メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『イリュージョニスト』(2010 80min イギリス/フランス)

2017-08-30 10:54:52 | 映画
『イリュージョニスト』(2010 80min イギリス/フランス)

監督:シルヴァン・ショメ

声の出演:
ジャン=クロード・ドンダ
エイリー・ランキン
レイモンド・マーンズ
ダンカン・マクニール
ジェームズ・T・ミューア

“長編デビュー作「ベルヴィル・ランデブー」で世界的に高い評価を受けたシルヴァン・ショメ監督が、
 フランスの喜劇王ジャック・タチが娘へ遺した幻の脚本を、
 タチをそのまま主人公のキャラクターとしてアニメ化したハートフル・ヒューマン・ストーリー。
 時代遅れの老手品師と純真な少女との切なくも美しい心の交流を、
 ノスタルジックかつペーソスあふれるタッチで綴る。”

trailer

「GYAO!」で配信していたので観てみた  9月1日まで

さまざまなエンターテイメントが溢れる中で、消えてゆく大道芸人たち
そんな中でも、ユロ氏は、小さな町で出会った少女アリスや、
自分の芸で喜んでくれる人々の前で手品を見せつづける

ユロ氏はいつも飄々としているけれども、タチはいつもさり気ないシーンで
今の味気ない世の中を風刺していた


あらすじ(ネタバレ注意
1959 パリ
ロイヤル・ルクソール劇場で映画の調子が悪く
その間、手品師が場をつなぐが拍手はまばら



音楽がタチだね 最初はモノクロなのか?
セリフがほぼないのも同じ
いちいち頭を下げるクセも忠実に再現

次はバンドが出る予定が、手品師の出したウサギが悪さしてブーイング
支配人からクビにされ、船に乗り、街に着く ロンドンの時計塔が見える





出し物はシャウトする人気若手バンド
出ようとすると何度もアンコールしてなかなか出番が来ないw
舞台の袖で何本もタバコを吸って待つユロ氏



ユロ氏が出たら、女性客はバンドの出待ちに行き、客席はがらんどうw
1日でクビ?




今度は豪邸でのテント内でのイベント
オペラ歌手の次に出るが、酔っ払ったおじさんに野次られるばかりで誰も見ていない




今度は汽車に乗って相当な郊外に来る
船にも乗って島に建つ古城から
さらにボートに乗って着いたのは
小さな町の小さな飲み屋





夜になると人々が集まり、バグパイプで踊る
そこにユロ氏が手品を見せるとブラボーと喜ばれる
その後はジュークボックスでロックで踊る人々



店で働く少女アリスはユロ氏が気になる

アリスのブーツの底が破れているのを見て、早速、店で靴を買う

雪が降ってきて、暖炉に火をともす少女
アリスに靴をプレゼントする
こんなさり気ない優しさに涙が出る






またボートに乗って戻るユロ氏
トラックにはアリスも乗っている
船賃もないのでユロ氏が払う

エジンバラのポスターを見つけて汽車で向かう
ユロ氏は寅さんみたいだな
こんなに呑気でもお金には全然困ってなさそうなのがいつもフシギ




ロイヤルミュージックホール
だし物をする人たちが泊まるホテルには、腹話術師もいる
タチシェフ氏と紹介され、みんなにポスターを見せる

アリスは一人街でウィンドウショッピング
オシャレな服ばかりで驚き、自分のと見比べる



ホールの客も少ない
ユロ氏の手品を盛り上げるのは支配人だけ

帰りに気になっているドレスをユロ氏にも見せる

なにやら数字と格闘しているユロ氏
翌日、ドレスを買いに行く



さり気なく、アリスに着せてあげると大喜び
今度はハイヒールを欲しがる



ウサギやらロブスターのレストランの代わりに
フィッシュ&チップスでランチ

「私は手品師で魔術師じゃないんだ」

異国でアリスとの言葉が通じない


ホールの控え室にはちゃんとハイヒールも買ってある
初めて履いてグラグラするアリス

そのままぎこちなく街に出る
街はずいぶん故郷と違うね
モノが溢れていて、次から次へと欲しくなる


少女が寝てからガレージでも働くユロ氏



金持ちがクルマを「明日まで頼んだぞ」と預けていく
ユロ氏に機械は危ないぞww

早速、白いクルマに黒いオイルをかけてしまい
ちょうど雨が降ってきて、雨水で落とそうとするww

翌朝、起きるとクルマはキレイ!
いろんなボタン押してひっくり返ったりしてるところに雇い主が来て怒られる

でも、お客は満足して帰る
ユロ氏は給料を作業服のポケットに忘れ、雇い主は自分のポケットに入れる


帰るとアリスが朝食を作ってくれている
腹話術師にシチューを作るよう頼まれていた
え、まさか手品で使ってたウサギ入り・・・?

