2000年初版 各務三郎/訳 安藤由紀/挿絵
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
<アガサ・クリスティー探偵名作集>
これは昔映画で見たことがあり
イングリッド・バーグマンの晩年作として覚えている
誰が犯人だったかは忘れてしまったので
自分もこの豪華な列車に乗っている気分に浸りながら読み始めた
実際には3日間電車に乗って
しかも大雪で何もないところで停まるって
パニ障的には絶対無理なんだけれども/汗
連続殺人ものかと思っていたら
極悪な誘拐犯一人殺された話だった
12ケ所も刺されていて
右利き左利き、男性でも女性でもあり得るとなると
上巻を読んで最初に私が推理したのは
全員が関わって、口裏を合わせているのではないか?
実際のオリエンタル急行列車は
今はもうないのは残念
なぜなくなってしまったのか?
でも海外にはきっと同じような豪華な設備の
レトロな寝台列車が走ってそうだよね
【内容抜粋メモ】
<寝台車の見取図>
<登場人物>
ポワロ:私立探偵
メリー・デベナム:バグダッドで家庭教師をしていたイギリス婦人
アーバスノット大佐:イギリス人陸軍
ブック氏:国際寝台車会社重役
ラチェット:初老のアメリカ人 カセティ
マックィーン:ラチェットの秘書でアメリカ人
エドワード・ヘンリー・マスターマン:ラチェットの付き人?
ナタリア・ドラゴミロフ公爵夫人:ロシア人の大富豪
メイド:ヒルデガルデ・シュミット
アンドレニ伯爵夫妻:ハンガリー公使で妻は若くて美人のエレナ・マリア 旧姓ゴールデンベルグ 20歳
キャロライン・マーサ・ハバード老夫人:娘の話ばかりしているアメリカ人
コンスタンチン博士:ギリシャ人医師
ピエール・ミシェル車掌:15年勤務の正直者
グレタ・オルソン:いかにも気の良さそうなスウェーデン人
ハードマン:16号
デイジー・アームストロング 誘拐され殺された少女
父:アームストロング大佐
母:ソニア リンダの娘
リンダ・アーデン:アメリカ人の有名な悲劇女優
■第一章 アレッポの駅
トーラス急行に乗るポワロがデュボスク中尉に見送られる
イスタンブールに行く予定
若くて美人のイギリス女性メリー・デベナムは
バグダッドで家庭教師をしていてイギリスに帰る
食堂車でボヤ騒ぎがあり、9時発のオリエント急行に乗り遅れはしないかと
手が震えるほど不安な様子
イギリス人陸軍のアーバスノット大佐となにやら親し気な様子
「トカトリアン・ホテル」
ポワロは船にい酔いながらホテルに着く
カスナーの事件のことですぐ戻れという電報を受け取り
部屋を取り消し、オリエント急行の寝台券をとる
国際寝台車会社重役のブック氏がローザンヌに用があり
ポワロとの偶然の再会を喜ぶ
初老のアメリカ人・ラチェットがそばを通ると
悪魔のような感じがしてゾッとするポワロ
寝台車が珍しく満室と聞いて、ブック氏はポワロのために
いつも開けてある16号を用意させるが、そこも予約済み
予約したA.M.ハリスがまだ来ないため
彼の7号をポワロに用意し、ハリスが来たら事情を話すよう言い渡す
(有名だとここまでしてくれるのね
こうして3日間のヨーロッパ横断の旅が始まる
●ラチェットの依頼
ブック氏:
あらゆる階級、国籍、年齢の人々が1カ所に集まり
3日間も同じ屋根の下で眠り、食べる
そして3日間が過ぎると別れ別れになって
もう二度と出会うこともない
(名ゼリフだな
ポワロは自慢の目で食堂車に集う他の乗客を1人ずつ観察する
目をそむけたくなるような醜い顔に、本物の宝石をまとったドラゴミロフ公爵夫人
ロシア人で、主人が革命前に全財産を現金で外国に投資したため大富豪
(バーグマンはこの役だっけ?! 醜いとは真逆だが?
