1985年 第30刷 常盤新平/訳 木村輝年/絵
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
『大人は分かってくれない』、にもほどがある
空想はさまざまな創造の源なのに
「嘘つき」呼ばわりした上に
暴力という“しつけ”をするなんて虐待そのもの/哀
なのに、子どもたちは親を愛して止まないんだ
こうした連鎖も貧しいゆえなのか?
まだ12歳なのに、全然諦めず行動する姿もスゴイ
私ならとっくに諦めて、犯罪者の手にかかってるところだ
にしてもカミソリ1枚でどうやって大男の骨まで切れるわけ???
ぱっと見普通の夫婦なのに、恐るべき殺人鬼って設定も生々しくてコワイ
推理小説の中にも、こうしたスリラー要素が強いジャンルもあって幅広いんだな
『シンデレラとギャング』のほうは三谷幸喜さんが書くような
すり替えもののドタバタコメディみたい
相手はプロのワルだと思いこんでいても
ほんとは普通の女子高生
だいぶ偶然が重なって、ラッキーハプニングも多め
とはいえ、時代のせいで今のコより古風な感じ
■はじめに 常盤新平
推理小説の1つのタイプに「サスペンス小説」がある
読者をハラハラさせるもの
本書の作者はサスペンスの名人
■非常階段 ウールリッチ
●残酷な殺人
チャーリーは12歳の空想好きな少年
チャーリーが秘密の世界について親に話すと
父は「今度そんなウソをつたら、口がきけなくなるくらい懲らしめてやる!」と怒鳴る
母は「映画のせいなんですよ」と言い訳してかばうわけでもなく
今年の夏はどこも暑いが、貧しい人たちが住むホルト・ストリートはまるで地獄
チャーリーは涼しさを求めて非常階段を上がり7階に行く
いきなり明るい光に驚いて、窓を見ると、男女がいる
女は酔った男性のポケットから札束を取り出して数える
男が気づいて女を縛りあげると、隣りで隠れていた夫ジョーが出てきて殴り倒し
ナイフで背中を刺して殺してしまう
チャーリーは干してあった掛布団をかぶって隠れる
夫婦は死体を2つのスーツケースに入れる際
ジョーがカミソリで死体を切り刻むと言う
●つくり話
チャーリーは父に話すと顔を殴られる/汗
上の階のケラーマン夫婦はいい人だと話す母メアリー
「もう二度とつくり話はしない」と約束させるためにムチを使おうとして
チャーリーは「ウソはつかない」と言うしかない
父はチャーリーを部屋に閉じ込めて仕事に出る
母:パパの命令ですからね
●警察署
チャーリーは窓から抜け出し、警察に通報しようと考える
受付の警官も信じないまま警部の部屋を教えてくれる
警部は信じないながらも、ロス刑事に一応調べに行かせる
ロスはミセス・ケラーマンの妻に聞くと
毎晩放送している「お宅のまえで犯罪が」というラジオ番組の音だったと話す
警官が家にチャーリーを送ると、母はまた叱って怒る
その声を聞いて、ミセス・ケラーマンが聴き耳をたてている
母は彼女に謝らせようとするが、チャーリーは顔を覚えられたら仕返しされるため怯える
母はチャーリーを部屋に閉じ込めてカギを閉める
両親は共働きで父は夜勤、昼間は母が仕事に出かけるため
チャーリーが二度と逃げ出さないように窓をクギで打ち付ける父
●謎の電報
母宛てに姉から電報が来て、すぐに来てくれとあり、理由は書いていない
チャーリーを1人きりにする罠だと気づくが
それも信じずに母は急いで出かける
父:明日、お前を医者に連れていくからな!
