メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『断崖』

2008-12-21 17:34:58 | 映画
『断崖』~SUSPICION(1941)
監督:アルフレッド・ヒッチコック 原作:フランシス・アイリス
出演:ケーリー・グラント、ジョーン・フォンテーン、ナイジェル・ブルース ほか

trailer for "Suspicion"

story
名家の娘リナは放蕩息子で有名なジョンと列車で知り合い、その後地元での強引なアタックの末に電撃結婚。
新婚旅行で世界中を回った後、メイド付きの豪華な屋敷で暮らし始める2人だが、旅行も新居も未払い状態。
ジョンはリナの両親をあてにしていたが、親には頼めないから仕事を持ってくれと頼むリナ。
従兄のもとで働きはじめ順風だと思われた生活も、父から贈られた家代々の財産である椅子は馬の賭け事の元手に売り払われ、その後買い戻されてほっとしたのも束の間、賭けで儲けたとゆった金は従兄の会社から横領したものだった。
幸い家族内で収められたが催促がウルサイからと、断崖の広大な土地を親友から借りた金で買って開発して売ろうとするも計画倒れ。
しかも、ブランデーで発作を起こす親友はジョンとの旅行中に謎の死を遂げた。
妻の保険は本人が亡くならない限りおりないとの電報も届き、
リナは次は自分が殺されるのではないかと日夜悩まされるようになる。。

邦題もまさに恐怖が最高潮となる断崖シーンからとっててイイんだけど、原題はそのまま「疑い」。
夫が何気なく持ってきたグラスの中の一杯のミルクが、こんなにも観客の恐怖心を煽るってすごい演出効果!
なんと、原作のほうはやっぱりそこに毒が入っていて、妻は分かっていて飲むみたいなラストらしく、
またまたRKOにひっかかる為、その通りには出来なかったとか。
もし本当に彼を愛していて信じたいのなら、結果はどうなっても自分も賭けてしまうかも・・・???
なんて思いながら観ていたけど、いやいや、自分なら最初の大ウソでもう実家に帰ってるだろうなw
(いや、最初の列車内での態度と会話ですでにもうかなり胡散臭いか
もし原作のラストなら、この男、かなりの浪費癖&虚言癖な上に女癖も悪くて、しかも殺人犯ていいとこなしな悪魔みたいなキャラじゃないか?
リナとの結婚も遺産目当てに間違いないだろうし。
カードの遊びで偶然「MURDER(殺人)」になったりするシーンも恐怖感をさらに高める効果バツグン。

ハンサムが服着てるみたいなケーリー・グラントが悪役?(いや主人公とゆうべきか)なのが面白い。
ヒロインはこないだ観た『レベッカ』でも好演だったフォンティーン。今作でアカデミー主演女優賞を受賞。
地味ながらドレスや髪型でかなり華やかに変身する女優さん。知的で上品な雰囲気が監督のお気に入りなのかも。

そのヒッチコックの登場シーンは・・・分からなかった!それとも一瞬「いた」と思って忘れてしまったか、
まったく思い出せない。残念。

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3D

2008-12-21 13:28:21 | 日記
金曜に読んだ記事では、Real D社が開発した技術にDreamworks やDisney など大手映画会社が関わって
すでに来年何本もの3D映画が公開予定とのこと。

Real D
ここで調べたら都内では武蔵野や多摩のワーナーマイカルシネマズで上映中みたいね。
『センター・オブ・ジ・アース』

注目の3D対決--映画館を支配するのはREAL D?それともドルビー?