急にラチェットから話しかけられ、自分は命を狙われているから
守ってくれたらお金はいくらでも出すと依頼されるが
ポワロはなんと「顔が気にいらない」という理由で断る
(こういうユーモアが時々あるからポワロ作品は面白い/爆
●ベオグラードに到着
ポワロはまた1号室に移される
アテネからの車両が連結して、その部屋のブックさんが移ったため
アメリカ人のハバード老夫人は娘の話ばかりしてやかましい
●密室殺人と大雪で停車
ポワロは悲鳴のような声を聞いて起きる
隣りのラチェットが合図燈を点けて、ミシェル車掌を呼んだが
「間違えた」とフランス語が聞こえる
午前1時過ぎ ハバード夫人が何度もベルを鳴らして
ミシェル車掌にワケを聞くと、部屋に男がいたと言うが
どこにも隠れるような場所はない
大雪で列車は停車中 復旧のめどは立たない
以前、7日間も閉じ込められたことがある/汗
ポワロは赤いキモノを着た女性が通るのを見る
(急に日本要素が出て来てビックリ
●翌朝、捜査開始
ブック氏に呼ばれてラチェットが刺殺されたと知る
通過する国ごとに警察が乗るが、ユーゴスラヴィアだけはそれがないため
ポワロに依頼すると、名探偵と褒められていかにも嬉しい様子が可笑しいww
コンスタンチン博士が検死をして死亡推定時刻は昨夜12時~2時と言う
12カ所もの刺し傷がある
窓は大きく開けられているが、雪の上に足跡はないため偽装か?
ミシェル車掌:
ドアは内側からカギと鎖がかけられていた
列車長と鎖を切って入るとラチェットが死んでいた
ブック氏:犯人は我々の中に、この汽車の中にいる・・・
●食堂車での事情聴取
乗客名簿、パスポート、切符をもとに、気になる人から1人ずつ呼び
事件当夜のアリバイなどを聞くポワロ
「アメリカ人のマックィーン」ラチェットの秘書
ポワロの名前を知らず、婦人服店の名前と間違えたため
「信じられん!」と苦い顔をするポワロwww
世界中を見物したいというラチェットに雇われたが
素性をまったく表さないため知らない
2~3週間前から「必ず殺してやる」という脅迫状が来ていた
筆跡鑑定を逃れるため、活字体で2人以上が1字ずつ交代で書いたもの
ポワロ:私は最後の瞬間まで、すべての人を疑います
●死体見分 分かりやすい証拠品
博士の見立てでは、右利き、左利き、男女ともあり得るというフシギな答え
2本のマッチの燃えさしがあり、1本は汽車でくれるもの
もう1本はラチェットのもの
Hと刺繍された女性のハンカチが落ちている
パイプクリーナーも落ちているが、ラチェットのものではない
1時15分をさして止まった金時計
これで死亡時刻が確定したと言う博士
燃え残りの紙は犯人に都合の悪いものと推理してあぶり出すと
デイジー・アームストロングという文字が浮かぶ
ラチェットは世界中で話題になった悲惨な少女誘拐事件の犯人カセティだった!
●アームストロング家の悲惨な少女誘拐事件
アームストロング大佐はイギリス人
母親は、ウォール街の富豪W.K.ヴァン・デル・ハルトの娘
アメリカ人の有名な悲劇女優リンダ・アーデンの娘と結婚し
女の子が1人生まれた
娘が3歳の時に誘拐され、20万ドルの大金を払ったにもかかわらず
死後2週間たった死体で発見された
当時妊娠していた夫人はショックで流産して死亡
大佐はピストル自殺
子守り女が疑われて、否定しても信じてもらえず窓から投身自殺
後で無実と分かった
カセティは過去に同じ犯行を重ねていて
逮捕されたが、大金を使い、証拠不十分で釈放され
名前を変えて国外を旅しながら利子で生活していた
夫人の妹がいたはずだがどこにいるか分からない
●証言
マックィーンもミッシェル車掌もキモノの女性を見たと話すため
他の乗客にも聞く
女性にはどんな寝間着を着るか、Hの名前のハンカチを持っているか
男性にはパイプを吸うかも尋ねるポワロ
全員に名前をサインさせて筆跡を確かめる
証言を時間経過順に記録していく
最後に停まったのはヴィンコヴィッチ駅
普通車と寝台車の間はカギがおりている
「エドワード・ヘンリー・マスターマン」ラチェットの付き人?
