メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『樹氷のよろめき』(1968)97min

2025-01-13 14:40:32 | 映画
監督:吉田喜重

出演
洋子:赤座美代子
杉野明:蜷川幸雄
安西百合子:岡田茉莉子
今井和夫:木村功
今井の妻:藤原祐子
女教師:高木孔美子
美容師:松井信子




「岡田茉莉子さん出演作まとめ」に追加します

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吉田喜重×岡田茉莉子のシリーズ
蜷川幸雄さんて、昔は役者を演っていたのか/驚

特典は予告編
今作も日本航空のPR映画なのか
監督の話だと記録的な寒さだったそう



【内容抜粋メモ】
これは東京駅前?






洋子:あなたはいつも遅れて来る

美容院で女たちが次の先生の噂する
杉野明は旅行に出た







団地に鐘が鳴る

タイトルとスタッフロール

安西百合子が乗っている杉野のクルマが雪道で止まる
杉野:これはアクシデントです 故意にやってると思ってる
ユリコ:酒に酔って、見知らぬ私を拾って事故った時と同じ







男2人がクルマを直している間
店にこれから帰ると電話をかけるユリコ

杉野:僕はあなたと別れるつもりはない

ユリコ:
別れるつもりであなたを誘ったの ここで別れましょう
クルマの故障も偶然じゃなさそう







支笏湖に着く 吐く息が白くてほんとに寒そう!
ユリコはボートに乗る

杉野:
あなたは僕に罠をかけてる
人を轢いた瞬間、僕は自由じゃなくなった
高校教師の酔っ払い運転
あなたは僕を破滅から救ったと思ってるんだ

ユリコ:私、妊娠したらしいの

杉野:
こんな所じゃ体に毒だ
僕たち結婚しよう

ユリコ:うまくいくわけない 私、自信がある









ユリコ:
明日、室蘭に行くわ
あの町には昔知ってる人がいる



翌日、道の真ん中でまたクルマがとまる
横を汽車が通る

今井和夫が駅でユリコを探す
今井:よく電話をくれたね ありがとう 変わらないな

バーに入る
今井はユリコと別れて、その後結婚した

もうもうと煙を吐く煙突 サイレンが鳴る
製鉄所の下請けで働いている今井









ユリコ:
いっしょに病院に行ってほしい
私、妊娠してるらしいの
こんな話ができるのはあなたしかいない
女にとってこんな惨めな話はない

今井:
いいだろう 行こう
父親として君を病院に連れて行こう
生まれる赤ん坊は僕の子どもにしてもいい

病院
やたらいろんな所で鐘が鳴ってるな

ユリコ:
バカね、私 想像妊娠だった
札幌から室蘭まで来て、あなたに迷惑かけて









今井は旅館でユリコの部屋をとり
今夜もう一度来ると約束して去る

今井のジープを追ってきた杉野が部屋に入ってくる(カギはないのかい?汗
想像妊娠だったと話す

杉野:今から出発すれば、明日は札幌に着く
ユリコ:私たちここで別れましょう









今井:
そっちへ行くつもりだったが事故で行けなくなった
明日、送りに行く



室蘭駅のホームでユリコを見送りに来た杉野
遠くに今井も立って見ている

杉野:あの男が乗るか乗らないか待ってるんですね
今井が乗るとユリコも乗り、杉野も乗る







今井:あの人とは別れるんだな 次の駅で僕は降りる
今井は降りる 杉野はユリコを連れて降りる

杉野:あなたは卑怯だ
ユリコ:私は1人で旅行します 放っておいてください!

