【内容抜粋メモ】
宇宙船の窓からは地球の秘密がよく見えます
夜明けや夕暮れ時、地表の影がちょうどよく並ぶと
小惑星が形作ったクレーターがよく見えるのです
宇宙から放たれた巨大な弾丸が地表に残した傷跡です
10億年ぶんの隕石の落下に匹敵する衝撃でした
地球に衝突した巨大小惑星は辺り一面を炎で包みました
ほとんどの生物は生き残れませんでした
小惑星は再び地球にやってくるでしょう
それは時間の問題です
では我々は何をすべきでしょう
恐竜のようにただ空を見上げて死を待つのみ?
人間にはおそらく地球を脱出する能力があります
ウィル・スミス:
地球を脱出?
慣れ親しみ、自分が必要とする全てを捨てていく片道切符の旅です
二度と戻ってこれないとしたらどんなに辛いか
生物絶滅の危機に直面したら
どこか別の星に居住地を作るしかないでしょう
文明を維持するためには、火星や月に基地を持つことが重要です
人類の存続は私たちの選択次第です
私たちは地球との絆を断ち切り
宇宙生活をもたらす肉体的、精神的極限状態に耐えられるでしょうか?
答えは地球に、しかもかなり意外な場所にありました
数億年受け継がれてきた血液
突然変異した昆虫
陸地を捨てた人間
地球を脱出して別の惑星に行くのは生易しいことではありません
死者も出るでしょうが、これが人類を救う道なのかもしれません
決断の時は今
脱出か絶滅か
(私は地球に残るよ
地球はいくつもの激変をくぐり抜けてきました
氷河時代を繰り返し、火山灰が地表を覆ったことも
こうした事象は遅かれ早かれ再び起こるでしょう
巨大な小惑星の接近や大噴火によって
地球が窒息状態になった時
標準的な対策とは別にプラン B があると安心です
別の惑星に基地を作ることにはリスクが伴います
技術を限界まで推し進めなければならないでしょう
その恩恵を受けるのは人類のすべてです
マウンテン・ホーム アイダホ州
アメリカ空軍パイロット タイ・ボウエン
今日のミッションは皆既日食との追いかけっこです
飛行機で月の影を追いかけるなんてめったにない機会です
彼らはかつてないミッションに挑みます
F 15でマッハ2.5まで速度を上げて
影の中に3分間とどまることを目指します
それはある惑星から別の惑星に行くのがどれだけ大変かを教えてくれます
銀河系ではすべてのものが動いています
日食で月が太陽の前を横切る時
月の影は時速2700 km で進みます/驚
地球は時速1700 km で自転しています
だから月の影の中に留まるには、それより速く飛ぶ必要があるのです
追跡可能な最速の物体の捕獲ができれば何だって迎撃できます
(アメリカは毎日毎日何の実験をしてるのやら・・・
パイロット:
日食が始まった
影が広がってきた
スタンバイ
素晴らしい
宇宙にいるみたいだ
子どもの頃は月に行くことが夢でしたが
月がこんなに速く動いているとは思ってもいませんでした
パイロット:
日食が終わるまで待機
太陽の光だ 昼間に戻った
この実験で少しは分かったと思います
宇宙船を打ち上げて、常に動き続けている
月や火星に到達することがどれだけ大変かということが
地球は自転しているだけでなく
時速11万 km で公転しています
火星は時速8万 km 以上
(そんなに速いの?!
銃で撃った弾を別の弾で撃つようなものです
(銃に例えるのもアメリカ人らしい
私たちは火星、木星、土星に探査機を送りました
しかし探査機は機械です
人間を送り込む難しさはレベルが違います
ロケットに点火する前に
それがどんなことになるのか理解する必要があります
人間は未知なるものに恐怖を抱きます
恐怖を克服するための最大の武器は準備です
空を飛ぶのが好きなのは
能力の限界まで自分を追い込むことができるからです
特に旧式を飛ばす場合は、全神経を集中して
どのような危険が待ち構えているかを予測し
対処できるよう備えるのです
地球に別れを告げ、別の星へ向けて宇宙船のエンジンを点火する
今はまだギリギリ不可能です
でも1902年当時、空を飛ぶことは不可能でした
ライト兄弟のおかげで可能になったのです
1969年までは月面を歩くなんてありえないことでした
その後、12人が月に足跡を残します
私たちは宇宙ステーションから月、やがては火星と向かうでしょう
なぜなら人類が生き残るためには必要だからです
(なぜ脱出しか選択肢がないと決めつける???
