メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(2004.12~)

2014-03-07 10:03:46 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回は星マークの入った薄いオレンジ色のルーズリーフからご紹介。
映画メモは激少なくて以下の5本のみ/驚 劇場によく観に行ってたみたい。
乙三に一番ハマってた時期。
ストリートやら屋外でのイベントまで含めたらとんでもない量だからここでは割愛させていただきます

  

photo1:『コーヒー&シガレッツ』のイベントが当たったv
photo2:キャパの写真展に行ってきた。
photo3:レイの映画を観に行った。

昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『ポーラー・エクスプレス』(2004)(劇場にて

監督:ロバート・ゼメキス 声出演:トム・ハンクス ほか
久々ファンタジーに純粋に浸れて、心が冒険して癒された。
『銀河鉄道の夜』の想い入れもあるから、それだけで入っちゃう。
本人に電線?をつないで、3Dアニメ化しただけあって、あのリアルさは実写を超えてる?!
トムの5役はスゴイ!

プレゼントを送るまでがオートメーションなのは現代的w
「大切なのは、乗る勇気だったんだ」って車掌のセリフもいい。
1人1人の切符にメッセージを切り抜くシーンもステキ。


『ハウルの動く城』(2004)(劇場にて

監督:宮崎駿 原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔法使いハウルと火の悪魔』
声出演:倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、神木隆之介 ほか

イギリス作家の絵本が原作。引退するとかいって、宮崎さん、まだまだ言い足りないことや与えたい夢がいっぱいあるんだ。ほんと天才!
キムタクの声は気にならないほど自然。
倍賞美津子のほうが10代の少女と、おばあちゃんの間を揺れ動く難しい役。
美輪さんは、そのまんま/爆 犬のヒンに釘付け

ハウルは魔力を失ったのか? でもソフィと平凡でも幸せな家庭がもてればハッピーエンドだ。
Bが「行かないで!」S「どこにも行かないわ。家族ですもの」ってシーンもイイ。
ナウシカ同様、今作も暗い戦争の影が覆いかぶさり、Mの老人介護問題?まで含んでいる。
きっと原作は、もっと深い世界だろうし、この作品に込める宮崎さんの思いの深さが分かる。

(宮さん、この時も引退するってゆってたのか


『レイ』(2004)(劇場にて

監督:テイラー・ハックフォード 出演:ジェイミー・フォオックス、レジーナ・キング ほか
大好きなヒットナンバーの裏には、計り知れない孤独の闇と、音に対する鋭い感覚、
家族に対する想いがストレートに入っているからこそ、ここまで胸を打つのかと納得。
フォックスの演技力はオスカー以上。
2004年、レイはついに星となってしまったが、珠玉の音は永遠だ

「ペニーを求めればペニーしか入らないが、ドルを求めればドルが入る」

「1回目は教える、2回目は手を貸すけど、3回目は自分でやらなきゃダメ。
 世の中はそういう所。自立しなきゃ」

水浸しの床と、弟の足という幻覚に襲われていたレイも、のちには解放されただろうか?
ノラ・ジョーンズほかも参加したトリビュート、聴きたい!
周りが見えても辛いことの多い人生、光がないなんて信じがたい世界だ。
時に人間関係、金銭にシビアだったシーンもあるが、そうせざるを得なかったのかも。


『ライフ・イズ・コメディ!』(2004)(劇場にて
監督:スティーヴン・ホプキンス 出演:ジェフリー・ラッシュ、シャーリーズ・セロン ほか
'60代っぽいポップな作り、サイケなアニメやキャラがピーター・セラーズにすりかわって、
今見たシーンを都合よくやり直して客に説明してくれるなんて、
彼がいかに実体の分かりづらいフシギキャラだったかを伝えてくれる。
ステージママの存在、4度の結婚と離婚、ヒットシリーズ『ピンク・パンサー』を駄作と嫌っていたことetc...
知らない面が多かったな。

「なんでフツーの家庭が作れないの? 大人になって」

その夢は『チャンス』という実体のない男の話に向けられる。
資金繰りに困ったみたいだが、見事な作品だったな、あれは
50代で心臓病に倒れたピーター。だが、彼は満足していたのかも。


『MAKOTO』(2004)(劇場にて
監督・脚本:君塚良一 出演:東山紀之、和久井映見、哀川翔、室井滋 ほか
うーん・・・低予算のせいなのか、はたまたキャストのせい? 監督のせいか?
江原さんが「人生変わるかも」ってゆってたが・・・?

