Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

曼殊沙華・彼岸花も盛りを過ぎた

2019年10月04日 19時41分38秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 本日は午前中に親に付き添って近くの病院の診断を受けた。午前中は雨とのことで午後に行くつもりであったが、綺麗に晴れ渡ってくれた。暑かったが午後はもっと気温が上がるとのことで、思い切って出かけた。
 谷底にあたる病院までは約50メートル近い高低差。丸々3カ月入院していた老親にとってはかなりきつい坂である。行くときは下り、帰りは登り、どちらにしろ私にもつらい急坂である。親にとっては15分はかかる急坂である。
 薬局は病院のすぐ傍なので問題はない。家まで戻ったら、親の退院に合わせて我が家も妻と二人で少々改装作業。この作業が終了後に、私が降圧剤を処方してもらいに、私の足で15分ほどの内科まで行った。薬が土曜日までしか残っていなかった。自分の薬のことはすっかり頭から抜け落ちていた。夕方太陽がかなり傾いてから出かけた。暑さを避けることになった。

 途中で目にした彼岸花がしおれ始めてきた。鮮やかな赤が黒ずんできた。

★曼殊沙華手折らば血潮流るるや     加藤 修
★死人花わがほむらより赤ければ     菅原しずの

 さて、災害対応が満足にできない政府が、緊急事態条項で憲法を変えようなどと、どう考えても納得がいかない。今でも災害関係法令をうまく機能させることができず、自然災害を人災にしてしまっている政権、それを担っている政治家は、憲法を変えれば、災害対応がうまくいくと本当に思っているのだろうか。
 能力のないものほど、そして自ら先頭に立って学ぶ気がないものほど形やマニュアルにこだわる。そして組織的な責任を取ろうとせず、形やマニュアルのせいにする。そのようなものが頂点に立つ組織は悲劇である。そのようなものをトップに祭り上げる組織はトップがこけると自壊する。だから皆必死に忖度する。



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2 コメント

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天も病む (のなす)
2019-10-04 22:11:45
大阪からご挨拶いたします。まずは台風お見舞い遅ればせながら申しあげます。先刻図書館で俳句α2018年夏の号をたまたま見つけ、石牟礼道子特集記事を読みました。バックナンバーが市販されているかチェックしようとしておりましたら貴ブログに。彼女をして「天も病む」と謳わしめた現代日本にもう現れることのない国宝を失って来年で二年もたつとは。彼女のご法名夢劫にふさわしく、苦界浄土もドキュメンタリーの範疇に収まらない何か幻想的な、有無を言わさず「魂」に訴えかけるものがあると思っております。時間を超越した不思議な人々や自然との交感というか。目先だけの利潤追求や席取り合戦に終始する、刹那的矮小な日本行政府や産業界の有象無象にはげしく悲しい思いを抱いて久しいのですが、草木染のご友人との対話=遺言もふと読む機会があって、厚い思いに駆られたことは言うまでもありません。若い世代の作家佐伯一麦というひとの「ノルゲ」にも草木染の妻との(実際の)ノルウェー滞在をベースにした現代小説があるのですが、何か彼の作品にも石牟礼さんの航跡をたどる目があるように思え、我らが社会が通ってきた現代の道筋を今更ながら反芻させるものがございます。さて、曼珠沙華あるいは彼岸花は、ここ大阪市街のなかにも、誰が移植するのかところどころで土中から噴き出るように花咲いておりました。引用された俳句はこわい感じが漂っていますが、小生にとりましては、秋のとある時期に必ず備忘録のように立ち現れる不思議な植物のように思え、ことさらなおどろおどろしさを強いる句とは違った印象を与えます。茎に潜んでいるアレルギー成分はお肌の弱い方には注意すべきですが、昔は食糧にしていたとハンディーな植物図鑑に書いてあって驚きました。ユリ根のようにして食していたんでしょうか。決して真似はしてはいけませんが、食べて生きる、これこそ人間の本来ですので、昔の人々のたくましさには、何につけても脱帽するばかりでございます。今、ストックホルムの高校生グレタさんが地球温暖化に警告を発して馬耳東風な世界中の指導者にアピールを続けていますが、常に札びらで頬を叩かれ続ける日本の電子メディアはうっちゃって、福島の時と同様、どうしても海外メディアの記事も並列して「真実」を確かめざるを得ない不幸も、言語の壁などという言い古された逃げ口上は許さないグローバリズムがもたらしつづける環境破壊とその隠ぺいから目が離せません。(ドイツでは当時「Die Luege(ウソ)」というドキュメンタリ―になっておりました。)つい数日前には、あってはならない腐敗した電力会社の体質がまた暴露されました。なにをかいはんや。
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のなす様 (Fs)
2019-10-05 21:44:22
初めまして。
ご訪問ありがとうございます。
まず台風のお見舞い、ありがとうこざいます。さいわい横浜は台風15号では湾岸部に被害がありましたが、私の住む内陸部は樹木の被害がある程度で、浸水や人的被害はありませんでした。しかし湾岸部の被害はなかなかひどいものです。
石牟礼道子氏の作品、とくに苦海浄土の引き込まれるように文章の力に圧倒されました。発表された当時に読んでも分からなかったかもしれませんが、きっと歳を重ねるとその筆力が少しは理解できるようになるのかもしれません。
また「天も病む」の句も同様だと感心しています。
「苦海浄土」全3部は全集本でないと読めないのが残念です。
彼岸花・曼殊沙華は人によりイメージに差が大きいようですね。いろいろな名の由来などを知ると暗いイメージがつきまといますが、花は予備知識なしで素直に感動したいですね。
江戸時代は救荒作物として利用したという話も聞きました。
日本という国、本当にひどい事態になってしまったと思います。
何が私にできるか、いつも悩んでいます。

これからもよろしく。
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