『さびしんぼう』(1985)
原作:「なんだかへんて子」山中恒著 監督:大林宣彦
出演:富田靖子、尾美としのり、藤田弓子、小林稔侍、岸部一徳、秋川リサ、浦辺粂子、根岸季衣 ほか
「人が人を恋ふる時、人はみなさびしんぼうになる」
▼trailer
尾道3部作も『時をかける少女』と『転校生』は観たけど、今作はジャケの富田靖子のメイクが怖くてなかなか手が出せなかったが、やっとこれで完結v
「いつ来ても懐かしい感じのする町」と冒頭で紹介されるように、セピア色のような色合いで統一されてるのがあったかい。
母親の幼少時代と、初恋の少女とが交錯するフシギな話で、なんだか夢を見た後みたい。
▼story
カメラ好きな高校生ヒロキは、母親に借金をしてカメラを購入し、フィルムまでは手に入らない。
隣接した女子高の放課後、いつもひとりでピアノを弾く橘百合子に恋
をしている。
彼女が弾くショパンの♪別れの曲(架空のタイトルらしい) を覚えてしまい、自分でも練習している。
それは母の思い出の曲でもある。
ある日、突然、部屋の中に妙な白塗りメイクとオーバーオールを着た女の子が現れる。
名前は「さびしんぼう」。百合子につけたあだ名と同じ。母親の幼少時代にも詳しい。
最初は自分にしか見えてなかったのが、そのうち周りにも見えだして大混乱!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
自転車がパンクした百合子を助けて、フェリーで対岸へ渡り、自宅近くまで自転車を届けた際、
「いつも君を見ていたんだ」と告白するが、翌日、フェリーまで迎えにいくと完全無視。
自宅にはバレンタインのチョコレートと「もう会いません」との手紙。
一方、さびしんぼうも「17歳の誕生日がきたら行かなくちゃならない」と別れの挨拶にやって来た。。
尾美としのりは、『時をかける少女』では酒屋の息子、今作では住職の息子の設定。
いつも地元に根ざした家柄なのに父親の仕事を継ぐかどうかで揺れ動いているような青年役が多いな。
素朴なんだけど、意外とストレートな告白をする青年はいまどき珍しい潔さで気持ちがいい。
坂の多い尾道を下駄で駆け下りたり、全速力で走ったりするシーンは相当苦労したんじゃないかなあ!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
『時をかける少女』でもそうだけど、学生が家では古風な着物を着ていたり、
同級生同士の男女でやけに他人行儀な丁寧語を話していたりするのがまたフシギな感覚におちいる。
あんなに理解不能な大人の代表だった父(小林稔侍)が、急にくだける風呂のシーンも唐突だしw
DVD特典は、大林監督によるロケ地の探索。見てたら無性に尾道に行きたくなった。
本編ではカットされた富田靖子が歌ってるラストシーンもありw
それから大林監督×原作者との対談。
大林監督の話はいつもあったかくて面白いから、映画のコメンタリーもあったらついまた最初から観てしまうところだったが、幸か不幸かそれはなかった。
原作:「なんだかへんて子」山中恒著 監督:大林宣彦
出演:富田靖子、尾美としのり、藤田弓子、小林稔侍、岸部一徳、秋川リサ、浦辺粂子、根岸季衣 ほか
「人が人を恋ふる時、人はみなさびしんぼうになる」
▼trailer
尾道3部作も『時をかける少女』と『転校生』は観たけど、今作はジャケの富田靖子のメイクが怖くてなかなか手が出せなかったが、やっとこれで完結v
「いつ来ても懐かしい感じのする町」と冒頭で紹介されるように、セピア色のような色合いで統一されてるのがあったかい。
母親の幼少時代と、初恋の少女とが交錯するフシギな話で、なんだか夢を見た後みたい。
▼story
カメラ好きな高校生ヒロキは、母親に借金をしてカメラを購入し、フィルムまでは手に入らない。
隣接した女子高の放課後、いつもひとりでピアノを弾く橘百合子に恋
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
彼女が弾くショパンの♪別れの曲(架空のタイトルらしい) を覚えてしまい、自分でも練習している。
それは母の思い出の曲でもある。
ある日、突然、部屋の中に妙な白塗りメイクとオーバーオールを着た女の子が現れる。
名前は「さびしんぼう」。百合子につけたあだ名と同じ。母親の幼少時代にも詳しい。
最初は自分にしか見えてなかったのが、そのうち周りにも見えだして大混乱!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
自転車がパンクした百合子を助けて、フェリーで対岸へ渡り、自宅近くまで自転車を届けた際、
「いつも君を見ていたんだ」と告白するが、翌日、フェリーまで迎えにいくと完全無視。
自宅にはバレンタインのチョコレートと「もう会いません」との手紙。
一方、さびしんぼうも「17歳の誕生日がきたら行かなくちゃならない」と別れの挨拶にやって来た。。
尾美としのりは、『時をかける少女』では酒屋の息子、今作では住職の息子の設定。
いつも地元に根ざした家柄なのに父親の仕事を継ぐかどうかで揺れ動いているような青年役が多いな。
素朴なんだけど、意外とストレートな告白をする青年はいまどき珍しい潔さで気持ちがいい。
坂の多い尾道を下駄で駆け下りたり、全速力で走ったりするシーンは相当苦労したんじゃないかなあ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
『時をかける少女』でもそうだけど、学生が家では古風な着物を着ていたり、
同級生同士の男女でやけに他人行儀な丁寧語を話していたりするのがまたフシギな感覚におちいる。
あんなに理解不能な大人の代表だった父(小林稔侍)が、急にくだける風呂のシーンも唐突だしw
DVD特典は、大林監督によるロケ地の探索。見てたら無性に尾道に行きたくなった。
本編ではカットされた富田靖子が歌ってるラストシーンもありw
それから大林監督×原作者との対談。
大林監督の話はいつもあったかくて面白いから、映画のコメンタリーもあったらついまた最初から観てしまうところだったが、幸か不幸かそれはなかった。