ラチェットは汽車旅行ではいつも寝る前に睡眠薬を飲む
「ハバード夫人」
確かに男の気配がしたと断言
隣りのラチェットとの仕切りドアのかんぬきが開いていたためかけさせた
車掌の制服のボタンが雑誌の上に乗っていたと話すが
全車掌に聞いても誰のものでもない
ラチェットのいびきはひどかったが、殺人後は聞こえなかった
「グレタ・オルソン」 いかにも気の良さそうなスウェーデン人
頭痛がしてハバード夫人からアスピリンをもらいに行った
「ドラゴミロフ公爵夫人」
メイドはヒルデガルデ・シュミット
公爵夫人はリンダの親友
ソニアの妹はイギリス人と結婚してイギリスに住んでいると聞いた
「アンドレニ伯爵」
妻エレナ・マリア 旧姓ゴールデンベルグのパスポートに
油のシミがついていることに注意するポワロ
「アーバスノット大佐」
デベナムとは連絡列車で初めて会った
彼がパイプを吸うと分かる
キモノの女性からフルーツのような香りがした
16号のハードマンがドアを細く開けて
盗み見るようにしていたのが気になった
ポワロ:大佐はアームストロングのことを知っているに違いない
■アガサ・クリスティー作品と解説 各務三郎
ミステリーの舞台には、しばしばホテルや列車が登場する
「旅行の中で最もいい部分の1つは、家に帰ること」アガサ・クリスティー
(これまた名言!
アガサも旅行好きで、乗り物を舞台にしたミステリーを多く書いている
本書と、『そして誰もいなくなった』『ミス・マープルと13の謎』は
自作ベストに選んだほど
オリエント急行は、水晶のシャンデリア、一流の料理がふるまわれ
アガサも28歳の時に乗った
作品に出てくるトカトリアン・ホテルも実際に泊まった
毎年のように中近東旅行をして『ナイルに死す』などが生まれた
ポワロ同様、船酔いするため、汽車旅行が好きだった
オリエント急行は他の作家のミステリーでも使われている
ヒッチコック監督映画『バルカン超特急』
イアン・フレミング『ロシアから愛をこめて』など
1874年、本書は映画化された
1977年3月にオリエント急行は廃止となった
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
<アガサ・クリスティー探偵名作集>
これは昔映画で見たことがあり
イングリッド・バーグマンの晩年作として覚えている
誰が犯人だったかは忘れてしまったので
自分もこの豪華な列車に乗っている気分に浸りながら読み始めた
実際には3日間電車に乗って
しかも大雪で何もないところで停まるって
パニ障的には絶対無理なんだけれども/汗
連続殺人ものかと思っていたら
極悪な誘拐犯一人殺された話だった
12ケ所も刺されていて
右利き左利き、男性でも女性でもあり得るとなると
上巻を読んで最初に私が推理したのは
全員が関わって、口裏を合わせているのではないか?
実際のオリエンタル急行列車は
今はもうないのは残念
なぜなくなってしまったのか?
でも海外にはきっと同じような豪華な設備の
レトロな寝台列車が走ってそうだよね
【内容抜粋メモ】
<寝台車の見取図>
<登場人物>
ポワロ:私立探偵
メリー・デベナム:バグダッドで家庭教師をしていたイギリス婦人
アーバスノット大佐:イギリス人陸軍
ブック氏:国際寝台車会社重役
ラチェット:初老のアメリカ人 カセティ
マックィーン:ラチェットの秘書でアメリカ人
エドワード・ヘンリー・マスターマン:ラチェットの付き人?
