Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「大道廃れて仁義あり」

2020年09月24日 22時55分37秒 | 読書



 本日横浜駅の近くの喫茶店まで出かけて、読書タイムにしようとしたら、本を家に忘れてきた。喫茶店に入る前に気がついたので、地下街に入り有隣堂で「老子」(岩波文庫)を購入。2008年の発行で1243円(税込み)もした。思ったよりも高かったのでレジで少々慌てたが引っ込めるわけにもいかず、支払い。
 老子は半世紀前に少しだけ読んだが、よくわからずに放置した。覚えていたのは「大道廃れて、仁義あり。国家昏乱して忠臣あり。」これも大意だけのうろ覚えだった。
 バラバラめくっているうちに第18章にこれを見つけた。しかし途中の「知恵出でて、大偽あり、六親和せずして、孝慈あり。」などは記憶になかった。しかも「昏乱」は「混乱」という字だと思い込んでいた。意味は同じ、とのことである。

 孔子というか儒家に対する強烈な反発心がこの老子の出来た根拠だという思いは、昔も変わらない。

 「国家昏乱して云々」、国が、統治者が危機に陥ると、忠だの孝行だのと道徳が煩く言われる。そう80年位前の世界であった。今の時代も「国家や政府のいうことに文句を言うな」という人間がたくさん湧き出てきた。ところが政府の方は、文書は改竄するだけでは飽き足らず都合の悪い文書は廃棄し、とうとう最初から作らず、という事態になっている。しかも解明されない・解明しようとしない疑惑がついて回る政府である。
 政府が道徳を声高に言うときは、自らが不道徳をしていることの証しだと、80年前の歴史と今の政治が教えてくれている。

 本日のところは解説を読んで終了。


台風の迷走

2020年09月24日 21時27分41秒 | 天気と自然災害

 台風12号は温帯低気圧となった最期の場面で迷走を始めた。北上を開始しないで南下をはじめ、まだ行方が定まらないようだ。
 天気もそれに伴い、すっきりと晴れない。未だに弱い雨が時々降る。雨の区域はいまだ東から西へ移動している。気温も低いまま。最高気温は22.2℃であった。北風で寒いと思う。本日は長袖のウィンドフレーカーをTシャツの上に羽織って出かけた。

 明日もほぼ同じような気温という予報である。秋雨前線の西の方には低気圧と雨の区域があり東に移動している。いつになったら神奈川県上空の雨の区域の移動は、西から東への移動に変わるのであろうか。不思議な天気の移り変わりが続いている。

 時々降る雨の中を横浜駅近くの喫茶店まで歩いた。


欅のすすり泣き

2020年09月24日 13時36分50秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 風に揺れる南側の5本の欅の音を聞きながら、部屋の片づけを少々した。欅は風に枝が大きくしなり、独特の音を立てる。
 今吹いているくらいの風のときは、不気味で私たちの不安を掻き立てるように聞こえる。もう少し強い風になると、自ら枝を落して風の抵抗を少なくしようとする。その音は、自らの枝を落すときの悲しみのように聞こえる。悲鳴というのとは違う。音というも適切ではないかもしれない。すすり泣くような切ない欅の「声」である。
 微風ならば不気味さはない。逆に風に枝と葉を遊ばせて、楽しんでいるような音である。枝を落すことはまずないからであろう。
 今吹いている風で欅は警告を私たちに発しているといえる。10mを超える風なると、すすり泣きになり、20mを超えると今度は、風自体の音が大きくなり、葉擦れの音や枝が震える音、すすり泣きのような声はかき消されてしまう。
 この次に欅が発する音は、自らの枝を落すときの気合に満ちた叫び声である。

 いつもは台風のあとは団地の欅の枝を集めるのが大変である。今回はこれ以上風が強まらなければ、いいのだが。

 不思議なのは、ツクツクホウシの声が聞こえないこと。昨日聞いたツクツクホウシは一匹か二匹、しかも弱々しく鳴いていた。この団地の今年最後のツクツクホウシだったのではないか、という想像もできる。確実に秋が深まっているのだろう。果たして明日はツクツクホウシが鳴くのだろうか。


風が強い

2020年09月24日 11時50分21秒 | 天気と自然災害

 昨晩は横浜では今のところの情報では特に被害は出なかった模様。朝9時半に最大瞬間風速16.5メートルの北風を記録している。気温が20.4℃と肌寒いくらい。最高気温の予想が21℃であるからほとんど上昇しないのであろう。
 雨は降っていない。雨の区域は横浜と川崎市域をかすって移動している。昨晩と変わらず東から西へ。風の方向と、昨日と同様90度ほどの違いがある。
 台風はすでに温帯低気圧になり、明け方には南に向きを変え迷走を始めた。大陸からの高気圧の張り出しの影響を受けている。今後北向きに方向を変えるという予報になっている。

 午前中は机の上を整理。組合の退職者関係の資料はファイルに収め、余分なものは廃棄。美術のオンライン講座の資料はとりあえずまとめた。後日製本する予定。古いファイルの廃棄も年内には実行したいものである。


台風と秋の虫

2020年09月24日 01時24分41秒 | 天気と自然災害



 昨日の最高気温は22.4℃と平年の10月中旬の水準であったらしい。予報よりも少し低かったようだ。風は日付が変わる頃から強まったように思う。
 日付が変わって間もなく1時を過ぎたばかり。レインアイよこはまの表示を見ると、雨は強くても5ミリ、今は1ミリ未満の雨である。雨の区域はこれまでとほとんど変わらずに北東から南西に移動している。
 気象庁のホームページの進路予想図では台風は暴風域が無くなっている。

 レインアイよこはまと気象庁のホームページを交互に見ているが、現役時代も台風や雪・大雨で職場に待機するときも同じであった。退職して9年以上たつが、その時のパターンを今でも自宅で繰り返してしまう。当時と違うのは、仲間がいなくて、電話はかかって来なくて、現場作業や巡回をしなくて済むこと、待機者の夜食と朝食をつくることがなく、そして暖かいベッドがあること。現在は天国のようなものである。

 お風呂の浴槽の中で、雨の状況、風の具合をじっと耳を澄ませて聞いていた。雨が一瞬止むときに秋の虫が微かに鳴く。何の虫かはわからないが、なかなか逞しいと感心する。鳴きやむと10秒もしないうちに雨の音が再び始まった。雨を予知するのだろうか。
 虫の声を聞いていると、昼間にツクツクホウシが1匹鳴いていたのを思い出した。やはり、雨が止むとすぐに鳴き出し、焼きやむと雨が降り始める。しかし虫のようには澄んだ声ではなく、そして弱々しく感じた。
 台風の息・鼓動を聞くように虫の音を聞くのは、被害が出そうもない時の優雅なひとときでもある。