明日は土曜日、退院したばかりの親とともにどこか散歩にいくことを考えたが、暑いので近場ではいいところがない。公園も陽射しが強いと無理、行っても近くに喫茶店でもないと休憩できない。
ターミナル駅は混雑して危ない。杖を突いた年寄りはわれわれがついていても出かけられる場所はとても少ない。このことは、人から言われて理解はしていても、実際に悩んでみるとあらためて楽しめる場所がないことが実感できる。知識と体験の違いである。そこには大きな溝が横たわっている。
公園も樹木が多く茂っていて木蔭が多く、年寄りがゆっくり散歩できるところは少ない。特に山・坂の多い横浜は、公園に行くこと自体がなかなか難しい。
といってあきらめるのは癪である。公園はやめた。横浜美術館も見て回るには気力がないという。人混みの少ない短い散歩コース、それも喫茶店などで涼んだり、休んだりできるところということで、伊勢佐木町のとおりの散歩を思いついた。
伊勢佐木町の通りの入口にある喫茶店の割引券もあった。また駅からエレベーター・エスカレーターが完備しているので、商店街まで楽である。
何を買うというのではない。病院でも、住んでいる団地でもなく、しばらく見ていなかった景色や人通りを見てみたいという思いが強いようだ。
夫婦二人にとっても伊勢ブラは一年ぶりである。