ナタリア・ドラゴミロフ公爵夫人:ロシア人の大富豪
メイド:ヒルデガルデ・シュミット
アンドレニ伯爵夫妻:ハンガリー公使で妻は若くて美人のエレナ・マリア 旧姓ゴールデンベルグ 20歳
キャロライン・マーサ・ハバード老夫人:娘の話ばかりしているアメリカ人
コンスタンチン博士:ギリシャ人医師
ピエール・ミシェル車掌:15年勤務の正直者
グレタ・オルソン:いかにも気の良さそうなスウェーデン人
ハードマン:16号
デイジー・アームストロング 誘拐され殺された少女
父:アームストロング大佐
母:ソニア リンダの娘
リンダ・アーデン:アメリカ人の有名な悲劇女優
■第一章 アレッポの駅
トーラス急行に乗るポワロがデュボスク中尉に見送られる
イスタンブールに行く予定
若くて美人のイギリス女性メリー・デベナムは
バグダッドで家庭教師をしていてイギリスに帰る
食堂車でボヤ騒ぎがあり、9時発のオリエント急行に乗り遅れはしないかと
手が震えるほど不安な様子
イギリス人陸軍のアーバスノット大佐となにやら親し気な様子
「トカトリアン・ホテル」
ポワロは船にい酔いながらホテルに着く
カスナーの事件のことですぐ戻れという電報を受け取り
部屋を取り消し、オリエント急行の寝台券をとる
国際寝台車会社重役のブック氏がローザンヌに用があり
ポワロとの偶然の再会を喜ぶ
初老のアメリカ人・ラチェットがそばを通ると
悪魔のような感じがしてゾッとするポワロ
寝台車が珍しく満室と聞いて、ブック氏はポワロのために
いつも開けてある16号を用意させるが、そこも予約済み
予約したA.M.ハリスがまだ来ないため
彼の7号をポワロに用意し、ハリスが来たら事情を話すよう言い渡す
(有名だとここまでしてくれるのね
こうして3日間のヨーロッパ横断の旅が始まる
●ラチェットの依頼
ブック氏:
あらゆる階級、国籍、年齢の人々が1カ所に集まり
3日間も同じ屋根の下で眠り、食べる
そして3日間が過ぎると別れ別れになって
もう二度と出会うこともない
(名ゼリフだな
ポワロは自慢の目で食堂車に集う他の乗客を1人ずつ観察する
目をそむけたくなるような醜い顔に、本物の宝石をまとったドラゴミロフ公爵夫人
ロシア人で、主人が革命前に全財産を現金で外国に投資したため大富豪
(バーグマンはこの役だっけ?! 醜いとは真逆だが?
急にラチェットから話しかけられ、自分は命を狙われているから
守ってくれたらお金はいくらでも出すと依頼されるが
ポワロはなんと「顔が気にいらない」という理由で断る
(こういうユーモアが時々あるからポワロ作品は面白い/爆
●ベオグラードに到着
ポワロはまた1号室に移される
アテネからの車両が連結して、その部屋のブックさんが移ったため
アメリカ人のハバード老夫人は娘の話ばかりしてやかましい
●密室殺人と大雪で停車
ポワロは悲鳴のような声を聞いて起きる
隣りのラチェットが合図燈を点けて、ミシェル車掌を呼んだが
「間違えた」とフランス語が聞こえる
午前1時過ぎ ハバード夫人が何度もベルを鳴らして
ミシェル車掌にワケを聞くと、部屋に男がいたと言うが
どこにも隠れるような場所はない
大雪で列車は停車中 復旧のめどは立たない
以前、7日間も閉じ込められたことがある/汗
ポワロは赤いキモノを着た女性が通るのを見る
(急に日本要素が出て来てビックリ
●翌朝、捜査開始
ブック氏に呼ばれてラチェットが刺殺されたと知る
通過する国ごとに警察が乗るが、ユーゴスラヴィアだけはそれがないため
ポワロに依頼すると、名探偵と褒められていかにも嬉しい様子が可笑しいww
コンスタンチン博士が検死をして死亡推定時刻は昨夜12時~2時と言う
12カ所もの刺し傷がある
窓は大きく開けられているが、雪の上に足跡はないため偽装か?
ミシェル車掌:
ドアは内側からカギと鎖がかけられていた
列車長と鎖を切って入るとラチェットが死んでいた
ブック氏:犯人は我々の中に、この汽車の中にいる・・・
●食堂車での事情聴取
乗客名簿、パスポート、切符をもとに、気になる人から1人ずつ呼び
事件当夜のアリバイなどを聞くポワロ
「アメリカ人のマックィーン」ラチェットの秘書
ポワロの名前を知らず、婦人服店の名前と間違えたため
「信じられん!」と苦い顔をするポワロwww
世界中を見物したいというラチェットに雇われたが
素性をまったく表さないため知らない
2~3週間前から「必ず殺してやる」という脅迫状が来ていた
筆跡鑑定を逃れるため、活字体で2人以上が1字ずつ交代で書いたもの
ポワロ:私は最後の瞬間まで、すべての人を疑います
●死体見分 分かりやすい証拠品
博士の見立てでは、右利き、左利き、男女ともあり得るというフシギな答え
2本のマッチの燃えさしがあり、1本は汽車でくれるもの
もう1本はラチェットのもの
Hと刺繍された女性のハンカチが落ちている
パイプクリーナーも落ちているが、ラチェットのものではない
1時15分をさして止まった金時計
これで死亡時刻が確定したと言う博士
燃え残りの紙は犯人に都合の悪いものと推理してあぶり出すと
デイジー・アームストロングという文字が浮かぶ
ラチェットは世界中で話題になった悲惨な少女誘拐事件の犯人カセティだった!
