メランコリア

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NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』第6回~第10回

2014-03-09 20:00:00 | ドラマ
NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』第6回~第10回(2014)
出演:岡田准一、柴田恭兵、片岡鶴太郎、高岡早紀、濱田岳、江口洋介、竹中直人、田中哲司 ほか

1話ずつ追加していく予定なり。

●第6回「信長の賭け」
信長は、腐りきった叡山延暦寺を焼き討ちにした
松寿丸は5才になり、2人目はまだかと周りが心配するが、官兵衛は側室は持たないと決めている。

母里太兵衛は、とんだ暴れん坊w 周りとの折り合いも悪く問題ばかり。
しかし、武兵衛から譲り受けたお守りを大事に持ち、官兵衛に仕える気持ちが伝わったことで、
官兵衛は、善助と義兄弟の契りを交わすように言う。

「黒田家の強さは、結束力にある」


村重、大声張っての再登場!

 
「よく回る口じゃ」と差し出された饅頭を食べ、「村重、摂津一国きりとり次第、好きにするがよい」
名シーンだねえ。どっちに味方につくかだけでも命懸けなんだな

 
官兵衛は茨木城主となった村重と再会。今のうちに信長と親交を結んだほうがいいと助言を受ける。
「あのお方には、人を引きつける何かがあるのじゃ。ついて行きたいと思わせる何かが・・・」


その後の茶人としての顔も見せた。美人の妻だしを自慢して「ワシにはすぎたる嫁じゃ」「どうした官兵衛、顔が赤いぞ」w

義父・左京亮が病死。官兵衛はよき後ろ盾を失う。
足利義昭は信長に兵をあげてあっさり負け、室町幕府は終わる。
小早川(鶴見辰吾)ら毛利家も出てきた。


●第7回「決断のとき」
 
村重から武田信玄の死を知る官兵衛。


毛利家から安国寺恵瓊という僧が、黒田家が毛利につくか、織田につくかさぐりを入れに来た。
浅井、朝倉も破った信長は、木下藤吉郎にその領土を与え、それを機に「羽柴秀吉」と名前を変えて大名となる。

官兵衛は、両親を亡くして、親戚をたらい回しにされていた又兵衛を引き取り、実子のように育てる。

長篠の戦で武田軍を破った信長。
左京進は「毛利につけば安泰」と押すが、官兵衛は織田勢の強さとともに政治力も高評価し、
織田につくことを小寺に認めてもらう。
それは、毛利家についている光の姉・力と敵対することも意味していた。

官兵衛は、岐阜に向かい、とうとう織田と会う。30歳。

当主として、未来の判断を見誤れば、部下はもちろん、一家もろとも殺されちゃうって、そりゃ迷うよな


●第8回「秀吉という男」
官兵衛は、とうとう信長に拝謁し、毛利に対する戦略が認められて、伝説の名刀「へしきり」をもらう。
秀吉と組むこととなり、城に招かれて意気投合する。
力自慢の太兵衛をみこんで「ぜひくれ」と言うが、「(官兵衛と)離れる時は死ぬ時」と言われて諦める。泣かせるセリフやねえ。
半兵衛とも会わせようとするが、「官兵衛を試してみよう」と言い出す。

もこちゃんに投げ飛ばされる瀧さんがちょっと面白かったw

 


●第9回「官兵衛試される」
官兵衛は半兵衛と会う。宿敵の赤松・別所とともに小寺も織田に会いに来るよう約束させられる。
鮮やかに赤松・別所を説き伏せたが、肝心の小寺は急にダダをこねる。
職隆は「悋気(嫉妬)ではないか」と言う。

 
そこに大勢の兵を連れて村重がやって来て、織田に逆らえば、この軍で攻め滅ぼすとプレッシャーをかける。
かくして三家は織田に挨拶に行き、戦わずして播磨が手に入ったかと思えたが、急に毛利家が攻めてくる。

反旗をあげた石山本願寺を攻めるよう命令された村重。

「わしは、貧乏くじを引いたのかもしれぬ」
「わしは、秀吉のように器用に立ち回ることはできぬ。戦って、戦って、戦って、上様に認めてもらうしかないのよ」

群雄割拠の戦国時代の中で、織田についたということは、完全に成果主義の世界。
村重のセリフには、現代のサラリーマンにも似た焦りや不安が感じられるなぁ。。。

「さすが官兵衛、実に美しい妻を娶ったな。しかし、だしには負ける」
なんて、お茶目な面もあるのが、彼の魅力

半兵衛は、官兵衛ほどの才智があれば、小寺などカンタンに討ち取れるのに、なんて平然と鎌をかけてくる。
播磨を生まれて一度も出たことがない小寺さんは、織田の前でしどろもどろ加減がハンパなくて可哀相だった




●第10回「毛利襲来」
足利義昭は毛利と手を組み、5000人の軍勢で攻めて来た。対する小寺軍は1000人。
もこちゃんは「1人4人倒せばいい。私が残りの1000人を倒す!」と豪語

