メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

世界フィギュアスケート選手権大会2014 男子フリー

2014-03-28 19:00:00 | フィギュアスケート
世界フィギュアスケート選手権大会2014 男子フリー

てっきり予録してると思ってたが、忘れてたってゆう痛恨のミス
仕方ないから動画でみれるだけみてみた(フジの動画配信はないのか?
今大会が日本で開催されたのは20年目なんだね/驚

●羽生結弦

♪ロミジュリ 4サルコウ入った。4トゥーループ、フリップ、スピンも完璧。
全然、余分な力が入っていない。3×3、3×2は手をあげて、ループ、3×1×3、ルッツ。
イナバウアでも大歓声! いつも滑り終わるとグッタリだけど、今回は土下座みたいになってた。
282.59で見事優勝。おめでとうううううううううう!



●町田樹

フリーもショートに負けず、気合い、闘志の炎がみなぎってる。ジャンプもミスなし。
後半のジャンプも堪えた。ちょいバランス崩した場面もあり。リンクを大きく使って3連続も成功。
彼の望んでいた最高のプログラムに限りなく近かったのでは?
184.05、総合282.26は、なんとわずか0.33点差での銀メダル! 初出場でこの結果は素晴らしい/祝×5000


●小塚祟彦

子どもの頃に世界選手権を観てスケートを始めたんだって。4回転の着氷はどうか?
3アクセルは手をついた。3×1、3×1も失敗。フリップ、サルコウ、3×2、
イーグルからの2アクセル。いつも通り針金のように回るスピンでラスト。
彼の実力のベストを出せるシーンをまた見たい。
小塚くんには、もっともっとあがいて、カッコ悪くたって、トップを目指して欲しいんだ。



●ハン・ヤン(中国)

3×3、トゥーループがダブルに、3アクセルは転倒! ワルツにのって柔らかいステップ。
ループ、3×2×1、フリップ×1、ジャンプがなかなか決まらないねぇ。
大拍手の応援の中でのルッツ、サルコウ。ショートのユニークさと比べて、こんな伸びやかな面もあるんだ。スピンも速い。


●トマシュ・ベルネル 27歳

4トゥーループはちょっと詰まった。2本目はダブルに。1アクセル、フリップ、
この応援の大拍手は、どの選手にとっても力になるだろうな。
一変してスローなステップ。後半、3アクセルも失敗、1ループ、2ルッツ、3アクセル、スピンは速い。
再びタンゴのリズムでスピードアップ。残念な幕引きになってしまったね


●マキシム・コフトゥン(ロシア)

1分間に3回の4回転ジャンプを入れるという無謀なプログラムはどうか。
1本目サルコウは抜けた、2本目トゥーループは成功、3本目は3×3に構成を変更。
丁寧なステップ。苦悩の貴公子といった雰囲気。3アクセルとともに盛り上がるメロディ。
3×2、ルッツ、3×2、2アクセル。

●ペーター・リーベルス(ドイツ)

4トゥーループ転倒。3アクセルも転倒、ルッツ、♪クイーンを選曲してる時点ですでに上がる
3×2、3×2は手をついた? サルコウ、ループ、トゥーループ。。。

あれ? 疲れて途中で寝ちゃったのか、メモ書きがハンパに終わってる
ほんとは、3位のフェルナンデス、ジェレミー・アボットが観たかったけど、またいつか。


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『障害を知る本8 LD(学習障害)の子どもたち』(大月書店)

2014-03-28 12:58:44 | 日記
子どものためのバリアフリーブック 『障害を知る本8 LD(学習障害)の子どもたち』(大月書店)
稲沢潤子/文

『障害を知る本7 自閉症の子どもたち』(大月書店)と同じシリーズ。

「本書を推薦します」という人々の中に、映画監督の山田洋次さんの名前も連なっていた。


【内容抜粋メモ】

LD(学習障害)とは?
Learning Disabilitiesの略。ディスアビリティとは「その力が出しきれない」という意味。
和訳の「学習障害」だと重い障害のように感じられるが、知的発達の面ではあまり遅れていないのがふつう。

「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」など
学習に必要な基礎的なところでのつまずきがある。
何が苦手かは、その人によって違う。

大人から「同じように教えているのに、なぜあなただけ出来ないの?」と言われてしまう。
ほかにも「落ち着きがない」「怠けている」「ふざけている」「家庭のしつけが悪い」など誤解され、家族も苦しんできた。