父も仕事に出て、とうとう1人になるチャーリー
●足音
上の階で足音がして、部屋を懐中電灯が照らす
夫婦は窓から忍び込もうとするが、クギを打ってあって手間どる
家に侵入して、カギを回す音がしたため
チャーリーはイスを投げて窓を割り、非常階段を夢中で駆け降りる
外で夫婦に挟まれ、灰で目くらましを食らわす
市内電車に飛び乗るが、それも追いつかれる
通りを歩いている男性2人に助けを求めるが
夫婦はチャーリーの親のフリをして叱る
●空き家
世界中みんなが敵になったような気がするチャーリー
パトロールカーが停まった時も助けを求めると、昨日、受付にいた警官だが
親のフリをした夫婦に同情するばかり
おとなは分かってくれない、と涙を流すチャーリー
夫婦は死体を隠した空き家に行き、チャーリーの首を絞めて殺そうとする
ヒトの急所が胃であることを思い出して、思いきり蹴る
震動でボロの家が崩壊 下にいた女の悲鳴が聞こえる
●救出
チャーリーは5階の板の上にいて奇跡的に助かる
警官が来て、下に張った網に落ちて救助される
助けてくれたのはロス刑事
空き家からバラバラ死体の入ったスーツケースが見つかる
ロス刑事はラジオ放送を聞いてみたら、昨日は選挙放送で休みだったと知り
ミセス・ケラーマンのウソに気づき
家宅捜査するとカミソリを研ぐ皮のベルトが出てきた
チャーリーを家に送ると、また母が叱ろうとするのを止める
ロス刑事:坊やは警察もかなわないほどの大活躍をしたのです 褒めてあげてください
■シンデレラとギャング
ペニーは16歳 ジェファーソン高校1年生
両親と姉はペニーをいつまでも子ども扱いして
映画に行く時も家に1人で置いて、宿題をするよう言いつける
退屈していると、間違い電話があり、シカゴ・ローズという女だと思われる
ブリッツ:
あんたのことはエドから聞いた
引き受けてもらいたい仕事がある
あんたも“カット”をもらえる
(カットには“分け前”の意味もあるがペニーには分からない
センター通りの角で黄色の帽子を回しているからすぐわかる
●センター通り
ペニーは遊びに行く気持ちで、姉のイブニングドレスを着て
真っ白に化粧して、家族が帰るまでに戻ろうと思って出かける
運転手に声をかけられてタクシーと気づかずに乗り
お金を持っていないと話すと脅される
ブリッツは黒い自動車にトリガー、ジョニーという仲間と一緒に乗せる
タクシーのタダ乗りもローズの得意技だと笑う
ホテルにはさらにもう2人仲間がいて、仕事の話を始める
シカゴで盗んだ大金を1人が持ち逃げしたため殺す計画
“ドロップ”は絶交の意味だと思うが、実は“殺す”の意味
その男は信用できる女の子にはなんでも話す性格
ローズがおとりになり、金のありかを聞き出したら、仲間が殺す
“カーテン”にも“死ぬ”、“アイス”はダイヤモンドという意味がある
『ジングル・クラブ』に連れて来いという指示
退屈な授業のように聞いていたペニーは分け前を渡されて意味が分からず
部屋に置いていくとバレて疑われるが
大金を持っていたら怪しまれるからだと思われる
別のホテルについて、当たり屋でも有名なローズの出番
いきなり突き飛ばされて、運よく?ブレナンの前に飛び出る
謝罪のお金を小切手で渡されて、断ると、少女だとバレる
ブレナン:
自分にも小さな娘がいて、一緒に歩けたらと常々考えていた
どこか行きたい所はないか?
ペニーは思わず『ジングル・クラブ』と言う
ダンスと音楽を見て目を輝かせるペニーを見て信用するブレナン
ペニーが「アイスが欲しい」と言うと顔色を変えるが
単にノドが乾いて、氷を食べると、再び安心していろんな話を始め
本物のアイスは自動車のタイヤに隠してあると明かす
“カーテン”が殺すという意味と知って驚き
これまでのことをすっかり話すペニー
ペニー:自分のしていることが何か知らなかった!
ペニーらの座るテーブルの天井や周りは全員ブリッツの仲間だと教えると
コンセントを撃って電気を消したら、頭を下げて裏の非常階段に向かえと指示
●脱出
弾が飛ぶ中を逃亡するブレナンとペニー
屋上から隣りのビルに移り、助けを求めるが
皆、面倒に巻き込まれたくないためドアを開けずに警察に通報する
空き部屋に入りカギを閉め、非常階段を見つけるが
ブリッツがドアの外から撃った弾に当たったブレナンは
ペニーだけ逃がそうとして断る
ブリッツに金のありかを聞かれても喋らなければ
命が助かるとアドバイスするブレナン
その間に警官が来て、ギャングを一掃する
ブレナン:いつも君みたいな可愛らしい娘を持ちたかった
と最期の言葉を告げて死ぬ
●警察署
ペニーが事情を話すと、警部の娘と同じクラスだと分かる
警部:
事件でこの子の名前を出さないようにしよう
私の子どもならそうしてもらいたいからね
自宅に送ってもらうと、ペニーが寝ている工夫をしたためか
家族は誰も気づかず寝ている
逃亡中に片方の靴をなくしたことに気づき
警官からまるで本物のシンデレラだなと冗談を言われる
ペニー:シンデレラともお別れね
■作者と作品について 常盤新平
『恐怖の黒いカーテン』を書いたウィリアム・アイリッシュの本名は
本書のコーネル・ウールリッチ
NY生まれのせいか、NYの貧しい人たちを題材にすることが多い
■読書の手びき 滑川道夫
すでに分かっていることを土台に
分からないことを考えて判断する心のはたらきを「推理」という
推理小説のほんとうの面白さは推理にある
作品内の少年少女は読者の代表として描かれている
共感したり、感動したりすることを
作者は前もって計算している
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
【注意】
トリックもオチもネタバレがあります
極上のミステリーなので、ぜひ読んで犯人当てをしてみてください
『大人は分かってくれない』、にもほどがある
空想はさまざまな創造の源なのに
「嘘つき」呼ばわりした上に
暴力という“しつけ”をするなんて虐待そのもの/哀
なのに、子どもたちは親を愛して止まないんだ
こうした連鎖も貧しいゆえなのか?