相棒のウサギを探すユロ氏
クビを吊ろうとしているピエロの部屋にもシチューを持っていくアリス





あ、ウサギさん出てきた(ホッ


契約が終わってホテルから出て行くピエロや曲芸師たち
すっかりオシャレしたアリスと出かけるユロ氏

支配人はユロ氏への報酬を大幅に値切る

ウィンドウのマネキンとまったく同じになって満足なアリスと
最初の彼女のように田舎から出てきたような少女がすれ違う



ユロ氏はフシギな足長おじさんみたいだ

あれ?ウィンドウに腹話術師のパートナーが売りに出されてる!




曲芸師からもらった名刺に電話をかけると次の仕事先が決まる



曲芸師らはいつもハイテンションだけど、なにやら心配そうな支配人
ポスターに色をつけるユロ氏を見て喜ぶ
誰かと商談して、契約完了


アリスが戻るとユロ氏はいない
向かいの青年に気づくアリス




ユロ氏はショーウィンドウで手品のように商品を見せているのを見かけるアリス



同じデパートで再会する青年とアリス


また寂れた飲み屋で手品を見せているユロ氏
もう一度ショーウィンドウの仕事をしてくれと追い回されるが断る
(ユロ氏は、けっして産業や経済のために手品を見せてるんじゃないんだ

翌日、別の奇術師が代わりをしている


青年とデートしているアリスを見て隠れるユロ氏
慌てて入った劇場では『ぼくの伯父さん』をやってる!
しかも私の大好きな水を噴出す魚のオブジェのシーン!!
お客さんは・・・少ないねw




帰り道は少し寂しげなユロ氏
腹話術師は路上で物乞いをしながら飲んでいる

ウサギを野にかえしてしまう!
もう手品はしないの?
いつまでも見送るウサギの周りにはたくさんの仲間ウサギがいる




また一人で汽車に乗る



アリスが部屋に戻ると、花と封筒に入ったお金と手紙が残っている
アリスも荷物を持って部屋を出る
外では雨の中、青年が待っている



次々と灯が消える街
ホールのネオンも消える

最後の最後に近衛兵の立つ間を酔っ払いが這っていく







タチの作品は、なんでこうも心を芯から温めて
心地よい笑いを与えて、あまりの純粋さに涙が出る

彼は与えるばかりで大満足
とても紳士で、周りとちょっとズレていてもお構いなし

そして、出てくる子どもたち、少女もいつも純真だ

エンディングもステキな音楽で、短い余興は終わる
ああ、またユロ氏に会いたくなった

こういうのが本当の極上の映画、エンタテイメントってもんだ


サントラ
The Illusionist Soundtrack - Sylvain Chomet - 01 - Chanson Illusionist


【ブログ内関連記事】

『ぼくの伯父さんの休暇』(リブロポート)

心の中のベストフィルム~『ぼくの伯父さん』(1958)

『ぼくの伯父さんの授業』(1967)(劇場にて

『のんき大将』(1949)(劇場にて 同上リンク

『トラフィック』(1971)

『ぼくの伯父さんは、のんきな郵便屋さん』(平凡社)



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子どもの身近に潜む危険@あさイチ

2017-08-30 10:53:52 | テレビ・動画配信
子どもの身近に潜む危険@あさイチ

“消費者庁によると、遊具による子どもの事故が最近6年間で1,518件起きています。
 こうした事故をなくそうと、今月半ば、子どもの身近に
 どんな危険が潜んでいるのかを学ぶイベントが開かれました。

 主催したのは、東京大学名誉教授の畑村洋太郎さんを中心とした「危険学プロジェクト」です。
 畑村さんたちは、一概に危険を遠ざけてしまうのではなく、
 どんな危険があるのかをきちんと知った上で遊具で遊ぶことが大事だと指摘しています。”