『チキン・リトル』
スピルバーグやJ.ルーカスは「もう2Dでは撮りたくない」ってゆってるほど評価してるみたい。
これまでの2Dの映画も3D化する上、ゆくゆくは家庭でテレビ・PC・ケータイなどでも立体画像がふつーに楽しめるところまで実現可能とのこと。
しかも、メガネをかけなくても立体画像が見れるような未来もあるとか/驚×5000

想像するととんでもなくワクワクする!家でひとりでゾンビ映画なんて観れなくなっちゃうかも?
でも、ますますヒトの脳が感覚的、視覚的になれば、考え方も大変革してしまうんじゃないかな。
今以上にテレビやパソの映像情報に振り回されて、何が真実かなんて深く考えずに
麻痺してしまったら・・・と考えると空恐ろしい気もしてくる


金曜の帰りは一応チコっとクリスマスプレゼントなども買ってみたv
派遣仲間はプランタンかどっかで有名シェフの作ったチョコレートケーキをなんとっ6000円で予約&購入!
帰りに取りに行くんだってかなり浮かれてた。気合いの入り具合が違いますw
バンバンラジオでゆってた福島さんのご近所さんじゃないけど、帰り道にある一軒家に
突如きんきんきらきらなイルミネーションが点灯!!!驚×300
自転車で通りすぎた際、思わず二度見。じっくり見たわけじゃないですが、、、なんだかパチンコ店のようです。。

土曜は電灯の笠やら、風呂場、台所、窓も拭いて大掃除はこんな感じいいかな。
田舎帰ったら、もう一度大掃除あるかもだけど


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『引き裂かれたカーテン』

2008-12-21 13:11:32 | 映画
『引き裂かれたカーテン』~Torn Curtain(1966)アメリカ
製作・監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ポール・ニューマン、ジュリー・アンドリュース、リラ・ケドロヴァ、ハンショルク・フェルミ、タマラ・トゥマノーヴァ、ヴォルフガング・キーリング ほか

Torn Curtain - TRAILER

story
研究発表出席のために船に乗った科学者マイケルと婚約者で同じく科学者のセーラ。
「本が届いた」と電報が届き、代わりに本屋に取りにいくと不穏な空気。
そこには「π」と会うようにとの暗号が書かれていた。
スウェーデンに急用があると嘘をついて東ベルリンに渡ったマイケルの後を追うセーラ。
空港では大々的な扱いを受け、核兵器研究の発表をするつもりであると声明文を読み上げる。
祖国アメリカを売ったかに見えたが、実はドイツ在住の世界的に有名な科学者リント氏から研究の鍵を探るのが目的。
案内役のグロメクにスパイであることを知られ、農場でもみあった末殺してしまう。。

ヒッチコックの記念すべき50本目の監督作とのこと。
グロメクと争うシーンが長くて、ナイフで刺して、オーブンでガス中毒?って生々しい。
死体が警察に見つかるまでの間、教授と知的なバトルによって鍵を探るシーンも、
その後、偽装バスに乗ったり、劇場の混乱に紛れたり、東ベルリンから脱出するまでもハラハラドキドキの連続。

クセの強い登場人物が多くて、グロメク以外にも、偽装バス内でやたらとパニクって騒ぐ女性客(はじめから乗らなきゃいいのに)、
バレエのプリマも最初からしっかり伏線上にあって、空港に降り立った際に無視された恨み?なのか、
ステージ上でターンしながらでもマイケルらを発見して通報。帰途の際も甲板から荷物を鋭くチェックして
カゴに入った2人をすかさず通報。ヒステリックなイっちゃってる目が悪魔みたいでコワイ!

ポール・ニューマンがやっぱカッコいい!ジュリーとの濃厚なラブシーンがあるって書いてあったけど、
今の映画に比べたら「熱いキスシーン」くらいな程度だなw
今回ジュリーの歌声はなし。歌わずとも閉ざされた異国で婚約者に突然裏切られた不安感、悲しみ、迷いがひしひし伝わる確かな演技力はさすが。

追。今作でのヒッチコックの出演シーンは、ホテルロビーでなぜか赤ちゃんをあやしてた。
右ひざから左ひざ上に抱きあげて、右側のズボンを拭いてるのが可笑しいw

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