メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

SONGS 美輪明宏  ~美輪明宏が歌う「花子とアン」の世界~

2014-09-22 12:10:24 | 音楽&ライブ
SONGS 美輪明宏  ~美輪明宏が歌う「花子とアン」の世界~
 

優雅な衣装、豪華なステージ、ラストは昇天かとも見える金色に包まれて、貴重な歌もいろいろ聴けた番組だった。

松井須磨子(まついすまこ)
 

 

美輪「当時は“女優(じょゆう)”と言わず、“にょゆう”と言って、娼婦扱いだった」
島村抱月が病死した翌日も気丈に舞台に出たが、その2ヶ月後に首吊り自殺した。

♪ゴンドラの唄


・日本と西洋をドッキングした音楽
 
外国のものを丸ごと真似るのではなく、日本に古くからある「長唄」「小唄」「常盤津」などの雰囲気を併せ持っていた。


・大正デモクラシー
 

 

「果物が爛熟しきって、落ちる寸前の退廃美。端的な歌詞に風情を盛り込んだ」

 
竹久夢二の挿絵欲しさに楽譜を買う女性も多かった。

♪宵待草/夢二


歌人 柳原白蓮

朝ドラ「花子とアン」の蓮さまは、“大正三美人”と言われた。

「奸婦、つまり不倫は犯罪であるという時代」
「姦通罪」夫のある女性が夫以外の男性と性的関係を結んだ時の罪。日本では1947年に廃止。
(男性の第二夫人、お妾さんは認められても、女性には認めないってアンフェアだ

 

「♪愛の讃歌 のこれまでの日本語訳は、単に愛してるわって言うばかりで、宇宙的、無償の愛の部分が伝わらないので、
 自分のステージでは原曲(フランス語)で歌ってきた。
 無償の愛とは、与えて、与えて、与えっぱなし。それが愛

「花子とアン」の蓮さまと龍介さんが駆け落ちするシーンでは、美輪さんの和訳による♪愛の讃歌 が挿入歌として流れた。
40年ぶりに歌われた美輪さんの♪愛の讃歌 に感動



愛の讃歌/美輪明宏訳
なにも問題ない あの広々とした空の中で
永遠の愛を誓い合う
神よ結びたまえ 愛し合う我らを


【ブログ内関連記事】
『エディット・ピアフ~愛の讃歌』(2007)



「音苦の時代」@美輪乃湯

「今の世の中はノイズが多すぎる」

ほんとだよ 日本の町工場の技術力で「音の出ないクルマや飛行機」「無音の工事機器」とか開発してくれないかな
都心は、聴きたくもない音の洪水だ。
永遠に繰り返される店の宣伝文句、各店舗から道に大きく漏れ出る流行音楽、パチンコ屋の中なんて狂気の沙汰!

今回は、主に音楽の話だったけど、その前に雑音が多すぎると思うなあ!

・音楽の要素
 

大正、昭和初期の歌には、「赤とんぼ」「おぼろ月夜」などココロを豊かにする楽曲がたくさん溢れていた



・その歌が似合う人になる~音を身にまとう
日々、何気なく聴いている音楽が、オーラのように、その人を包み込むようになる。
例えば、ショパンの♪ノクターン など、美しいメロディを聴いていると、
向こうから歩いてきても、そのメロディが聴こえてくるようになる(それは美輪さんの特殊能力の話ではなくて?


「味覚障害」とかと同じように、都心に住む人の耳は、街の出す雑音に慣れて、
それによって引き起こされる心身への弊害にも無関心になっているんじゃないかなぁ。

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マングローブの木~アフリカの海辺を緑の林に』(さ・え・ら書房)

2014-09-22 11:32:56 | 
『マングローブの木~アフリカの海辺を緑の林に』(さ・え・ら書房)
スーザン・L.ロス/文とコラージュ シンディ・トランボア/文 松沢あさか/訳

図書館巡りで見つけた1冊シリーズ。
日常に追われていると、同じ星の上で、さまざまな環境で暮らしている人たちがいるってことを忘れがち。
最近は、こうした現地の様子が分かり易く学べる本にも興味がわいてきた。
温暖化も、紛争も、貧富の差や差別、戦争・平和もぜんぶつながってるんだ。

日系の科学者や団体が、自らの知識、技術、アイデアを駆使して、
「ただお金を寄付するだけの支援」から抜け出して、現地の人たちと一緒に、
自然を守りつつ、暮らしも豊かにしてゆく活動をしていると知って、なんだか嬉しくなった。

