メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

プライベート・ユートピア ここだけの場所@東京ステーションギャラリー

2014-03-01 21:08:13 | アート&イベント
プライベート・ユートピア ここだけの場所@東京ステーションギャラリー
ブリティッシュ・カウンシル・コレクションにみる英国美術の現在

東京ステーションギャラリーは、以前からずっと気になってたけど、
いまいちひっかかる展覧会がなくて、今回、イギリス好きなF氏と一緒に
イギリスの現代アートを観に行ってきたv

東京駅丸の内北口改札を出たら、すぐ右側が入口で分かりやすい。
チケットを買って、エレベで3Fから順路をおって、2Fまでがギャラリー。
中は迷路みたく入り組んでいて、作品数は少なめだけど、
朝から冷たい雨のせいか、土曜でも混んでなかった。

いきなり、全身を小麦粉やら砂糖でまぶしたヒトの等身大写真やら、
手づくり感覚満載な鳥?のゆるキャラが、ニュースに映ってる映像やらで癒されたんだけど
あとは、英国らしいシニカル&ブラックユーモア系が多かった。

ヘッドフォンをつけて、暗い部屋に入る映像アートでは、
クラップや、'70年モータウンサウンド風の音楽映像を使って
古い教会みたいな建物の内装写真を次々と見せていく。
途中から火事の生々しい映像になって、ドキドキしてきたから出ちゃった

息苦しさでザワザワしてきたから、ソラナックスク1錠服用

「16枚の羽毛がついた極楽鳥」
ちょっと見、可愛い宇宙人風だから近づいてみたら、リアルな鳥の頭がついててビックリ

剥製?て思うほどリアルなジャック・ラッセル・テリアが持っているのは
「I'M DEAD」のプラカード・・・剥製じゃありませんように。ように/切願

以前、埼玉の美術館で観たような、ポップでカラフルなアートを想像してたけど、
けっこうダークなものが多くて、怖かったな。

Eテレ「2355」でも有名なジョン・ウッド&ポール・ハリソンの映像が4本流れていたのは笑えてホッとしたv
ヒモを引っ張ると、ジョウロから緑色の液体が流れる映像、
1歩進むごとに絶妙なタイミングで、上からバケツが落ちてきて当たらない映像などなどw

一番の見所は、文化財に指定されてるレンガ造りの外壁がそのまま使われていること。
触っちゃいけないけど、長いことヒトの歴史を見つめてきた味がにじみ出ていて素晴らしい


ミュージアムショップには、日本、ロンドン、NYの電車、路線図にちなんだ
可愛い雑貨が揃えてあって、トートバッグやステーショナリーなどなど欲しくなった


意外と早く観終わっちゃったから、上野に移動して、また懲りずに二木の菓子店に行ってきたv
前回買ったのを食べ過ぎて、散々、口内炎やら吹き出物に苦しんだのに、喉もと過ぎればなんとやら(反省
前回見れなかった2階部分も見て、今回もたくさん買ってきてしまいました/謝

 


しかも、二木の喫茶店まで発見!

 

ワッフルやらでお茶して、なんだかんだで長居して、夕飯にホットサンドを注文。

 

喫茶店もアメ横同様閉まるのが早くて、18:30にはもう閉店とのこと/驚



いったん止んだ雨がまた降り出して、今回はこれでお開き。
今日も楽しい1日でした~♪

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ドラマ『人間昆虫記』(2011)

2014-03-01 10:54:42 | ドラマ
ドラマ『人間昆虫記』(2011)
原作:手塚治虫 監督:白石和彌、高橋泉
出演:美波、井浦新、久世星佳、鶴見辰吾、手塚とおる、滝藤賢一、北村有起哉、松永京子、広澤草、金守珍、中村敦夫 ほか

記録によれば2001年に原作を読んだらしいがまったく覚えていない
ネットでチェックしたら、やたらとトシコの裸体ばかりがヒットして、、、裸族?
マンガが元ネタで、1話40分程度の7話でまとめてあるから、若干話の展開にムリが感じられるけど、
クセのある出演者ばかりで、昭和な香りが漂ってて、雰囲気があった。
タイトルにも、キャラクターの名前にも虫がいっぱい出てくるw 