まだ12歳なのに、全然諦めず行動する姿もスゴイ
私ならとっくに諦めて、犯罪者の手にかかってるところだ
にしてもカミソリ1枚でどうやって大男の骨まで切れるわけ???
ぱっと見普通の夫婦なのに、恐るべき殺人鬼って設定も生々しくてコワイ
推理小説の中にも、こうしたスリラー要素が強いジャンルもあって幅広いんだな
『シンデレラとギャング』のほうは三谷幸喜さんが書くような
すり替えもののドタバタコメディみたい
相手はプロのワルだと思いこんでいても
ほんとは普通の女子高生
だいぶ偶然が重なって、ラッキーハプニングも多め
とはいえ、時代のせいで今のコより古風な感じ
■はじめに 常盤新平
推理小説の1つのタイプに「サスペンス小説」がある
読者をハラハラさせるもの
本書の作者はサスペンスの名人
■非常階段 ウールリッチ
●残酷な殺人
チャーリーは12歳の空想好きな少年
チャーリーが秘密の世界について親に話すと
父は「今度そんなウソをつたら、口がきけなくなるくらい懲らしめてやる!」と怒鳴る
母は「映画のせいなんですよ」と言い訳してかばうわけでもなく
今年の夏はどこも暑いが、貧しい人たちが住むホルト・ストリートはまるで地獄
チャーリーは涼しさを求めて非常階段を上がり7階に行く
いきなり明るい光に驚いて、窓を見ると、男女がいる
女は酔った男性のポケットから札束を取り出して数える
男が気づいて女を縛りあげると、隣りで隠れていた夫ジョーが出てきて殴り倒し
ナイフで背中を刺して殺してしまう
チャーリーは干してあった掛布団をかぶって隠れる
夫婦は死体を2つのスーツケースに入れる際
ジョーがカミソリで死体を切り刻むと言う
●つくり話
チャーリーは父に話すと顔を殴られる/汗
上の階のケラーマン夫婦はいい人だと話す母メアリー
「もう二度とつくり話はしない」と約束させるためにムチを使おうとして
チャーリーは「ウソはつかない」と言うしかない
父はチャーリーを部屋に閉じ込めて仕事に出る
母:パパの命令ですからね
●警察署
チャーリーは窓から抜け出し、警察に通報しようと考える
受付の警官も信じないまま警部の部屋を教えてくれる
警部は信じないながらも、ロス刑事に一応調べに行かせる
ロスはミセス・ケラーマンの妻に聞くと
毎晩放送している「お宅のまえで犯罪が」というラジオ番組の音だったと話す
警官が家にチャーリーを送ると、母はまた叱って怒る
その声を聞いて、ミセス・ケラーマンが聴き耳をたてている
母は彼女に謝らせようとするが、チャーリーは顔を覚えられたら仕返しされるため怯える
母はチャーリーを部屋に閉じ込めてカギを閉める
両親は共働きで父は夜勤、昼間は母が仕事に出かけるため
チャーリーが二度と逃げ出さないように窓をクギで打ち付ける父
●謎の電報
母宛てに姉から電報が来て、すぐに来てくれとあり、理由は書いていない
チャーリーを1人きりにする罠だと気づくが
それも信じずに母は急いで出かける
父:明日、お前を医者に連れていくからな!