これまでも環境破壊の本にたびたび出てきたマングローブを育てることが、
たくさんの貧困で苦しむ人たちを救って、環境も改善してくれるって素晴らしい

スーザンさんの、「筆を一切使わず、ハサミ、ピンセット、デンプン糊などで作る」というコラージュも
話にさらに温かみを加えている
カラフルな色使い、たくさんの素材を巧みに使い分けて、見れば見るほど、その魅力に引き込まれる。

『マングローブ植樹プロジェクト』が、貧しい村を、どう自足できるコミュニティーに変えていったかを描いた1冊。


【内容抜粋メモ】


アフリカ東部の小国エリトリアにハルギゴという貧しい村がある。
村人も、家畜も、いつもお腹を空かせていた。

ここの土地は、雨が降らず、乾ききっていて、草木が育たないため、ヒツジやヤギはやせ細っていた。
だが、ゴードン・サトウ博士は「マングローブを植えれば、家畜たちはふっくらした緑の葉が食べられる」と思いついた

マングローブは、根と葉のはたらきで、塩分を含む水でも成長できる。
種は落ちる前に枝で芽を出す。その芽は、すぐに苗木になる。
その苗木が丈夫に育つ方法を研究したのが『マングローブ植樹プロジェクト』のはじまり。

プロジェクトができて、まず、村の女性たちに“働き口”ができた。
苗木に必要な窒素と燐酸の肥料を詰める仕事や、鉄の棒の柵をそえる仕事。
この柵はマングローブに必要な鉄分を与えてくれる。

 

ヒツジやヤギは、マングローブを喜んで食べたが、体重が思ったように増えない。
丈夫な子を産むには、たんぱく質が必要。
そこで、マングローブの実、干し魚の粉などを混ぜたエサを与えた。
すると、産まれた子どものために栄養たっぷりのお乳が出る。

  

村の男たちは、これまで、ヒツジやヤギを草のある遠い場所まで連れて行っていたが、
これからは、ヒツジやヤギは近くでたっぷりエサを食べて、長生きし、群れも増えた。

マングローブの枯れた枝は薪にして、食事の煮炊きに使える
家畜の数が増えたため、子どもたちは前よりずっと健康になった

マングローブの根は、小さな魚、カニ、エビ、カキなどの隠れ場になる。
それらを食べるために大きな魚もやって来る
漁師は、たくさんの魚をとって、売ることも出来るようになった。



ゴードン博士の夢は、世界中にマングローブの林をつくること。
たとえば、アフリカのサハラ砂漠や、南アメリカのアタカマ砂漠
海水を汲み上げれば、マングローブの林ができる。
そして、そこに住む人たちが豊かになれる。

 

※マングローブは、世界に100種類以上ある。本書のマングローブは「ヒルギダマシ」という樹木。


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【あとがき抜粋メモ】


ゴードン・H・サトウ博士氏は、第二次世界大戦中の1942年から数年間、砂漠地帯でひもじい体験をした。
日系アメリカ人の収容所に送り込まれ、食料も乏しく、乾いた痩せた土地にトウモロコシを植えた。

後に彼は博士号をとり、細胞生物学者になった。
1980年、初めてエリトリアを訪れたが、当時はエチオピアからの独立を求める内戦が続いていた
1993年、エリトリアは独立したが土地は荒れ果てていた。

博士は、ラクダがマングローブの葉を食べているのに気づき、ヒツジやヤギのエサにもなるのではないかと考えた。
雨期にだけ現れる川が流れ込む海岸にもマングローブは育つことも分かった。

サトウ博士は、アフリカ大陸の北西部の2つの国で『マングローブ植樹プロジェクト』を始めた。
2008年には、モーリタニアでも始めた。大西洋から海水を引いたが、
マングローブの根は、地下の海水まで届くことが分かった。

2010年、モロッコにも2000本のマングローブを植えた。
これをモデルに、世界の大きな砂漠にもマングローブ林を作れると考えている。
世界の貧困、飢餓をなくすためには、大規模な森林作りが効果的で、費用も少なくて済む。
木を植えれば二酸化炭素を出して、温暖化を遅らせ、砂漠化も防げる。




『マンザナール・プロジェクト』というのが、マングローブ植樹活動の正式名称。
マンザナールとは、博士が60年以上前にいた強制収容所の地名。
博士は、この時の経験をプラスに生かしたいと考え、人々に希望を捨てず、逆境に立ち向かうよう呼びかけている。

