妻の悲鳴があがり、慌てて振り向くと、妻のもっとも苦手なカマキリがいた。しかし大きさは体長わずか1cm未満の幼虫。レースのカーテンにしがみついていた。
あわててスマホで証拠写真を撮ったものの、ピントを合わせるのが難しかった。一眼レフカメラで撮れば良かったが、すでにベランダの外の芝生の上に放してしまった。
孵化してどのくらい経ったのであうか。一人前の顔立ちと前肢の構えであった。
ゴキブリとカマキリは大小にかかわらず妻の悲鳴が上がる。ゴキブリについては妻としても何としても捕らえたい気持ちが強いので、殺虫剤を片手に奮闘するが、カマキリに対しては悲鳴と逃げの一手である。
わが家ではゴキブリと蚊と蟻以外は、基本はそのまま外にいってもらうことになっている。見つけたそれぞれがそのように処理をする。しかしカマキリは私だけが外に案内することになっている。その面構えが怖いという。