メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

マルクス一番乗り

2006-10-09 23:48:22 | 映画
『マルクス一番乗り』(A DAY AT THE RACES)
製作・監督:サム・ウッド
出演:グルーチョ・マルクス/ハーポ・マルクス/チコ・マルクス/
モーリン・オサリバン/アラン・ジョーンズ/マーガレット・デュモント/
ダグラス・ダンブリル/シグ・ルーマン/ドロシー・ダンドリッジほか

世界の名作映画がお得な値段で手元に置ける『CLASSIC MOVIES COLLECTION』
シリーズの中に大好きなマルクス・ブラザースも見つけたから即買い♪
大体主なものは観たと思ってたけど、こんな大作を見逃してたなんて!
ボードビル時代から鍛え上げた音楽、演劇、コメディの才能をフルに詰め込んだ一作。
この時代の映画はいいなあ!陽気で愉快で観たあとに心がほっこりする。

主演兄弟3人の中でわたしのお気に入りはグルーチョ
ぶっとい口ヒゲはよく見ると墨かなにかで書いたものなんだけどw、
いつもものすごいつんのめりながら歩いてて、陽気な歌と踊り、
そしてなんといっても次から次へと繰り出すナンセンスギャグの嵐、
セリフの言葉遊びが素晴らしい!なかなか字幕ではリミットがあるんだけど。
多くのマルクス作品に登場する相手役の大女・マーガレット・デュモントとの掛け合いも
なんとも可笑しい/爆
ちなみに美しいヒロイン役・モーリン・オサリバンは、今やベテラン女優のミア・ファローの
母親らしい(父は映画監督ジョン・ファロー/驚

1本の指でピアノを軽快に弾く外国訛りで喋る長男・チコ、妙なカツラをかぶって
笛などで喋るハーポのピュアなキャラと心の洗われるようなハープが毎回楽しみ♪
今作では、黒人との絡みで壮大なミュージカルシーンが圧巻

馬のレースシーンもスピード感あって迫力満点だし、資金難で苦しむ療養所を
救おうと悪戦苦闘する人間模様もテンポのよいギャグ満載でまったく飽きさせない。
珍妙なドタバタコメディで爆笑するのに、なぜか涙が出そうになるマルクス映画。
モンティ・パイソン、バスター・キートンと並んで敬愛してやまないコメディの金字塔だ。

このシリーズにはほかにもマルクスの『オペラは踊る』っていう名作もあり。
どちらも「心の中のベストフィルム」に加えたい作品だ。


コメント    この記事についてブログを書く
« 白バラの祈り | トップ | 秋の宅配 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。