VTRゲスト:畑村洋太郎さん(東京大学名誉教授)


「危険学プロジェクト」



ホールに大勢の親子を集めて、ステージ上で、実際に起きた
遊具での事故を再現して見せることで、
子どもと親が具体的に何に気をつければいいか話し合って、確認することが出来る

例:公園の遊具でもっとも事故が多いのは「滑り台」

 

持っていたバッグのヒモが遊具にひっかかり、首にもかかる(コワイ・・・
今年、縄跳びを持っていた4歳の女児が、首にからまり亡くなっている


例:ジャングルジムの事故は、この6年間で120件
バッグがひっかかり、首を圧迫 亡くなるケースもある




このプロジェクトに参加した母親の声:
いくら私が注意しても限界があるけれども
子ども自身の気づきが大事だなとひしひしと感じた



「危険学プロジェクト」では注意喚起する絵本も作った

 

畑村さん:

どこにどんな危なさがあって、
防ぐにはどうすればいいか
考える、想像する、それで実行する


どんどん撤去される公園の遊具

 

(今の公園って一体誰のものなんだろうね

畑村さん:
大人が危ないものをなくせばいいと思ってなくしているから
子どもが自分で危なさを感じとるチャンスを全部なくしている


安全な遊具の開発を進めるとともに
子ども自身が危険を想像することが大事



家や、学校に潜む危険も紹介

例1:イスに座って、前後に揺らす
(よくやったな 後ろに倒れたことも1回だけじゃなかったはず

 



人形の頭部が粘土素材なのか、衝撃で形が変わってしまい、よく伝わる


例2:ドアに指を挟む(「あさイチ」でもやったね

危険!子どもの指挟み@あさイチ



ドアにプラスチック素材のような棒を挟んで、ドアを閉めると変形してしまう様子を見て

スタッフ:これがみんなの指だったらどうなっちゃう?

子ども:切れちゃう



●子ども服、どこが危ない?(大体12箇所ほどある



答え:
左の女の子は、ネックレス、フリルのスカート、丈の長いズボン、
ズボンのすそのひも、サンダルがひっかかりやすい場所です。
また、髪留めは素材や形によって刺さる可能性があるので注意が必要です。

真ん中の男の子はパーカーのフード、フードのひも、ポケット、ぶかぶかの靴がひっかかりやすい場所です。

右の男の子は、マフラー、肩掛けかばんは引っかかりやすい場所です。


●エスカレーター、どこが危ない?




<FAX>






私の子どもの頃にも、こうした事故はあっただろうけど、増えたということだろうか?
まず、都心の子どもは外で遊べなくなったしね
先に大人が止めてしまったりで、危険を知る機会が減ったのかも

大人が作ったゲームに夢中になり
公園が禁止看板だらけで入れなくなり・・・


以前、ウチの横の道を孫を連れたおばあちゃんが通って、
ずーーーーーっと注意してたのを思い出す
「靴が脱げちゃうわよ」「危ないわよ」「走らないで」「クルマ来るわよ」etc...


私は子どもの頃、ブランコから落ちて、頭から流血したり、
夜中に大きなハサミでなにかしようとして、切って、流血してるのに
親を起こしたら「大丈夫だよ」と言われただけだった
いろんな小さな怪我をして、自分で危険を学んだのかも

学校でサッカーをしていた時、溝に落ちたボールを拾った友だちの膝が
かまいたちでパックリ割れたこともあったっけ あれはビックリした

「かまいたち」で検索したら妖怪って出てきた
他になにか言い方があるのか???

「かまいたち」


***

上記は子どもの話だけれども、
常々思うのは、日本ほど注意喚起が多い国ってないのでは?と思う

とくに電車に乗っている時

「白線からお下がり下さい」

「飛び込み乗車はお止め下さい」

「傘などのお忘れ物にご注意下さい」
etc...