まず、この地球をキレイにしようよ
目指すはゴルディロックス惑星?という
暑すぎず寒すぎない地球のような星です
それが見つかるまでは火星が私たちの選択肢です
・「ハビタブルゾーン」と、 「ゴルディロックスゾーン」
・地球外生命発見前夜 科学者が挑む宇宙人探し@サイエンスzero
もし地球脱出が可能になったとしても
生物学的には永久に続くものはありません
人類が地球より長生きしたいなら
別の惑星にフランチャイズが必要です
地球は単なる岩の塊ではなく生きた惑星です
様々な生物が相互に絡み合う生命のネットワーク
人類が地球の一部なら
地球も人類の一部
では地球を離れる時、何を持ち、何を置いていくのでしょう
可愛いクマさん! 置いていかないよ
私の3度目の宇宙飛行で、最後の準備として行なったのが
消毒用のアルコールで全身をぬぐうことでした
細菌をできるだけ取り除くためです
宇宙船内を不衛生な環境にしたくないですからね
しかし数十億年にわたり地球に住んできた細菌はいろんな場所で増殖します
アメリカ デラウェア湾
細菌の検出には、やはり長年地球にいるある生物が必要です
カブトガニは恐竜より2億年も前から地球にいます
(今もいるんだ スゲーな!!
この生物が宇宙で驚くほど役に立つことがわかりました
カブトガニの免疫系は原始的ですが優れた能力があります
彼らの青い色をした血液を活用します
(血液が青いの!? 宇宙人!
でも血液を抜くなんて可哀想だよ・・・
カブトガニの血液中の細胞は、細菌と接触すると酵素を作り出します
これらの酵素で1 ppt 未満の細菌を検知できます
これは競技用のプールで、一つの砂糖を見つけ出すことと同じことです
カブトガニのごく微量な血液で汚染を検知できるのです
体についた細菌を異物として取り除きたい気持ちはよくわかります
でも顕微鏡で見れば体の中にはおびただしい数の細菌がいます
私たちの体には人の細胞より細菌の細胞のほうが多くいます
まさに内なる宇宙です
(そうだよ
いくら除菌グッズを売っても意味ないことを売る側は知ってるのでは?
人の微生物叢、すなわち体内の微生物の集まりについての研究が進むと
細菌は旅行者ではなく、乗組員だと分かってきました
いくつかの細菌は我々とともに別の惑星に連れて行く必要があるんです
コルテス海 メキシコ
調査隊長 イアン・カー
世界最大の生物を探しています
シロナガスクジラです(かっけー!!
ほとんどの生物は微生物叢に頼らなければ生きていけません
人とクジラは驚くほどよく似ています
私たちは陸を歩き、彼らは海を泳ぎますが
生物学的メカニズムは同じなのです
(それを食べちゃだめだよ・・・/泣
クジラのデータ収集は大変です
息を吐くたび、クジラは宝のようなデータを吹き上げます
クジラに負担のかからないデータ収集方法はドローンです
(ドローンの上から撮ってるってどういうこと?
クジラが潜るのは9分間
だから8分たったらドローンを飛ばして、2回目の潮吹きに備えます
計算通り約4m
1回の潮吹きで入れ替わる空気は、体積でいうと小型車以上 驚異的です
ドローンで潮吹きの成分を採取するスタッフ
胃の中の細菌が消化に必要なことは知られていました
今は肺の中の微生物叢が感染症の予防をしていることも分かってきました
人間と同じです
細菌の世界は体の外だけでなく中にも存在します
もし2つの世界が引き離されたらどうなるか知る人はいません
そして宇宙には持っていけないものもあります
私たちには馴染み深いものです
イニシュモア島 アイルランド
クリフダイビング・チャンピオン ジョナサン・パレデス
(いろんな人がいるなぁ
ジョナサン:
飛び込み台の上に立つと様々な感情が交錯します
恐怖、プレッシャー、緊張
好きだからやっています
命の危険は承知の上です
すごい回転しながら海にダイブ!
これは公式競技なの???
