Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

秋寒し

2019年10月17日 11時47分23秒 | 俳句・短歌・詩等関連

 昨日は20℃を下回ったという。本日はかろうじて20℃を超えるらしい。しかし10月の平年値が18℃ということなので、昨日の気温のほうが平年価に近い。

 昨日は医師から洗髪も洗顔も解禁となったことを告げられ、頭と目の周囲をきれいに洗った。一昨日も洗髪したけれど、おそるおそる右目から遠いところを洗っただけだった。昨日はいつものように洗うことができた。実にさっぱりとした。

 しかしとても眠い。キーボードの前で寝てしまいそうである。

★秋寒し此頃あるゝ海の色        夏目漱石
★秋寒しわが脳中の砂時計        庄司たけし
★うそ寒の身をしつける机かな      渡辺水巴

 秋寒、そぞろ寒、やや寒、うそ寒は秋に感じる寒さ。「そぞろ」は「それとなく」、「うそ」は「薄い」からの変化らしい。
 第1句、荒れた海、ではなく海の色が荒れているという。むろん「荒れたさま」という意味もあるが、具体的に「色」となると思い浮かばない。まだまだ大型の強い台風が来るのだから海水温は高いのであろう。人は大気の温度で季節を実感する。

 第2句、夏の大気は湿度が高く、肌には粘っこい感覚を与える。無機質のさらさらとした砂が脳中に少しずつ溜まってくるような感覚に私は共感した。脳細胞が老化してしまいには砂にすべて入れ替わる時が迫ってきている。

 第3句、本日のように寒さを感じたとき、人は何かに身を押し付けるものらいい。それは金属ではなく多分木製の家具である。机やタンスや柱などである。私もそうだ。不思議な感覚である。それらか体温で少し暖まるとますます離れられなくなる。母体へのあこがれ、甘えの感覚に繋がる。



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