****************************LDの子の特徴

文章を読んだり、字を書くのが苦手
教科書を読むのにつっかえたり、字を思い出すのにも時間がかかる。
字が抜けたり、「へん」と「つくり」が逆になってしまったり。

こんなまちがいをすることがある。




LDの子の図形の見え方例


忘れものが多くて「ドジだなあ」と言われる
宿題、体操着を忘れたり、「早く帰ってくるのよ」と言われても、なにかに夢中になって忘れてしまう。

テープレコーダーなどの機械は、すべての音を大きさに応じて記録するが、
ヒトの耳は、生活音の中から相手の話す声をふるいにかけて聞き取っている(すげえ!驚
も同様に、網膜には視野に入るすべてが写っているが、必要な物を中心に見ている。

だが、LDの子の場合「さっき言ったばかりでしょ。もう忘れたの?」と叱られてしまう。
たとえば、隣りからピアノの音が聴こえてきたら、そっちに注意が向いて、一方の音しか聞こえないため。


聞き取ることがにがて
聞かれたことと別の答えをしてしまう。好きなことはたくさん話す。
先生にあてられないと、ガマンできずに大声で何回も「はい!はい!」と繰り返す。
質問と関係ないのに、知っていることを全部話したり、話題があちこち飛んでしまう。


運動が苦手
とび箱、鉄棒、ドッジボールのルールもよく分からないため、
仲間はずれにされたり、ゲームをかき回して中断させてしまう。

自分と物との距離がうまくつかめないため、物にぶつかったり、出口が分からずウロウロしてしまう。

「協調運動」
体や頭の1つ1つのはたらきに問題はないのに、いくつかのはたらきを一緒に動かすのは苦手。

できないのではなく、苦手であることを知って、丁寧にゆっくり練習すればできるようになる。


****************************整理だんすにたとえれば

「学ぶ」とは?
いろいろ見たり、聞いたりしたことを、脳に取り込み整理記憶必要に応じて取り出すはたらき。
キチンと整理されていれば、必要な時にすぐ使える。

でも、LDの子の引き出しは、整理されていないので、取り出しに時間がかかったり、間違って取り出したりしやすい。
知識を関連づけて考えることも苦手。「鏡文字」も多い。




****************************どこがちがうの?

「知的障害」と「LD」は、学校でよく間違われる。
でも、LDの遅れ方は、発達全体ではなく、ある部分に限られる。

上記の整理だんすの例で言えば、LDは、箪笥はごくふつうに見える。
脳波、脳の断層写真からも、傷や変化は見当たらないことが多い。
ただ、学習する時によく使う引き出しのいくつかに、使いにくさがあると考えられる。

●脳の整理だんす

LD


自閉症

対人関係、コミュニケーションに関係する引き出しがとても開けにくい。
LDにも「多動」「ものにこだわる」「対人関係が苦手」など似た点が多いため、
自閉症で知能の高い子の場合は、LDと考える専門家もいるが、まだよく分からない。

「多動」
活発という意味ではなく、落ち着きがなく、次に何をするか予測できないという意味。
男女の比率は、男4:女1で男子のほうが多いため、「元気でわんぱく」と勘違いされることも多い。

知的障害



****************************早期発見のポイント

LDは、生まれつきの特徴のようなもので、小さい頃は自閉症とよく似ている。
LDの場合は、発達の偏りが顕著でないので、小学校入学までは分かりにくい。
例:細かい作業や絵が苦手(幼児期)

国語、算数を勉強する頃になって初めて気づくことが多い。
→その子に合った勉強のやり方を考え、苦手を克服するためにも早期発見は大切。


●診断基準
1.つまずきの特徴がどこにあるかを詳しく調べる。


鏡文字が多く、なかなか直らない

・読み違いが多い。
・よく聞きちがえる。
・1字1字は読めるが、文章として続けて読めず、たどり読みをする。

2.生まれた時の様子、発達の記録を検討する。協調運動テスト、脳波・CT・MRIを撮影することもある。
  知能検査も参考になる(LDは知的な遅れはない


****************************こんなヒトもLDだった

●発明王エジソン


「Aはなぜエーと読んで、ピーとは読まないのですか?」
などと、みんなが当然と思っていることでも気になってしかたがない子どもだった。
授業が進まないため、先生は、みんなの前で「君の頭は腐っている」と言い、
エジソンは教室を飛び出して、二度と学校に行かなかった(ひどすぎる・・・
その後、発明王になったが、残されている手紙には綴りの間違いがあり、文章を書くのは苦手だったようだ。