空中にいるのは2.9秒
何でも起こり得ます
一つでもミスを犯せば一巻の終わりです
私たちは重力に慣れ親しんでいます
地球の膨大な質量が私たちを地面へと引っ張る力
それが1G
そして人間は重力の縛りから逃がれる方法を見つけ出しました
ロケット発射
宇宙飛行士が魔法にかけられたように思う瞬間
それは打ち上げロケットが役目を終えたとき訪れます
適切な高度と適切なスピード
エンジンは停止
宇宙空間で生まれて初めて経験する無重力です
魔法の力で体が天井に引っ張られているように感じます
無重力状態はとにかく楽しくて自然に笑顔になります
無重力と戯れようと食べ物で遊んだり、宙返りしたり
宇宙ステーション内での移動も壁をひと押し
スーパーマンのように飛んで行きます
しかし超人になったような感覚もつかの間
すぐに重力がいかに必要かを実感します
重力があるからどちらが上かが分かるのです
座った時の体の重みや、腕を上げて感じる重み
それらがどちらが上かを知らせてくれます
ところが無重力になった途端、そうした感覚はすべて失われ吐き気に襲われます
(最悪中の最悪↓↓↓
宇宙に初めて行ったときは気持ちが悪くなりました
楽しいはずの宇宙がこれか?と思いました
宇宙滞在初日、私は吐いてしまいました
(水で洗い流せないでしょ・・・もうカンベンして・・・
地球では重力によって体内の水分は全て下に引っ張られています
宇宙に行くと体液の大移動が起こり
3時間逆立ちしているような気分になります
心臓の大きさや、心臓血管系の配置は重力によって決まりました
骨格や筋肉の強さ、人体の構造もすべては重力が形作ったものなのです
地球上では常に重量挙げをしているようなものです
重力に抗って体を支えています
重力がないと筋肉や骨は衰えていきます
だから宇宙船内には重力が感じられるように設計されたマシンがあり
押したり持ち上げたり走ったりできます
でもこれまでに作られた最高のマシンを使っても
私の腰から太ももにかけての骨密度は
宇宙滞在中に8%も減少してしまいました
無重力は惑星探査にどんな影響を与えるのか
目的とする惑星に着いても
体が衰えて役に立たなかったとしたら意味がありません
対策はしていますが万全とは言えません
宇宙では顔がむくみ、度々吐きます
映画では見ないシーンです
(映画はキレイなシーンしか描かない
人間は骨の髄まで地球の一部なんです
地上では守られていますが
この星を離れれば、自分たちで何とかするしかありません
奇跡の地球 地球からの脱出 後編
私は地球にいますよ
♪最後の女神/中島みゆき
あぁ あれは最後の女神
まぎれもなく君を待っている
あぁ たとえ最後のロケットが
君を残し 地球を捨てても
宇宙船の窓からは地球の秘密がよく見えます
夜明けや夕暮れ時、地表の影がちょうどよく並ぶと
小惑星が形作ったクレーターがよく見えるのです
宇宙から放たれた巨大な弾丸が地表に残した傷跡です
10億年ぶんの隕石の落下に匹敵する衝撃でした
地球に衝突した巨大小惑星は辺り一面を炎で包みました
ほとんどの生物は生き残れませんでした
小惑星は再び地球にやってくるでしょう
それは時間の問題です
では我々は何をすべきでしょう
恐竜のようにただ空を見上げて死を待つのみ?
人間にはおそらく地球を脱出する能力があります
ウィル・スミス:
地球を脱出?
慣れ親しみ、自分が必要とする全てを捨てていく片道切符の旅です
二度と戻ってこれないとしたらどんなに辛いか
生物絶滅の危機に直面したら
どこか別の星に居住地を作るしかないでしょう
文明を維持するためには、火星や月に基地を持つことが重要です
人類の存続は私たちの選択次第です
私たちは地球との絆を断ち切り
宇宙生活をもたらす肉体的、精神的極限状態に耐えられるでしょうか?