一方、インド、東南アジア、中央アメリカなどの広大なマングローブ林は、大規模な開発によって激減している。
目先の経済的な理由で、環境を破壊するのはカンタンだが、修復するのはとても大変で時間がかかる。



【琉球大学名誉教授 馬場繁幸さんあとがき抜粋メモ】
日本の亜熱帯地域にもマングローブ林は分布している/驚
薩摩半島、奄美群島、沖縄諸島、八重山諸島、屋久島にも!
熱帯を起源とするマングローブの太平洋地域で、最も北に分布しているのが日本。

太平洋戦争の前後まで、とくに西表島のマングローブ林は、帆布、魚網の堅牢性を高める染色のためのタンニンを採ったり、
を建てる際の垂木、木炭生産等に伐採されていた。
今日では、道路建設や港湾整備で伐採されても、利用を目的とした伐採はされずに保護されている。
(むしろ、道路建設や港湾整備の伐採を止めてほしいな

日本人によるマングローブ植林活動も盛ん。
「マングローブ植林行動計画(ACTMANG)」は、ベトナム、ミャンマーを中心に、
戦争、エビ養殖池建設等で失われたマングローブ林の復旧に取り組んでいる。

NG0の「国際マングローブ生態系協会」の事務所は、国立大学法人琉球大学農学部の中にある。
「国際協力機構(JICA)の要請を受けて「持続可能なマングローブ生態系管理技術」に関する研修を実施し、
2012年までに38カ国から来た119人の研修員を指導した。

「マングローブ図版集」を「国際熱帯木材機関(ITTO)」、「国際連合食糧農業機関(FAO)」、ユネスコなどと
共同で出版するなど、重要な役割を果している。

インド、マレーシアなど、温暖化による海面上昇で水没する危機のある小さな島国のキリバス、ツバルでも行っている。



【参考Webサイト】
「マンザナール・プロジェクト」
「ブループラネット賞」
「ロレックス賞」
「マングローブと生き物たち」





【ブログ内関連記事】
『世界の野生生物と自然を守る 世界自然保護基金』(ほるぷ出版)
『ここまできた!環境破壊1 環境ホルモン汚染』(ポプラ社)

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『世界の本屋さん』(ミネルヴァ書房)

2014-09-22 10:51:18 | 
本屋さんのすべてがわかる本1 調べよう! 世界の本屋さん(ミネルヴァ書房)
稲葉茂勝/文 秋田喜代美/監修

図書館巡りで見つけた1冊シリーズ。
全4巻のうち、1巻目は、本屋ができた歴史、世界の人気のある本屋さんが紹介されているとともに、
インターネットの急速な普及で、本が手軽に自宅で手に入るようになったり、電子書籍の登場で
有名な老舗チェーン店まで倒産が相次いでいる現状にも触れている。

本屋さんを見ていくことで、あらゆる国の様子なども見えてくる1冊。


【内容抜粋メモ】
2012年現在、日本で出版される新刊本は、1年間に約7万8000点、1日平均で約215点!

[本屋さんに行こう]
「キャリア教育」
近年、小中学校で職場体験が盛んで、お店がどんな工夫をして商品を並べているのかなどを、
実際の体験を通して知ることの重要性が注目されている。
(「職場体験」大事。教える立場の人間も、まずは社会勉強してから子どもたちを教えればいいのに

「国際理解教育」
外国の本に触れることで、異文化理解にも役立ちます。

「情報教育」
本屋さんは、人々がどんなことを考えているのかが分かる場なのです。

「メディアリテラシー」
本屋さんは、どんな本が自分にとって良いか、良くないかを見極める場でもある。

「金銭教育」
自分のお小遣いで初めて買った本は、その人にとって一生の思い出になるでしょう。

「読書推進」
いろいろ迷った時も、本屋さんから知識を得て、きっと本が好きになるでしょう。


******************************本のはじまり

 
古代エジプトのアレクサンドリア図書館には、多くの学者が集まった

紙(paper)の語源となった「パピルス」
古代エジプト時代には、葦で作ったペン、煤でつくったインクで、パピルスに文字を書いた。その頃は巻物。

アレクサンドリア図書館ができて間もなく、ペルガモン図書館が始まった。
しかし、エジプトはパピルスの輸出を禁止。そうして作られたのが「羊皮紙」
こうして巻物から本の形になった。現在と同じものが完成したのは6Cはじめ、イタリアの修道院といわれる。

印刷機が発明される前は、本は人の手で書き写されていた
古代ギリシャ時代、詩人や演説家の言葉が書き留められ、その写しが販売されていたのが本屋のはじまりではないかと言われる。


