メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『マリと子犬の物語』

2008-10-19 17:03:48 | 映画
『マリと子犬の物語』(2007)
監督:猪股隆一
出演:船越英一郎、松本明子、広田亮平、佐々木麻緒、宇津井健 ほか

2004年の新潟県中越地震山古志村で起きた実際のエピソードを元に映画化。
予告を観ただけで泣いてしまうから、劇場公開の時は敢えて見に行かなかったんだけど、
ついにDVDを借りてみた。
大好物な柴わんこ、それもとびきり可愛いのが4人も出てきて、泣くのは当然覚悟してたけど、
登場した瞬間からもう、その後の受難を思うと涙が止まりません。。

米づくりから、錦鯉など、村の紹介からはじまって、日本の原風景ともいえる素朴な自然が舞台。
「地震被害をそっくりそのまま再現したわけではない」とテロップに出ていたけど、
マグニチュード6.8という大地震で起こりうる被害をその後の余震や避難地での状況も含めて描いている。
家具が倒れたり、窓が割れたり、屋根ごと落ちてきたり、電柱が倒れたり、
土砂崩れ、道路の陥没、河川の増水などなど、こんな風になってしまうのかって勉強にもなる。

story
母を病気で亡くした石川家は、村役場につとめる父と、長男・亮太、妹の彩、祖父の4人家族。
時々母の妹が面倒を見に来てくれる。
ある日、兄妹は学校帰りに1匹の捨て犬を見つける。犬ダイキライな父を説得するため、
祖父に誕生日のプレゼントとしておねだり。同じく両親のいないわんこが可哀想だという彩のために飼うことに。
マリと名付けられた柴犬はやがて3匹の子ども(グー、チョキ、パー)の母親となる。
村はミミズが大発生したり、鳥が大群で飛び立ったり、不気味な雲が現れたりと不可解な現象が続いたある日、
M6.8の大地震が起こり、村は壊滅状態。村民は学校の体育館に避難。
家にいた祖父と彩はマリが呼んできた救助隊員のおかげで無事発見されるが、ヘリには動物までは乗せられず、マリと3匹の子犬は置いていくことに。
避難所生活でも常にマリのことを心配する彩たちは、次に大雨が降ったら村は浸水してしまうと聞き、
ついに兄妹で雨の中、山に入ってしまい、彩は途中で高熱を出し、探しに行った父が2人を見つけ出す。
その後、やっと1家族1人ずつヘリに乗って一時帰宅の許可が下り、父と兄妹は村民の好意を得て
マリと子犬を探しに行くことに。。

とにかく、子役らの演技がしっかりしすぎるくらいしっかりしてる。
船越も船越らしくてイイ(どうゆう意味だw 息子に説教する場面はなぜか石立鉄男が入ってたような?
そして、なんといっても、わんこたちの必死の演技も凄い。瓦礫から飼い主を引き出そうとしたり、
子犬がカラスに突かれたり、さすがに吊橋から落ちるシーンは合成だったけど、
かなり過酷な撮影だったのでは? しかも実話ではマリは出産直後に地震に遭ったみたいだし。
実際の子犬は茶が1匹、白い丸々としたコが2匹。今は飼い主と暮らしているのかなあ?

追。グル魂dr.石鹸こと三宅弘城さんも大活躍されてましたw


山古志村の今の様子はどんななんだろうか?






なぜか、こんなサイト発見。
石立鉄男が占う「今日の運勢」
早速占ってみた。「吉。多くを望みすぎなければ良い一日」・・・あ、はい。

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『エリザベス ゴールデンエイジ』

2008-10-19 12:44:44 | 映画
『エリザベス ゴールデンエイジ』~ELIZABETH: THE GOLDEN AGE(2007)イギリス/フランス
監督:シェカール・カプール
出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、サマンサ・モートン、アビー・コーニッシュ ほか

エリザベス1世 1558-1603 (イングランド女王)(ウィキ参照)

大好きな女優、ケイト・ブランシェット主演とあって劇場でも観たかったが観そびれていた。
同監督がケイトを主演に撮った前作『エリザベス』は1998年。約10年たって、女王のその後を描いた。
以前観た『1000日のアン』で、息子の誕生を切望する父親が女王を処刑にかけ、
残された王女がその後どう育てられたのかは本作では語られないが、
国民を愛し、国民に愛され、国のために人生を捧げて、スペインの侵略から英国を守り、
平穏なゴールデン・エイジを築いた素晴らしい女王として人気があったようだ。


story
女王のもとに冒険家ローリーが現れ、新大陸アメリカ発見での航海話を真剣に聞く女王。
彼を寵愛するも、ローリーは女王を敬愛しつつ、侍女ベスを愛する。
女王の座を狙うスコットランド女王のメアリーは反逆の罪で処刑され、それを理由に
スペインとの戦争が勃発。無敵艦隊を目前に占星術に頼る女王は決意を新たに国民と共に闘うと宣言する。

やたらと「処女王(the Virgin Queen)」てゆわれてるけど、ウィキを読むとけっこう愛人はいたみたい。
冒険家ローリー相手にまるで恋する乙女に戻ったように純情で弱い一面をさらけ出しているのが意外だったけど、製作する側の意図によって史実とはイメージが異なることもあるしね。
とにかく、ケイトはまるでこの役のために産まれたようになりきってる。
ペットが手術のあとにつけるエリザベスカラーの語源にもなってる首周りに大きなレースのついた豪奢なドレスもよく似合ってる。
フシギな髪型も当時の流行だったのかな。アートな世界だけど女性の自然な美しさとゆうより、
絶対的権威や神聖さを表現する衣装に見えた。

DVD特典は監督のコメンタリ。さすがにもう一度観るのは辛いから飛ばしながら観たら、
撮影の裏話や背景、監督と俳優らの意見の違いのことをものすごい早口で喋ってて面白い。
「女王が精神を、同じ名前を持つ侍女ベスが肉体をそれぞれ司り、一心同体の関係だったのが、
ローリーとの出会いによってベスは女王から切り離され、女王は神聖そのものとなった」
ってゆうコメントが印象的。

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