の上の蝶々じゃなあ

空と
海と
島々と
夢見神
三千世界のいのちは
わたし

神と人のための詩(うた)を
お陽さまの闇にきけ
               石牟礼道子 童話「緑亜紀の蝶」より

句集「天」より
・九重(くじゅう)にてひいふうみいよ珠あざみ
・角裂けしけもの歩みくるみぞおちを
・死におくれ死におくれして彼岸花
・祈るべき天とおもえど天の病む
・三界の火宅も秋ぞ霧の道
・繊月(せんげつ)のひかり地上は秋の虫
・死化粧嫋々(じょうじょう)として山すすき
・まだ来ぬ雪や ひとり情死行
・九重連山月明連れて双の蝶
・にんげんはもういやふくろうと居る
・鬼女ひとりいて後むき 彼岸花
・前の世のわれかもしれず薄野にて
・霧の中に日輪やどる虚空悲母
・天日のふるえや空蝉のなかの洞

「深い孤独だけを道づれに--水俣・不知火の海の犠牲者たち・時経て生者の中によみがえる」
「地中海のほとりが、ギリシャ古代国家の遺跡であるのに相似て、水俣・不知火の海と空は、現代国家の滅亡の端緒の地として、紺碧の色をいよいよ深くする。たぶんそして、地中海よりは、不知火・有明のほとりは、よりやさしくかれんなたたずまいにちがいない。‥神々などというものは、‥、ついいましがたまで在ったのだということに気付くにちがいない。」

句集「水村紀行」より
・花びらの湖面や空に何か満つ
・青い罌粟(けし)まなうらにふるえ眠(ねむ)りけり
・さきがけて魔界の奥のさくらかな
・花ふぶき生死(しょうじ)のはては知らざりき
・頬に伝う菜種の雨や特攻兵
・ひがん花 棚田の空の炎上す
・うつせみの殻にやどりし夢あわれ
・うつし世の傷口いえず冬の稲妻
・天上へゆく草道や虫の声
・潮の満ちくる海底へゆくねむりかな
・毒死列島身悶えしつつ野辺の花
・死者たちの原に風車 からから から
・われひとり闇を抱きて悶絶す
・向き合えば仏もわれもひとりかな


句集「色のない虹」より
・あめつちの身震いのごとき地震くる
・わが道は大河のごとし薄月夜
・花れんげ一本立ちして春は終わりぬ

火星大接近

2018年07月11日 07時49分39秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨晩の夜のウォーキングの途中、大接近間もなくの火星を探したのだが、南の空には大きな雲がかかっていて、なかなか見つけられなかった。自宅近くに戻りかけたときにようやく雲の間に顔を出した。やはりとても明るい。異様な感じで、白い雲と黒っぽい深い藍色の空の間に赤い目が輝いているようだ。

 見入れば見入るほど不気味な色に見える。特にみなとみらい地区の高層ビルの上空に見えるため、高層ビルの赤いランプと呼応して見えるためにいっそう不気味である。人工の明かりと星の色はもともと相いれない色合いであり、そして不協和音を奏でる要素が互いに詰まっているのかもしれない。

 星の観測は都会では醜いだけでなく、もともとが相いれない性格の光同士ということなのだろう。火星の特徴的な色合いは、そんな中でもとりわけ似つかわしくないのだと気がついて。星の光は人工の光をできるだけ排除した地点で見たいものである。