メランコリア

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心の中のベストフィルム~『キャットピープル』(1981)

2008-10-16 19:53:52 | 映画
『キャットピープル』~CAT PEOPLE(1981)アメリカ
監督:ポール・シュレイダー 主題歌:デヴィッド・ボウイ
出演:ナスターシャ・キンスキージョン・ハード、マルコム・マクダウェル、アネット・オトゥール ほか

trailer

初めて観たのはいつだったか? 大好きな女優ナスターシャ・キンスキー主演作だったからか、
D.ボウイがサントラを担当していたからか、とにかく今でも始まり方から1シーン毎が思い返せるくらい何度も観た。

story
4歳で両親を亡くし、離れ離れになっていた兄ポールとアイリーナがニューオリーンズで再会。
翌朝、町を案内してくれるはずが兄は不在。仕方なく一人でふらつき、大好きな動物園に入る。
閉園時間を過ぎても黒豹を熱心にスケッチする彼女に園長のオリバーが話しかけて知り合う。

その夜、街では娼婦が黒豹に襲われ、オリバーが捕獲。一時、園で預かることに。
アイリーナは園内のショップで働きはじめる。

ある日、興奮した豹に腕をもぎとられスタッフがひとり死亡する。
オリバーは銃で豹を殺そうと決意するも、豹は逃げ出していた。

ポールはアイリーナに、自分たちは人と交わると殺してしまわないと豹に変身してしまう一族だから、
一族同士でないと生きてゆけないと話すが、アイリーナは拒否する。
いったんはオリバーから離れようとするが、アイリーナは町に戻り、真の姿で生きてゆくことを決意する。。



ナスターシャ・キンスキーはけっこうよく脱ぐ女優さんで、今作でも惜しげもなく見せている。
スレンダーな肢体より、その表情のカンペキな美しさ、妖しさ、儚さに強烈に惹きつけられる。




と、同時に今作で知った相手役のジョン・ハードにノックアウトされたんだよね
フツーなんだけど、そのフツーさがステキ。調べたら今作がキャリアのスタートだったのかな。
この後、出演作を漁っていろいろ観たけど、やっぱりこれが一番。

こざっぱりと身なりを整えてアイリーナに会いにくるシーンなんか、今観てもすごいトキめく
彼女の恐怖心を少しでも和らげるために、町外れの湖に浮かぶ自分の建てた小屋に連れていって、
ストレートに口説くシーンとか

一方、兄役のマルコム・マクダウェルがこれまたキョーレツなキャラ。
『時計じかけのオレンジ』の時からすでにぶっ飛んだキャラが定着してる俳優さんだけど、
今作を観たら夢に出てきそうなくらいブキミ極まりない

強烈にセクシャルな名作。

主題歌はアルバムver.と全然アレンジが違くて、改めて聴くとちょっと間抜けた感じに聴こえたw

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