職隆「考えるのだ官兵衛、まともにかかっては万に一つもの勝ち目はないぞ」

別所は敵の多さに恐れをなし援軍を送らず。
善助は敵陣に視察に入り、敵が数にまかせて油断しているところを狙い、
霧を利用して近づき、朝に奇襲をかける作戦をたてる。

村の老人たちを集めて旗をあげさせ、「援軍が来たぞ~~~!」とハッタリをかけ、
ひるんだ毛利軍はいったん退陣する。

 
官兵衛の見事な作戦勝ちに、信長も称賛の書状を送るが、毛利は次の戦に向けて準備を始める。


さすがに震えが止まらなかったと、妻に漏らす姿が可愛かったね。
おねは、秀吉の浮気が我慢できずに、信長自らに書状を書いてくれと頼みいくってすごい度胸/驚
とうとう安土城にうつって、織田の運命も大きく動き始めてるし、今後の展開も目が離せない。

 


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『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012)

2014-03-09 12:45:51 | 映画
『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012)
監督:若松孝二 出演:井浦新、満島真之介、寺島しのぶ ほか

私は日本文学も政治や歴史も疎いから、三島由紀夫は名前は知っていても、
どんな小説を書いて、どんな人物で、なぜ自決したのか分からずに今作を観た。

やっと戦争が終わって、豊かになった日本で、なぜこんな学生による闘争が起きたのか、
この頃のことはよく映画でも取り上げられるけれども、まったくピンとこないのが正直な感想。

「日本の軍隊は自衛隊だ」

「武士道とは死ぬことと見つけたり」

三島さんは、あんなに穏やかな知識人でありながら、単に死にたいだけの人に見えるし、
森田さんにいたっては、逆に誰かを殺したいだけの殺人鬼に思える。
その背景に一体どんな思想、哲学があったのか、とても難しそうだが考えさせられる作品。

 

こんなに重いドキュメンタリータッチの映画の主役を堂々と張れるなんて新さん、スゲエ。

 


▼story(ウィキも参照にしてみたけど、間違ってたらゴメンナサイ



1966年、学費の値上げ等に反対して早稲田大学の学生が決起して150日間たてこもった。

 
浅沼を刺殺した青年は、拘置所内で首を吊って自殺した。

1967年「日本学生同盟」の指導者持丸博と出会う。
三島はペンを置き、自衛隊の訓練に参加する(「英霊イソベの霊がついているのかもしれない」て誰?
舩坂弘著『英霊の絶叫』の序文を書いた返礼として、日本刀・関孫六を贈られた。

「刀というものは鑑賞するものじゃない。生きているんだ」

ベトナム戦争が長引き、日本からも米軍機が連日飛び、反対者が出る。

 

 

山本「書くことと、行動することは違う。先生は書くことで戦えばいい」
三島「私は書くことを捨てました。安保条約の更新を機に軍隊をつくるのがライフワークだ」


森田必勝は自衛隊訓練に参加し、三島に心酔する。

1968年「楯の会」を結成。民間人を訓練して民兵とする組織。

川端康成が日本人初のノーベル文学賞を受賞。


1968年、「国際反戦デー」に新左翼が新宿で暴徒化した。
 

三島は学生らの前で演説し「天皇を神に戻す」というようなことを主張する。
「日本の象徴である日本刀でなければ意味がない」
「必要なのは知識ではない。志と行動。瑞々しく美しい精神だ。その精神は美しい肉体に宿る。
 美しく生きるということは、この国のために死ぬということだ」

1969年 沖縄デー


「誰かの命令がなければ死なないのか? それではフツーの会社員と同じです」

持丸が婚約を機に退会し、警備会社に就職すると申し出る。
「奥さんを養えるだけの給料を払うよ」と説得するもかなわず。
「一人の社会人として生きたい」
次期学生長には森田が就任する。

1年前と同じ暴動が再び起こったが、警察によって1600人が逮捕された。
 



三島「この国を守るのは自衛隊ではなくなったんだ。
   強大な警察の官僚たちが軍人にかわってしまった。
   これで完全に自衛隊の治安出動はなくなり、我々も決起の機会を失った」

森田「楯の会が憲法改正を発議させたらどうでしょうか?」

三島「死は文化だ。日本人は、キリスト教文化とは違い、命に罪を求めない。
   命の美しさを知っているからだ。だから死にも美しさを求める。
   オレも死を恐れてはいない。しかし、時間という物言わぬ力を恐れている」

浅沼を刺殺した青年が「先生はいつ死ぬんですか?」と訊ねてくる(彼は死んだのでは?

赤軍による「よど号ハイジャック事件」事件が起こる。


三島「我々が帰るところは自衛隊しかない」
山本「やるなら私を斬ってからにしてください」
三島「あなたは冷たい人ですな」

国会に入り、弾薬庫を占拠し、総監を拘束し、憲法改正を訴える計画をたてる。

 

 


三島「オレたちのしようとすることは、なんの効果もないのかもしれない。
   人によっては狂ってるというだろう。これはいわば絶望からの出発だ。
   世間の支持を期待するような、そんな思想ではもうダメなんだ。
   オレたちだけでやるしかない」


(なんだか明治維新を迎える前の会津軍を思い出した

最後の自決シーンは、苦しすぎて直視出来ない
どんな主義主張があるとは言え、人が死ぬところをじっくり観るなんてまともな心境ではいられない。





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