『ブリタニカ百科事典』

『ブリタニカ百科事典』(2012年に停止)によると、ローマ帝国時代には、
裕福な人たちが「家財の一部として書斎を持つことが流行した」などと書かれている。


******************************本屋の近代化

 
「ボローニャ大学」は世界最古の1088年創立

11C、イタリアの「ボローニャ大学」がつくられたのをきっかけに、各地に大学が誕生。本屋の活動も盛んになった。
『ブリタニカ百科事典』には「本屋という商売は、12Cのパリとボローニャで成立し、法律家と大学が先駆けて始めたようだ」とある。

2C、中国で「紙」が発明され、7Cには「木版印刷」、11C「活字印刷」がはじまる。
1445年頃、ヨハネス・グーテンベルクが「活版印刷技術」を発明し、印刷物や本が急速に広まった。


グーテンベルクが発明した活版印刷機。本の大量生産を可能とした

15C、印刷業者が本屋を兼ね、大学が本の販売に関わった。
大学は認定した印刷業者以外には、印刷・販売も禁止した
しかし、本の人気が高まり、認定されていない本屋がたくさんできる。

当初は、印刷業者が編集・製造・販売までしていた。
ドイツのアントン・コーベルガーは、発行社と読者の仲介、「本屋」を始め大成功した。

19C、本屋は、印刷業者から分離。本の卸売りをする「問屋」ができる。
「問屋」印刷会社から本を大量に買い取って町の本屋に販売する。日本では「取次」と呼ぶ。
一方、本の制作を中心に行う本屋、現在の「出版社」ができる。


******************************古本屋のはじまり


イギリスのウェールズ、ボーイス「ヘイ・オン・ワイ」

出版社、問屋、小売店の役割分担が明確になると、新刊書の小売と、古い本を仕入れて販売する違いが生まれた。


古本の村、ルデュ村

ベルギーにある小さなルデュ村は、1980年代初頭、人口わずか20人だったが、「本の村」として再生した。
1964年、人工衛星の追跡観測を行う基地の建設地を探していたヨーロッパ宇宙開発機関が、ルデュ村近くに決定。
古本の収集が趣味の事業家ノエル・アンスロー氏が、そこに古本専門店の第1号を開業したのがきっかけ。
1店1店がジャンル別にテーマを持っていて、現在では50店以上になり、ブックマニアが押し寄せている。


******************************各国の本屋の歴史

●イギリス
1792年、W・H・スミスは「Smith’s」として有名。
1848年、ユーストン駅に新聞販売所を置き、新聞の配送会社に発展。
その後、病院、ガソリンスタンド等で、本、文具、雑誌などを売るチェーン店として成長。
世界初の本屋のチェーン店と言われる。


世界共通規格「ISBN」
「国際標準図書番号」のこと。世界中で番号で本を見分けられるシステム。
「W・H・スミス社」が1966年に開発した「スタンダード・ブック・ナンバリング」が
1970年、国際機関に採用され、1974年から全世界共通になった。


●アメリカ
小売書店以外の販売ルート(通販)が発達した。

1829年、ボストンで「ペーパーバック」が出版された。
第二次世界大戦では戦地の兵士にも読みやすく、新聞スタンドで売られたため、大ブームとなった。

「ペーパーバック」
「ソフトカバー」とも呼ぶ。日本では「上製本」に対し「並製本」と呼ぶ。
18Cまでは分厚く、豪華な装飾のハードカバーだったが、19Cには低価格本が登場。

「製本」の種類参照


最大手の「バーンズ・アンド・ノーブル」。コーヒーを提供したり、ベストセラーを値引きする等、新しいスタイルを取り入れた。

1970年代、大型チェーン店、「郊外型書店」(駐車場などをもつ中型書店)も登場。
1980年代、ビデオソフト、コンピュータゲーム等の販売も行う。本の価格が統一されていないため、大幅に割引しはじめた。
2000年代、ネット、携帯端末で読む文化が登場。2011年、2位のチェーン店「ボーダーズ・グループ」が倒産。


******************************世界の本屋さんトップ10

イギリスの新聞『ガーディアン』が独自の基準で選んだものを紹介(だから、イギリスに偏ってるのか


「ハッチャーズ」

1位:「ハッチャーズ」@ロンドン。買った本を入れる紙袋まで立派。王室御用達。
2位:「セレクシス・ドミニカネン」@オランダ
3位:「エル・アテネオ・グランド・スプレンディッド」@アルゼンチン
4位:「レロ・イ・イルマオン」@ポルトガル
5位:「シークレット・ヘッドクォーターズ」@アメリカ
6位:「ボーダーズ・グラスゴー店」@イギリス
7位:「スカーシン・ブックス」@イギリス
8位:「ポサダ」@ベルギー
9位:「エル・ペンンデュロ・ポランコ店」@メキシコ
10位:「恵文社一乗寺店」@日本