答えは地球に、しかもかなり意外な場所にありました
数億年受け継がれてきた血液
突然変異した昆虫
陸地を捨てた人間
地球を脱出して別の惑星に行くのは生易しいことではありません
死者も出るでしょうが、これが人類を救う道なのかもしれません
決断の時は今
脱出か絶滅か
(私は地球に残るよ
地球はいくつもの激変をくぐり抜けてきました
氷河時代を繰り返し、火山灰が地表を覆ったことも
こうした事象は遅かれ早かれ再び起こるでしょう
巨大な小惑星の接近や大噴火によって
地球が窒息状態になった時
標準的な対策とは別にプラン B があると安心です
別の惑星に基地を作ることにはリスクが伴います
技術を限界まで推し進めなければならないでしょう
その恩恵を受けるのは人類のすべてです
マウンテン・ホーム アイダホ州
アメリカ空軍パイロット タイ・ボウエン
今日のミッションは皆既日食との追いかけっこです
飛行機で月の影を追いかけるなんてめったにない機会です
彼らはかつてないミッションに挑みます
F 15でマッハ2.5まで速度を上げて
影の中に3分間とどまることを目指します
それはある惑星から別の惑星に行くのがどれだけ大変かを教えてくれます
銀河系ではすべてのものが動いています
日食で月が太陽の前を横切る時
月の影は時速2700 km で進みます/驚
地球は時速1700 km で自転しています
だから月の影の中に留まるには、それより速く飛ぶ必要があるのです
追跡可能な最速の物体の捕獲ができれば何だって迎撃できます
(アメリカは毎日毎日何の実験をしてるのやら・・・
パイロット:
日食が始まった
影が広がってきた
スタンバイ
素晴らしい
宇宙にいるみたいだ
子どもの頃は月に行くことが夢でしたが
月がこんなに速く動いているとは思ってもいませんでした
パイロット:
日食が終わるまで待機
太陽の光だ 昼間に戻った
この実験で少しは分かったと思います
宇宙船を打ち上げて、常に動き続けている
月や火星に到達することがどれだけ大変かということが
地球は自転しているだけでなく
時速11万 km で公転しています
火星は時速8万 km 以上
(そんなに速いの?!
銃で撃った弾を別の弾で撃つようなものです
(銃に例えるのもアメリカ人らしい
私たちは火星、木星、土星に探査機を送りました
しかし探査機は機械です
人間を送り込む難しさはレベルが違います
ロケットに点火する前に
それがどんなことになるのか理解する必要があります
人間は未知なるものに恐怖を抱きます
恐怖を克服するための最大の武器は準備です
空を飛ぶのが好きなのは
能力の限界まで自分を追い込むことができるからです
特に旧式を飛ばす場合は、全神経を集中して
どのような危険が待ち構えているかを予測し
対処できるよう備えるのです
地球に別れを告げ、別の星へ向けて宇宙船のエンジンを点火する
今はまだギリギリ不可能です
でも1902年当時、空を飛ぶことは不可能でした
ライト兄弟のおかげで可能になったのです
1969年までは月面を歩くなんてありえないことでした
その後、12人が月に足跡を残します
私たちは宇宙ステーションから月、やがては火星と向かうでしょう
なぜなら人類が生き残るためには必要だからです
(なぜ脱出しか選択肢がないと決めつける???
まず、この地球をキレイにしようよ
目指すはゴルディロックス惑星?という
暑すぎず寒すぎない地球のような星です
それが見つかるまでは火星が私たちの選択肢です
・「ハビタブルゾーン」と、 「ゴルディロックスゾーン」
・地球外生命発見前夜 科学者が挑む宇宙人探し@サイエンスzero
もし地球脱出が可能になったとしても
生物学的には永久に続くものはありません
人類が地球より長生きしたいなら
別の惑星にフランチャイズが必要です
地球は単なる岩の塊ではなく生きた惑星です
様々な生物が相互に絡み合う生命のネットワーク
人類が地球の一部なら
地球も人類の一部
では地球を離れる時、何を持ち、何を置いていくのでしょう
可愛いクマさん! 置いていかないよ
私の3度目の宇宙飛行で、最後の準備として行なったのが
消毒用のアルコールで全身をぬぐうことでした
細菌をできるだけ取り除くためです
宇宙船内を不衛生な環境にしたくないですからね
しかし数十億年にわたり地球に住んできた細菌はいろんな場所で増殖します
アメリカ デラウェア湾
細菌の検出には、やはり長年地球にいるある生物が必要です
カブトガニは恐竜より2億年も前から地球にいます
(今もいるんだ スゲーな!!
この生物が宇宙で驚くほど役に立つことがわかりました
カブトガニの免疫系は原始的ですが優れた能力があります
彼らの青い色をした血液を活用します
(血液が青いの!? 宇宙人!
でも血液を抜くなんて可哀想だよ・・・
カブトガニの血液中の細胞は、細菌と接触すると酵素を作り出します
これらの酵素で1 ppt 未満の細菌を検知できます
これは競技用のプールで、一つの砂糖を見つけ出すことと同じことです
カブトガニのごく微量な血液で汚染を検知できるのです
体についた細菌を異物として取り除きたい気持ちはよくわかります
でも顕微鏡で見れば体の中にはおびただしい数の細菌がいます
私たちの体には人の細胞より細菌の細胞のほうが多くいます
まさに内なる宇宙です
(そうだよ
いくら除菌グッズを売っても意味ないことを売る側は知ってるのでは?