ユリコはまた電車に乗り、杉野と今井も乗る

ユリコ:ニセコ温泉に行くつもり
今は雪に埋もれているが、同じ時期に今井と行ったことがある









ニセコグランドホテル
ユリコ:懐かしいわね あの頃と変わってない
ユリコは思い出の部屋をとる
スキー客で満杯で、杉野と今井は同室になる

ユリコ:
この部屋で今井と別れた
あの人、私を抱けなかった

杉野:彼は不能だというんですか 高笑いする

ユリコ:雪でバスは動かない
今井:歩いてでも帰るよ









杉野:
あなたがこの人を追ってきた理由を知りたい
僕がいなければ、あなたはこの人を抱いたでしょう
僕は嫉妬などしてない
あなた方はプラトニック
嫉妬すべきはあなただ
肉体的不能とは素晴らしい 江戸川乱歩の晩年がそうだった

今井は杉野を殴り、謝るが杉野は1人で大雪の中を歩いていく

ユリコ:
あの人は私との結びつきが肉体だけだと嫉妬している
私たち、戻ってきた 長い道のりだった

今井:
あの男を放っておくわけにはいかない
彼を他人とは思えなくなったんだ
君たちが知り合った動機を知った
このままにしては危険だ

とんでもない吹雪の山の中を歩く2人









今井:妻は一度流産して、それから妊娠が難しくなった
ユリコと別れて3年目、室蘭で友人に誘われて女を抱いた
妻は同じ職場で事務をとっていた

別のロッジに着く
杉野も来たが3人連れの女性と山に向かったらしい

対談で話してた通り、雪に足をとられて支え合うように山を登っていく
雪まみれで、ほとんど這ってる/驚
こんな所で撮影してたら死んじゃうよ

ユリコ:もう歩けない
今井:僕1人でくればよかった

ユリコ:
もうどこにもいなくなった気がする
どこか遠い所に行ってしまったような
私は拾われた30女だった

(ほんとだ 岡田さんのまつげ凍ってる

今井:あの頃の君はどこ行ったんだ!
雪の上で抱き合う2人







ロッジの暖炉は火が入ってるが
他の部屋を見ても誰もいない
今井:山越えして倶知安(くっちゃん)へ抜けたんだろう

ここでも抱き合う2人
どのシーンも同じムード音楽が流れてる

ユリコ:春にまたここで会いましょう

今井:
僕も30代には何かがあると思ってた
これから先、何かがあるとは思えない
僕たちは過去の再現 偽りのそれかもしれない

ユリコ:
あなたが札幌にいなくなってから、東京で3年働いて、気づいたら35
見知らぬ男に声をかけられて羞恥心などない女になってた
父親のない子どもでも持てばよかった/泣

晴れ上がった雪山を登る2人
2人の男がそりに死体を乗せてスキーで降りてくる

ロッジで踊っている若者たち

杉野:
僕はこの子たちからもらって睡眠剤を飲んだ
僕はあなたたちのラブシーンを見ましたよ
もう一度、あの場面をやってください

杉野はユリコを部屋に連れ込んで襲う
ユリコ:私はあなたのものじゃない
杉野:あなたは僕のものだ

今井は4つベッドのある部屋で1人で飲んでいると
3人の女性が入ってきて、服を脱ぎ2段ベッドの上でくすくす笑う ヤク中か?








杉野:あいつのせいだ 僕まで不能になるなんてバカげてる!

ソファに横になってる今井のもとに来るユリコ
暗すぎてなにも見えない



2人でまた雪道を下山
こんな何も目印のない場所、よく迷わないね

杉野が追ってきて立ちはだかる
今井:君には殺す価値もない
杉野:僕が求めているのは、僕自身の自由だけだ









今井:君には飛べやしない 君はまだ僕たちが止めると思ってる
ユリコ:あなたは私の肉体を素通りしただけ 二度と会うことはないわ

杉野:あなたは絶対に僕の所へ戻ってくる 僕はそれに賭ける!
杉野は山から飛び降りる
(そんなに急斜面じゃなかったよね?

2人は杉野の死体を引っ張って山を下りる
エキストラがやってもよかったシーンをちゃんと蜷川さんが演ってたんだね/驚
BGMはなんとも軽いムード音楽のまま









ユリコは泣き叫ぶ
このひどい吹雪、人工じゃないんだな

唐突の終わり


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