●天才物理学者アインシュタイン


子どもの時、言葉の出るのが遅く、3歳まで言葉を言わなかった。
学校の成績も悪く、数学は抜群だったため、先生から「他の科目を怠けているのでは?」と言われた。
彼は語学は苦手だった。


●俳優トム・クルーズ
子どもの頃LDだったため、映画『レインマン』にぜひ出演したいと申し出た。
LDの子どもたちの教育施設に様々な支援を続けている。



日本の俳優、画家、科学者の中にもLDだった人がたくさんいる。
苦手なものもあったけど、好きなもの、得意なものを見つけ、
目的をもち、自信を持って、社会にでてさまざまな職業について活躍している。


****************************LDの子は1クラスに1人いる

アメリカの調査では、LDの子は4~5%、日本でも2~3%、平均ほぼ1クラスに1人いるという結果が出た。
アメリカでは260万人のLDの子たちが特別な教育を受けている。
→周囲に正しく理解してもらい、タイプに合った学習方法を考え、教材や教具を整えるのが重要。


具体的なものを使って計算を学ぶ

日本では、まだLDへの理解が充分ではない。
分からないまま義務教育を終えた子、悩んで不登校になった子もたくさんいる。

通常学級から、言葉の教室、情緒の学級に通う子もいるが、特別なクラスはまだとても少ない。

例:
・国語。1字1字、間違いを丁寧に直していく。
・算数。その子に合った問題を出す。分からないところを何度も教えてもらう。

もっといろんな学級があり、尊重しあいながら、学べるようにしなければならない。


【LDをのりこえた稲川さんの体験】

父の転勤のためアメリカで学び、小学4年生の時、検査した結果「読字困難症」と分かった。
障がい児学級(スペシャルクラス)に入り、個別指導を受けた。

6年生で帰国。日本では障害の話をすると、どの学校からも転入を断られた。
帰国子女を受け入れる学園で、苦労して高校を卒業し、
LDをサポートしてくれるアメリカの大学に進学。
そこでは筆記が苦手な人のために授業の録音テープをとってくれた。

今では、読み書きは苦手だが、英語が得意で、NYでテニススクールのコーチをしている。


****************************学校とは?

今の子どもたちに「学校ってなにをするところ?」と聞くと、「学校=勉強=テスト」という答えが返ってくる。

学校は勉強だけするところではなく、休み時間、給食、掃除、部活動、遠足などの行事を通して、
いろんな友だちと付き合い、体を鍛え、相手の気持ちを理解し、自分の考えもしっかり持って、
人間として育ち、社会に出るためのさまざまな準備をするところです。

LDの子は、みんなと同じように行動できないことで、自信を失ったり、仲間はずれにされたり、イジメられたりします。

ヒトはみんな違ったところを持っています。違って当然なのです。
他人に迷惑をかけるのでなければ、お互いの人格を認めて生活することは大事なことです。

出来ないことは誰にでもあります。
出来ないところを見るより、できることを見つめ、お互いに尊重しあわなければなりません。



今の学校は「すべてにわたってこういう教え方をしなければならない」と決められていることが多すぎる。
九九は一斉に暗誦して覚える、計算する時に指を使ってはいけない等。
LDの子たちは、具体的な物と関係づければ覚えられる子もいる。
もっといろんな独創的で、楽しい教え方があっていいはず。

教育はすべての子どもたちの発達を願い、実現するものでなければならない。
能率、便利を優先すると、弱点をもつ子をおちこぼしやすい。

子どもは、どの子もみんな伸びようとしている。
学校は、子どもの伸びようとする力を精一杯伸ばすところ。

LDの登場は、新しい障害を1つ増やしたのではなく、学校教育を見直す必要性を教えている。



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まったく賛成。
一斉に、時間内にドリルを計算して競い合わせたり、
掲示板にテストの出来の良さ・悪さを張り出したり、
髪型はこうしろ、服装はこうしろ、て統一したルールに従わせたり、
日本の教育は、企業戦士、軍隊で死に向かわせる兵士をつくる工場みたいだ。
これで社会に入ってから急に「独創性、個性を出せ」なんて言われてもムリ

まずは、「高給取りの安定した大企業に就職できれば、人生すべて成功・幸福だ」と信じている親の考え方から変えていかないと。
子どもたちは、何も言えない犠牲者なのだから。


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