******************************世界の人気の本屋さん

・「アカテーミネン書店」@フィンランド
・「アカデミー書店」@スウェーデン
・「ターナム書店」@ノルウェー
・「フューゲンデューベル書店」@ドイツ
・「ウォーターストーンズ」@イギリス
・「フナック」@フランス
・「カサ・デル・リブロ書店」@スペイン
・「モンダドーリ書店」@イタリア
・「パタカ書店」@ギリシャ
・「ゲロルド書店」@オーストリア
・「カンゼルスベルガー書店」@チェコ
・「リブリ書店」@ハンガリー
・「ドム・クニーギ書店」@ロシア
・「ディモックス書店」@オーストラリア

・「メフィスト書店」@トルコ
・「グラメディア書店」@インドネシア
・「MPH書店」@マレーシア

アジアの本屋さんは、看板の文字にヨーロッパとの違いを見ることができる。インドやベトナムでは本の並べ方も異なる。

・「教保文庫」@韓国 本店には日本書籍専門売り場があり、日本の本屋そっくり。
・「アジアブックス」@タイ
・「ジェーン・ブック・エージェンシー」@インド
・「チャンティエン書店」@ベトナム すべての本が積んであり、書棚に縦に差し込む背表紙陳列はない(下から取り出すの大変
・「レイク・ハウス・ブックショップ」@スリランカ

「紀伊国屋書店」の海外店舗展開
2013年10月現在、64店舗。外国人には日本式のサービスが人気となっている。


「一党独裁国家」(ずっと1つの政党が国を支配している国)の本屋さん

・「新華書店」@中国
1937年、国が誕生すると、国営の本屋として発展。書店の毛筆ロゴも、毛沢東主席自らが筆で書いたもの。
2006年、小売店数は全国で14000店に達したが、ネットの普及によって閉鎖されるところが続出している。
また、「海賊版」が横行していることも要因。

・「中華書局」@香港
約100年間、イギリスに統治され、1997年に返還後は、簡体字、繁体字の両方の本が混在している。

・国営書店@北朝鮮

図書室といった雰囲気。金日成全集、1/3は地図、国旗、指導者のバッジなど。
ほかは、金日成の肖像画、祭壇の花など。

すべて国営で、朝鮮労働党の思想を伝える物を扱っている。権力に反対する本を置くことは存在できない。
本屋も普及していない。


******************************焚書

「焚書」
権力者が、自らに反対する人たちを押さえつける方法の1つとして、
反対する思想の書かれている本を公開の場で本などを焼き捨てること

例:

第二次世界大戦中、ナチスドイツが行ったものが有名。
第二次世界大戦後、GHQが、軍国主義的な本を焼き払ったのも焚書と見られている。


2012年9月7日、エジプトのアレキサンドリアにある本屋街が、政府の内務省によって破壊された。
「政権側に都合の悪い思想をもつ本屋を破壊した」とも言われる。

2013年2月2日、ロンドンでは、「フリーダムプレス」という本屋が放火された
アナキストの本を扱う本屋として知られていた。


事件直後、多くのボランティアが営業再開のために掃除などを手伝った。

本屋さんは、権力に反対する考えを宣伝する場となっていると同時に、
権力の考えを国民に宣伝する場にもなっている。


【ブログ内関連記事】
『3万冊の本を救ったアリーヤさんの大作戦』(国書刊行会)


******************************国際ブックフェア

「国際見本市」
世界中から出版社、本屋さんなどが集まり、世界の本の取引を行う。
「見本市」とは、現品を展示して、取引の商談をし、受け渡しは後日にする市場。
新しく発明されたり、改良された機械、道具なども、完成していない段階で取引される。
ドイツの「フランクフルト・ブックフェア」は、活版印刷が発明されて間もない頃に開かれ、500年以上の歴史がある。

例:
3/25~28 第50回 ボローニャ国際児童図書展@イタリア
7/4~7 第20回 東京国際ブックフェア@日本 ほか

【ブログ内関連記事】
2014 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館

「東京国際ブックフェア」は一度行ったことがある気がするけど、ブログにヒットしないなぁ・・・


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