■『ぼくの伯父さん』(1958)
監督・脚本・出演:ジャック・タチ
▼trailer
いいなあ、このキャラにこのタッチ
ジャック・タチのパントマイム風のボケと、先を急がないゆったりしたストーリー運び。
始まりと終わりは軽快なジャズで現代社会のスピードの速さを表して、
それと逆行するユロおじさんのゆる~いテンポ、のんびりした野良犬たち、
そこに混ざろうとするアルペル家の飼い犬のいじましさは、そのまま、
奔放に遊ぶ友人たちに合わせるジェラール君にも通じている。
子どもと同じ魂を持つユロ氏は、世間で生計を立てていくには、あまりに協調性や効率性に欠けるけど、それだけが人生じゃない。
工業化、スピード化するフランスのモダンさと、平穏で自然な日常の生活感の対比が温かく描かれる。
近代建築、その他あらゆる電気機器の合理性、デザインは目を惹くけれども、
電気仕掛けや、建築それ自体に生活を振り回され、人情が薄れ、文明に縛られる人間の姿の皮肉り方も絶妙。
インテリアの色使い、魚の口から水の出る噴水(これ大好き!)、ハリガネのザルみたいなイス、
目玉みたいな丸い窓、その他もろもろ斬新なデザインがいちいち面白い。
愛息がなつくユロ氏に妬いていた父親は、息子と同じイタズラな世界に少し戻ることで親密感を取り戻すことに成功する。
叔父さんは転任になっちゃうけど、親子の愛情は彼のおかげで回復するっていうラストもイイv
永遠に愛すべきユロ氏のシリーズはほかにもあり。
『ぼくの伯父さんの休暇』
『ぼくの伯父さんの授業』
監督・脚本・出演:ジャック・タチ
▼trailer
いいなあ、このキャラにこのタッチ
ジャック・タチのパントマイム風のボケと、先を急がないゆったりしたストーリー運び。
始まりと終わりは軽快なジャズで現代社会のスピードの速さを表して、
それと逆行するユロおじさんのゆる~いテンポ、のんびりした野良犬たち、
そこに混ざろうとするアルペル家の飼い犬のいじましさは、そのまま、
奔放に遊ぶ友人たちに合わせるジェラール君にも通じている。
子どもと同じ魂を持つユロ氏は、世間で生計を立てていくには、あまりに協調性や効率性に欠けるけど、それだけが人生じゃない。
工業化、スピード化するフランスのモダンさと、平穏で自然な日常の生活感の対比が温かく描かれる。
近代建築、その他あらゆる電気機器の合理性、デザインは目を惹くけれども、
電気仕掛けや、建築それ自体に生活を振り回され、人情が薄れ、文明に縛られる人間の姿の皮肉り方も絶妙。
インテリアの色使い、魚の口から水の出る噴水(これ大好き!)、ハリガネのザルみたいなイス、
目玉みたいな丸い窓、その他もろもろ斬新なデザインがいちいち面白い。
愛息がなつくユロ氏に妬いていた父親は、息子と同じイタズラな世界に少し戻ることで親密感を取り戻すことに成功する。
叔父さんは転任になっちゃうけど、親子の愛情は彼のおかげで回復するっていうラストもイイv
永遠に愛すべきユロ氏のシリーズはほかにもあり。
『ぼくの伯父さんの休暇』
『ぼくの伯父さんの授業』