実際こんなに霊が見えたらかなわないだろーな。しかも生霊ってコワイ・・・
「怖がらせない幻霊映画」を撮りたかったらしい。
江原さん曰く「皆愛されてきた同じ人間。死んだら誰かを呪うより、まず愛している人に感謝したいと思うはず」

翔さんは女グセの悪い刑事役で、なぜかベッキーとのからみもあって、意味不明
所々、意図が分からないムダなシーンが満載+アップが長い&繰り返しが多い。
この監督「踊る~」の人らしいが、「CGを使わず、光などでリアル感を出したかった」とか、たしかに。

東山さん自身の孤高で無機質な感じがよく出てる。
検視官も人手が少なくて、ハードワークなのねぇ。しかも場所が古いし暗いし・・・
女性も働いてるって、またどーしてこの職を選んだのか?




【歌詞をメモした曲】
♪チャンス/フィッシュマンズ


【イベントメモ】
「WEL ワタナベエンターテインメントライブ」@銀座ガスホール 2004.12.26
「ロバート・キャパ写真展」@日本橋三越本店新館7階ギャラリー
黒澤明アート展@森アーツセンターギャラリー(この時はまだ平気だったんだ・・・


【ライヴレポ(追加で別記)】
PE'Z REALIVE TOUR 2004 冬~ちゃっぷいちゃっぷいDON'Tポッチィ~@恵比寿リキッドルーム 2004.12.13
PE'Z REALIVE TOUR 2004 冬~ちゃっぷいちゃっぷいDON'Tポッチィ~@恵比寿リキッドルーム 2004.12.15
スカパラ Autumn-Winter Tour 2004@恵比寿リキッドルーム 2004.12.22
The Miceteeth tentosen party@渋谷クアトロ 2005.1.10
勝手にしやがれ TOUR 2005「オーヴェール・ブルー」@恵比寿リキッドルーム 2005.1.23
スカパラ Autumn-Winter Tour Final@東京ベイNKホール 2005.1.29
冷牟田竜之 presents Taboo@恵比寿リキッドルーム 2005.2.12
CLUB SKA 15th ANNIVERSARY ALBUM RELEASE PARTY「CLUB SKA SCORCHER」@渋谷O-EAST 2005.3.6


1台目のパソをこの時期買ったらしいv



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映画『ユメ十夜』(2007)

2014-03-07 09:45:41 | 映画
映画『ユメ十夜』(2007)
原作:「夢十夜」夏目漱石

以前、『夢十夜』(パロル舎)で読んだ話が映画化されていて、部長まで絡んでると知ってビックリ。
金井田英津子さんのウットリする昭和感は別格だけれども、
錚々たる監督&俳優さんたちが、絵本にはなかった部分をそれぞれ大いに想像をふくらませて
原作の摩訶不思議さを映像化するのは、さぞ難しく楽しかったことだろう。
どれもこれもブッ飛んだ映像ばかりで、ずーーーーーーーっと鈴木清順さんの映画を観ているようだったw


trailer

●プロローグ・エピローグ
監督:清水厚
出演:戸田恵梨香(女学生)、藤田宗久


●第一夜
監督:実相寺昭雄、脚本:久世光彦
出演:小泉今日子(ツグミ)、松尾スズキ(百)、寺田農、堀内正美 ほか

 

なんと、部長が内田百さん役。とっても若く見えたから、似てるけど別人か?と何度も目を凝らしてしまった。
舞台のセットのように、正面から丸見えになっている。


●第二夜
監督:市川崑、脚本:柳谷治
出演:うじきつよし(男)、中村梅之助(和尚)