●アームストロング家の悲惨な少女誘拐事件
アームストロング大佐はイギリス人
母親は、ウォール街の富豪W.K.ヴァン・デル・ハルトの娘
アメリカ人の有名な悲劇女優リンダ・アーデンの娘と結婚し
女の子が1人生まれた
娘が3歳の時に誘拐され、20万ドルの大金を払ったにもかかわらず
死後2週間たった死体で発見された
当時妊娠していた夫人はショックで流産して死亡
大佐はピストル自殺
子守り女が疑われて、否定しても信じてもらえず窓から投身自殺
後で無実と分かった
カセティは過去に同じ犯行を重ねていて
逮捕されたが、大金を使い、証拠不十分で釈放され
名前を変えて国外を旅しながら利子で生活していた
夫人の妹がいたはずだがどこにいるか分からない
●証言
マックィーンもミッシェル車掌もキモノの女性を見たと話すため
他の乗客にも聞く
女性にはどんな寝間着を着るか、Hの名前のハンカチを持っているか
男性にはパイプを吸うかも尋ねるポワロ
全員に名前をサインさせて筆跡を確かめる
証言を時間経過順に記録していく
最後に停まったのはヴィンコヴィッチ駅
普通車と寝台車の間はカギがおりている
「エドワード・ヘンリー・マスターマン」ラチェットの付き人?
ラチェットは汽車旅行ではいつも寝る前に睡眠薬を飲む
「ハバード夫人」
確かに男の気配がしたと断言
隣りのラチェットとの仕切りドアのかんぬきが開いていたためかけさせた
車掌の制服のボタンが雑誌の上に乗っていたと話すが
全車掌に聞いても誰のものでもない
ラチェットのいびきはひどかったが、殺人後は聞こえなかった
「グレタ・オルソン」 いかにも気の良さそうなスウェーデン人
頭痛がしてハバード夫人からアスピリンをもらいに行った
「ドラゴミロフ公爵夫人」
メイドはヒルデガルデ・シュミット
公爵夫人はリンダの親友
ソニアの妹はイギリス人と結婚してイギリスに住んでいると聞いた
「アンドレニ伯爵」
妻エレナ・マリア 旧姓ゴールデンベルグのパスポートに
油のシミがついていることに注意するポワロ
「アーバスノット大佐」
デベナムとは連絡列車で初めて会った
彼がパイプを吸うと分かる
キモノの女性からフルーツのような香りがした
16号のハードマンがドアを細く開けて
盗み見るようにしていたのが気になった
ポワロ:大佐はアームストロングのことを知っているに違いない
■アガサ・クリスティー作品と解説 各務三郎
ミステリーの舞台には、しばしばホテルや列車が登場する
「旅行の中で最もいい部分の1つは、家に帰ること」アガサ・クリスティー
(これまた名言!
アガサも旅行好きで、乗り物を舞台にしたミステリーを多く書いている
本書と、『そして誰もいなくなった』『ミス・マープルと13の謎』は
自作ベストに選んだほど
オリエント急行は、水晶のシャンデリア、一流の料理がふるまわれ
アガサも28歳の時に乗った
作品に出てくるトカトリアン・ホテルも実際に泊まった
毎年のように中近東旅行をして『ナイルに死す』などが生まれた
ポワロ同様、船酔いするため、汽車旅行が好きだった
オリエント急行は他の作家のミステリーでも使われている
ヒッチコック監督映画『バルカン超特急』
イアン・フレミング『ロシアから愛をこめて』など
1874年、本書は映画化された
1977年3月にオリエント急行は廃止となった