父も仕事に出て、とうとう1人になるチャーリー
●足音
上の階で足音がして、部屋を懐中電灯が照らす
夫婦は窓から忍び込もうとするが、クギを打ってあって手間どる
家に侵入して、カギを回す音がしたため
チャーリーはイスを投げて窓を割り、非常階段を夢中で駆け降りる
外で夫婦に挟まれ、灰で目くらましを食らわす
市内電車に飛び乗るが、それも追いつかれる
通りを歩いている男性2人に助けを求めるが
夫婦はチャーリーの親のフリをして叱る
●空き家
世界中みんなが敵になったような気がするチャーリー
パトロールカーが停まった時も助けを求めると、昨日、受付にいた警官だが
親のフリをした夫婦に同情するばかり
おとなは分かってくれない、と涙を流すチャーリー
夫婦は死体を隠した空き家に行き、チャーリーの首を絞めて殺そうとする
ヒトの急所が胃であることを思い出して、思いきり蹴る
震動でボロの家が崩壊 下にいた女の悲鳴が聞こえる
●救出
チャーリーは5階の板の上にいて奇跡的に助かる
警官が来て、下に張った網に落ちて救助される
助けてくれたのはロス刑事
空き家からバラバラ死体の入ったスーツケースが見つかる
ロス刑事はラジオ放送を聞いてみたら、昨日は選挙放送で休みだったと知り
ミセス・ケラーマンのウソに気づき
家宅捜査するとカミソリを研ぐ皮のベルトが出てきた
チャーリーを家に送ると、また母が叱ろうとするのを止める
ロス刑事:坊やは警察もかなわないほどの大活躍をしたのです 褒めてあげてください
■シンデレラとギャング
ペニーは16歳 ジェファーソン高校1年生
両親と姉はペニーをいつまでも子ども扱いして
映画に行く時も家に1人で置いて、宿題をするよう言いつける
退屈していると、間違い電話があり、シカゴ・ローズという女だと思われる
ブリッツ:
あんたのことはエドから聞いた
引き受けてもらいたい仕事がある
あんたも“カット”をもらえる
(カットには“分け前”の意味もあるがペニーには分からない
センター通りの角で黄色の帽子を回しているからすぐわかる
●センター通り
ペニーは遊びに行く気持ちで、姉のイブニングドレスを着て
真っ白に化粧して、家族が帰るまでに戻ろうと思って出かける
運転手に声をかけられてタクシーと気づかずに乗り
お金を持っていないと話すと脅される
ブリッツは黒い自動車にトリガー、ジョニーという仲間と一緒に乗せる
タクシーのタダ乗りもローズの得意技だと笑う
ホテルにはさらにもう2人仲間がいて、仕事の話を始める
シカゴで盗んだ大金を1人が持ち逃げしたため殺す計画
“ドロップ”は絶交の意味だと思うが、実は“殺す”の意味
その男は信用できる女の子にはなんでも話す性格
ローズがおとりになり、金のありかを聞き出したら、仲間が殺す
“カーテン”にも“死ぬ”、“アイス”はダイヤモンドという意味がある
『ジングル・クラブ』に連れて来いという指示
退屈な授業のように聞いていたペニーは分け前を渡されて意味が分からず
部屋に置いていくとバレて疑われるが
大金を持っていたら怪しまれるからだと思われる
別のホテルについて、当たり屋でも有名なローズの出番
いきなり突き飛ばされて、運よく?ブレナンの前に飛び出る
謝罪のお金を小切手で渡されて、断ると、少女だとバレる
ブレナン:
自分にも小さな娘がいて、一緒に歩けたらと常々考えていた
どこか行きたい所はないか?
ペニーは思わず『ジングル・クラブ』と言う
ダンスと音楽を見て目を輝かせるペニーを見て信用するブレナン
ペニーが「アイスが欲しい」と言うと顔色を変えるが
単にノドが乾いて、氷を食べると、再び安心していろんな話を始め
本物のアイスは自動車のタイヤに隠してあると明かす
“カーテン”が殺すという意味と知って驚き
これまでのことをすっかり話すペニー
ペニー:自分のしていることが何か知らなかった!
ペニーらの座るテーブルの天井や周りは全員ブリッツの仲間だと教えると
コンセントを撃って電気を消したら、頭を下げて裏の非常階段に向かえと指示
●脱出
弾が飛ぶ中を逃亡するブレナンとペニー
屋上から隣りのビルに移り、助けを求めるが
皆、面倒に巻き込まれたくないためドアを開けずに警察に通報する
空き部屋に入りカギを閉め、非常階段を見つけるが
ブリッツがドアの外から撃った弾に当たったブレナンは
ペニーだけ逃がそうとして断る
ブリッツに金のありかを聞かれても喋らなければ
命が助かるとアドバイスするブレナン
その間に警官が来て、ギャングを一掃する
ブレナン:いつも君みたいな可愛らしい娘を持ちたかった
と最期の言葉を告げて死ぬ
●警察署
ペニーが事情を話すと、警部の娘と同じクラスだと分かる
警部:
事件でこの子の名前を出さないようにしよう
私の子どもならそうしてもらいたいからね
自宅に送ってもらうと、ペニーが寝ている工夫をしたためか
家族は誰も気づかず寝ている
逃亡中に片方の靴をなくしたことに気づき
警官からまるで本物のシンデレラだなと冗談を言われる
ペニー:シンデレラともお別れね
■作者と作品について 常盤新平
『恐怖の黒いカーテン』を書いたウィリアム・アイリッシュの本名は
本書のコーネル・ウールリッチ
NY生まれのせいか、NYの貧しい人たちを題材にすることが多い
■読書の手びき 滑川道夫
すでに分かっていることを土台に
分からないことを考えて判断する心のはたらきを「推理」という
推理小説のほんとうの面白さは推理にある
作品内の少年少女は読者の代表として描かれている
共感したり、感動したりすることを
作者は前もって計算している