人の微生物叢、すなわち体内の微生物の集まりについての研究が進むと
細菌は旅行者ではなく、乗組員だと分かってきました
いくつかの細菌は我々とともに別の惑星に連れて行く必要があるんです
コルテス海 メキシコ
調査隊長 イアン・カー
世界最大の生物を探しています
シロナガスクジラです(かっけー!!
ほとんどの生物は微生物叢に頼らなければ生きていけません
人とクジラは驚くほどよく似ています
私たちは陸を歩き、彼らは海を泳ぎますが
生物学的メカニズムは同じなのです
(それを食べちゃだめだよ・・・/泣
クジラのデータ収集は大変です
息を吐くたび、クジラは宝のようなデータを吹き上げます
クジラに負担のかからないデータ収集方法はドローンです
(ドローンの上から撮ってるってどういうこと?
クジラが潜るのは9分間
だから8分たったらドローンを飛ばして、2回目の潮吹きに備えます
計算通り約4m
1回の潮吹きで入れ替わる空気は、体積でいうと小型車以上 驚異的です
ドローンで潮吹きの成分を採取するスタッフ
胃の中の細菌が消化に必要なことは知られていました
今は肺の中の微生物叢が感染症の予防をしていることも分かってきました
人間と同じです
細菌の世界は体の外だけでなく中にも存在します
もし2つの世界が引き離されたらどうなるか知る人はいません
そして宇宙には持っていけないものもあります
私たちには馴染み深いものです
イニシュモア島 アイルランド
クリフダイビング・チャンピオン ジョナサン・パレデス
(いろんな人がいるなぁ
ジョナサン:
飛び込み台の上に立つと様々な感情が交錯します
恐怖、プレッシャー、緊張
好きだからやっています
命の危険は承知の上です
すごい回転しながら海にダイブ!
これは公式競技なの???
空中にいるのは2.9秒
何でも起こり得ます
一つでもミスを犯せば一巻の終わりです
私たちは重力に慣れ親しんでいます
地球の膨大な質量が私たちを地面へと引っ張る力
それが1G
そして人間は重力の縛りから逃がれる方法を見つけ出しました
ロケット発射
宇宙飛行士が魔法にかけられたように思う瞬間
それは打ち上げロケットが役目を終えたとき訪れます
適切な高度と適切なスピード
エンジンは停止
宇宙空間で生まれて初めて経験する無重力です
魔法の力で体が天井に引っ張られているように感じます
無重力状態はとにかく楽しくて自然に笑顔になります
無重力と戯れようと食べ物で遊んだり、宙返りしたり
宇宙ステーション内での移動も壁をひと押し
スーパーマンのように飛んで行きます
しかし超人になったような感覚もつかの間
すぐに重力がいかに必要かを実感します
重力があるからどちらが上かが分かるのです
座った時の体の重みや、腕を上げて感じる重み
それらがどちらが上かを知らせてくれます
ところが無重力になった途端、そうした感覚はすべて失われ吐き気に襲われます
(最悪中の最悪↓↓↓
宇宙に初めて行ったときは気持ちが悪くなりました
楽しいはずの宇宙がこれか?と思いました
宇宙滞在初日、私は吐いてしまいました
(水で洗い流せないでしょ・・・もうカンベンして・・・
地球では重力によって体内の水分は全て下に引っ張られています
宇宙に行くと体液の大移動が起こり
3時間逆立ちしているような気分になります
心臓の大きさや、心臓血管系の配置は重力によって決まりました
骨格や筋肉の強さ、人体の構造もすべては重力が形作ったものなのです
地球上では常に重量挙げをしているようなものです
重力に抗って体を支えています
重力がないと筋肉や骨は衰えていきます
だから宇宙船内には重力が感じられるように設計されたマシンがあり
押したり持ち上げたり走ったりできます
でもこれまでに作られた最高のマシンを使っても
私の腰から太ももにかけての骨密度は
宇宙滞在中に8%も減少してしまいました
無重力は惑星探査にどんな影響を与えるのか
目的とする惑星に着いても
体が衰えて役に立たなかったとしたら意味がありません
対策はしていますが万全とは言えません
宇宙では顔がむくみ、度々吐きます
映画では見ないシーンです
(映画はキレイなシーンしか描かない
人間は骨の髄まで地球の一部なんです
地上では守られていますが
この星を離れれば、自分たちで何とかするしかありません
奇跡の地球 地球からの脱出 後編
私は地球にいますよ
♪最後の女神/中島みゆき
あぁ あれは最後の女神
まぎれもなく君を待っている
あぁ たとえ最後のロケットが
君を残し 地球を捨てても