和尚が金井田さんの絵にソックリだったw
「腹を斬ることすらできないのか。それでいいいのだ」
モノクロ、サイレント。


●第三夜
監督・脚本:清水崇
出演:堀部圭亮(夏目漱石)、香椎由宇(夏目鏡子)、櫻井詩月(愛子) ほか



妻は6人目の子を妊娠している。最初の子を流産した際、ノイローゼになって自殺未遂をしたことから
漱石は心配するが、妻は大丈夫だと言う。
最初の子の時、小さい頃に頭部を壊したお地蔵様が夢に出てきたが、
今度はその頭部を元に戻す夢だったからだという。

漱石の夢では、子どもをおぶって、地蔵のところまで行くと、7体のうち1体の首が飛ぶ。
昔、罪もない子どもを殺したことを思い出す。
事実、漱石の子どもは1人亡くなっているってほんと?


●第四夜
監督:清水厚、脚本:猪爪慎一
出演:山本耕史(夏目漱石)、菅野莉央(日向はるか) ほか



駅に迎えに来てくれるはずだったハルカが来られなくなった。
この村では子どもが皆、神隠しにあうのだという。
漱石は、昔この村で結核の転地療養していたことを思い出す。
ハルカは、その頃の友だちだった。
飛行機が海に墜落して、子どもらは蛇の芸を見たさに海へと入ってゆく。


●第五夜
監督・脚本:豊島圭介
出演:市川実日子(真砂子)、大倉孝二(庄太郎)、三浦誠己、辻修 ほか



「夜が明けて鶏が鳴くまで待つ」という電話の声に、夫と会えるのでは、と馬を走らせる妻。
夫は森の中で事故った車を見つけ、母親がぐったりした夫と子どもに叫んでいる。
夢から覚めたと思いきや、夫婦はそれぞれ異形の分身と食事をとる。

「いいでしょう、これも私なの」「いいよ」


●第六夜
監督・脚本:松尾スズキ
出演:阿部サダヲ(わたし)、TOZAWA(運慶)、石原良純 ほか

 

アベちゃんのいつものハイテンション炸裂!
「運慶キターーーーーーーーー!」って、なぜかブレイクダンスみたいの踊ってるし、アベちゃんもコマネチしてるw
家に帰って、真似して木を割ってみるが、サケをくわえたクマが出てきたw
伊勢志摩さんも出演。「萌え~~~!」w


●第七夜
監督:天野喜孝、河原真明
出演:sascha(ソウセキ(声))、秀島史香(ウツロ(声)) ほか



青い体の巨人・・・アバター? 今作だけはなぜかCGアニメで、セリフが英語。
孤独に襲われた男が、同じように寂しそうな女性に会うが、彼女はピアニストという居場所がある。
海に身を投げて、火の鳥みたいな魚が飛び上がる。


●第八夜
監督:山下敦弘 脚本:長尾謙一郎
出演:藤岡弘、(夏目漱石、正造)、山本浩司、大家由祐子、土屋匠、森康子 ほか

これは大分、絵本のストーリーと違ってた。
田んぼで子どもが巨大ミミズ?!をとってきて、飼いたいみたいに頼むが、母は怒る。
やたらとしぼんだおじいちゃんが、枕元から肉まん?!を出して食べると、ちょっと若返った感じ?
チャウチャウ犬久々見たv


●第九夜
監督・脚本:西川美和
出演:緒川たまき(母)、ピエール瀧(父)、渡邉奏人 ほか



出征した夫のためにお百度参りをする妻。
散々止めたのに聞き入れてもらえず、なんだか妻が夫を殺しちゃってるみたいな終わり方だった。
瀧さん、出てくるだけで嬉しくなるv


●第十夜
監督・脚本:山口雄大、脚本:加藤淳也、脚色:漫☆画太郎
出演:松山ケンイチ(庄太郎)、本上まなみ(よし乃)、石坂浩二(平賀源内)、安田大サーカス、井上佳子 ほか



パナマ帽をかぶって、往来の女を美人かそうじゃないか正の字で分別している庄太郎。
不美人は、ブタ呼ばわりして殺し、土に埋めていたが、
ある日、これぞという美人に誘われて、ものすごく美味しいブタ丼をごちそうになる。
「作り方を教えましょう」と案内されたのは、安田大サーカスが体を張って作る姿
美女の正体もブタで、まなみさん、かなり思いきったなあ! まるでコミック。

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