挙げたらキリがないほど 都心だけのような気もするし


こんなに大人を注意しないといけない自主性のない国なのか?とフシギに思う
海外では、駅名さえ言わない所も多いのに

そのうち、「車内での化粧はお止め下さい」「車内での飲食はご遠慮下さい」と
どんどん際限なく増えて、周囲が注意だらけになるのではないだろうか

なんでも迷惑行為だと自分の物差しで他人を評価するクレーマーが増えたのか
それこそ危険性を想像する力が低下したのか


そもそも、人が密集しすぎて、パーソナルスペースが侵されることへの不安じゃないかなとも思う

いろんな価値観の人がいて、注意しても直らないから、また注意が増える悪循環
注意を守る人たちは、どんどん居心地が悪くなる

なんだか、戦時中の「欲しがりません 勝つまでは」とかに似ている
今は、戦争に代わって、企業や社会のシステムによって統制され、疲弊した大人たちが
弱い者同士で互いに監視し合っている 心に余裕がないのが根因では?


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「選択したアイテムをOneDriveにアップロードできませんでした」

2017-08-30 10:52:52 | 日記
「スマホ&PCトラブルまとめ」に追加

いつものようにスマホの画像をOneDriveでパソに移行しようとしたら
ある日、突然「選択したアイテムをOneDriveにアップロードできませんでした」と言われた

再起動、インストールし直したり、思いつくことはいろいろやったけど、すぐ限界



<157で聞いた>

フォトライブラリーは画像の保存のみ
「au cloud」も機種変などの時のためのバックアップ用
他のアプリの説明はできない

パソコンに関連する質問は、別の電話番号、担当者になり、予約が必要
忙しさ加減によって、今日中に予約がとれるかどうかは分からない


スマホからPCに画像を移すには
・SDカード
・ケーブル
の2つの方法しかないみたい

PCでauのHPにログインして「スマートパス」のアルバムから見るのみ



<自分でいろいろ試してみた>

「au cloud」

1.フォトライブラリ→au cloudに送る

2.auサイトをPCで開いてログイン

3.auスマートパス→アルバム→写真・動画

4.1枚DLしたら→Cドライヴの「medias」に入って見れたがサムネイルが花模様で何の写真か分からない
1枚ずつが1ファイルになってしまう



<参考にしたサイト>

画像をSDカードに移す効果的な方法 スマホマネージャー

こんなに面倒だっけ?

USBケーブルやSDカードなどを使ってパソコンに移すことができます。

「ギャラリー」というアプリ調べたが分からず

iCloudの写真をパソコンに保存する3つの方法

WindowsでOneDriveフォルダの同期が失敗する(終わらない)



OneDriveをパソからもスマホからもアンインストール(2017.8.29)

その過程で、スマホで写真を撮るたび、すべて「Googleフォト」にコピーされて、
放っておけば、無制限・無期限にずっと保存されていると知って
気味が悪いから全部消してみた

Googleフォトから写真・動画を削除する方法 ? Googleフォトの使い方

アメリカなら世界中から画像を全部預かって、なにかに使ってそう/怖


SDカードに保存

スマホの写真設定で、「保存先をSDカードにする」にしたら、
SDカードとスマホのフォトライブラリーでも見れたから、
しばらくはこれでいっか ひと手間増えた気がするけど




追。

157に聞いても、機種やサービスが無数にありすぎてまともに答えられる人材がいない
質問を把握してから「他の者に聞いてまいりますので、少々お待ちください」

電話をとった人は基礎的知識だけで、
ちょっと込み入った話になると、1つ1つの質問に対してもう少し詳しい人に聞きに行く状況

数分待った末に、その“もう少し詳しい人”も結局よく分からず、謝られて終わり
もう誰もすべてのサービスを把握してる人はいないのでは?

ショップに行っても同じこと
カウンターに座っている人に質問しても、分からないと「カスタマーセンター」に電話で尋ねてたし


電話に限らず、LABIなどに行っても同じこと
電化製品も増えすぎて、メーカーの人たちですら、すべて把握しきれてないだろう

ネットで検索しても、アドバイスと自分の状況がピッタリ一致することは稀
何時間も費やして、もういいかと諦めてしまう


これが「情報化社会」か

どの情報が正しいのかも分からない 自分がどれを選ぶか
詳しい人と、分からない人の差が激しくて
情報は日々、猛スピードでアップデートされていく

なにかアクションをおこして、個人情報が漏れても、自己責任状態

便利になったのか、不便になったのか・・・



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