午前中はみなとみらい地区の神奈川大学の校舎での対面講座、「欧州美術紀行」(講師:中村宏美)の2回目「ヴェネツィア」。取り上げた画家は、ジョヴァンニ・ベッリーニ、アンドレア・マンテーニャ、ジョルジョーネ、ティツィアーノ・ヴェチェリオ、ティントレット、パオロ・ヴェロネーゼの6名。
以前に訪れたヴェネツィアの教会や美術館で見た作品を思い出しながら楽しく拝聴。サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会で見たティントレットの《最後の晩餐》は、印象深い。居酒屋の室内のような暗い場面に窓から差し込む強い光線が、カラバッジョを思い浮かべてしまう。あるいは劇的な動きがバロック的なのかもしれない。暗い教会の中で見るといっそう印象的である。
取り上げた作品の中では、マンテーニャの《死せるキリスト》は異様な迫力で、私は初めて見た時から忘れられない作品である。ちょっと際物めいた作品なので、評価は分かれると思っている。しかし戒律の厳しいキリスト教の規制を搔い潜って、キリストの足の甲の釘のあとに着目し、鑑賞者の眼前に突き出す大胆さ、新しい視点獲得の貪欲さには脱帽である。
次回はローマを取り上げるとのこと。おおいに期待。
夕方には組合の会館に出向いて、打合せ。みなとみらい地区の神奈川大学のキャンパスから寿町まで歩いた。空気が乾燥しており、気持ちよくウォーキングが出来た。膝と腰の痛みは出なかったのがありがたかった。
帰りは関内駅まで歩き、コーヒータイムののち、地下鉄・バスにて帰宅。夕食後は団地の管理組合のアンケートなどを記入していたら、読書タイムは確保できなかった。
明日の金曜の夜から土曜・日曜の明け方まで荒れた天気になるらしい。台風21号からの変化した低気圧の影響とのこと。被害がないといいのだが。