●第1話「毛蚕の章」
無名の新人トシコが舞台『アンナ・カレーニナ』のヒロインに大抜擢。
大女優ケイコに憧れて入り、「私から盗みなさい」と言われるがままに演技を完コピ、
演出家ハチスガを虜にして、勝ち取った女優の座をあっさり捨てて、
こんどは演出家になると言い出す。


●第2話「春蝉の章」
演出家でも成功し、次はデザイナーの水野のアシスタントになる。
水野の後輩で、元ワンダーフォーゲル部(!)同士だったライターかげりは、
トシコをモデルに「人間昆虫記」を書き始める。



トシコは、水野の作品をNYのコンテストに勝手に出品して金賞を受賞。
「裏切られた。出ていけ!」と言う水野に「あなたは敗北者だわ」と吐き捨てる。

かげりの小説も盗作して文学賞を受賞。かげりはショックで自殺する。
なんでみんな訴えないんだろ???

ハチスガは廃人同様になり、ケイコはバーのママになる。


●第3話「椿象の章」
失意の水野にカナブン(!)が紹介したのは、トシコに瓜二つのシジミ(しじみって!爆

トシコは、5年前に亡くなった母のリアルな人形を実家に置いて、時々帰って甘えている。
(どこでこんなリアルな人形作ったの?
記者・青草がその写真を撮って、脅すつもりが、トシコに惚れて、テロリスト蟻川に殺される。

(北村さんがマンガのスナイパーみたいな衣装でしきりにカッコつけまくってるのが面白いw



●第4話「浮塵子の章」
蟻川は、テロ仲間と首相暗殺計画を実行するが、トシコがそのデータを盗んで、週刊誌に掲載したため、
仲間は警察に撃たれ、逃げた蟻川は韓国マフィア?に命を狙われる。

水野は塗装の仕事をして、シジミとささやかな家庭を持つ。


「ねえ母ちゃん、どうして人間は人間と付き合わなくちゃいけないんだい?
 人間!人間!人間! 息が詰まりそう!」



●第5話「天牛の章・前編」
トシコは韓国マフィアに連れ去られ、バイオエネルギー会社専務・釜石に救われる。
彼は幼少の頃からキレイな人形が大好きで、自分の運試しにも利用している。


「どうだ、私の人形になってみないか?」

「生きてくってゆうのは、奪うか奪われるかでしょ?」

釜石は、副社長の森とともに、社長をおろすクーデターを起こすべく、裏工作をしている。
秘書ジュンは、釜石を出し抜こうとしていたことをトシコから聞いて、暗殺される。
トシコは望まぬ妊娠をする。

「ルールはカンタンよ。本気で愛したほうが負け」


鶴見さんがこのドラマを引き締めてる。英語も流暢だし、キスシーンは貴重/驚


●第6話「天牛の章・後編」
シジミは末期がんと宣告される。カナブンの世話になっていた頃に、4度も堕胎させられ、
接待と称して売春を強要され、ムリがたたってのことだった。

トシコは釜石に子どもは堕ろさなかったとウソをつく。
「この(お腹の)中に俺の遺伝子が詰まった完璧な人形がいるんだな」

「食われるくらいなら、どいつもこいつも食い殺してやる!」

釜石は、バイオに細菌を混入させ、株は暴落、株主代表イナゴ(!)によって古市社長は退任、釜石が社長となる。

「契約結婚は終わりにしよう。負けるのも悪くない」

トシコは、甲にすべての情報を流して、2億円と銃をもらう。

「オレは本気でお前を愛しているよ。いい子を産んでくれ。こんな穏やかな気分はいつ以来だろう」

「オレの欲望には果てがあった。彼女の欲望はどこまで膨れあがるのか?」


●第7話「螽蟖の章」
やっと警察も本気出して捜査し、トシコの線が浮かぶ。

「みんな、なにかが狂ってる」

「虫は擬態することで身を守る」
「蟻は巣をいじくられると、それを捨ててしまうの」

「君を求めることにいささか疲れたよ」
「ホント、どいつもこいつも敗北者だわ」


「トムラトシコが、この現代を生き抜く姿は、生命を持つものの自然現象にすぎないのではないだろうか?」


とても悲しい話だ。


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