メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

アニメ『ガラスの仮面』(vol.2)

2020-06-20 14:00:11 | マンガ&アニメ
アニメ『ガラスの仮面』(vol.1)



マヤは日帝劇場で「ふたりの王女」のアユミの相手役オーディションのポスターを見つける
相手役が突然降りたため急遽募集

毒をもる短いセリフを覚えるテストにカンタンだと思う人が多い中で
マヤは、自分や相手によって芝居が変わるため難しいと感じる
マヤはキッチンで料理するマイムで審査員、他の候補者を驚かせる




次はテクノっぽい音楽に合わせてなにかしてください、という抽象的な課題
みんなはただ楽しそうに踊るだけの中
マヤは観客を楽しませるために
体中に靴墨を塗り、壁のペンキ塗りをする
車を避けたり、結局塗ってしまい、観ている者を笑わせる

第一次審査に受かり、ヒジリはマヤの喜びの声を録音して速水に聞かせる
(これはICレコーダー? 速水さんは折りたたみケータイ使ってる!

2次審査はレストランのマスターの演技を邪魔せず
感動させるドラマを自分で作るという難しい課題
出来なければ棄権も可能

何をすれば…?とうろたえる候補者の中
「これならいくらでも出来る」と喜ぶマヤ

ミステリー風にしてかくれんぼをする少年演技に拍手が起きる
次はマスターを真似して、いたずらしたり
最後はマスターより前を行き、笑わせる演技

月影千草:
あの子なら無限にやり続けられるわ
千の仮面を持つ恐ろしい子よ!

(どんだけ恐ろしいんだ/爆


配役発表
月影千草の提案で、明るく優しい王女アルディス役にマヤ
牢獄に入れられた冷たい王女オリゲルド役にアユミと決まり驚くマスコミ
皇太后役は月影千草

マヤは速水に役を勝ち取ったと報告し、目立つ席に招待する

速水:
つまらなければ出る
良ければ大都芸能から花束を贈ることで
芸能界に復帰の大きな一歩となる

マヤもアユミも自分の境遇と真逆の役作りに迷う
アユミの提案で、マヤはアユミの邸宅で暮らすが落ち着かない
アユミは暗い地下で徹底的に孤独を掴もうとする

月影:
2人とも掴めていない
中途半端な演技は見苦しい

月影が配役を変えたと聞いて理由を聞くマヤ

月影:2人とも演れる才能がある それを観てみたい


紫のバラの人から食事に誘われて、胸いっぱいのマヤだが、来たのは速水
昔、アルディスを演じた女優キタシラカワと引き合わせる

キタシラカワ:
私が演じたのは30代で、若くもなく、可愛くもなかったわ
感覚の再現
本当の心がなければ説得力は生まれない
知識ではなく、素直に美しいと感じる心


ラストニアの冬の寒さと、その後の春を体感させるために
マイナス22度の冷凍室に閉じ込める月影
寒さと出た時の暖かさを体感する2人

ようやくそれぞれの王女の心を掴み
ついに初日を迎える








目の前で無実の罪で母が処刑されるのを見るオリゲルド
第一王女であることを父から民にしらしめる代わりに敵国へ人質として送られる

オリゲルドはラストニアを乗っ取る陰謀を企て
「憎しみこそ力」と信じている

アルディスは純粋無垢に異母姉のオリゲルドを慕う
戦争を憂い、皇太后の屋敷を病院として使わせる
「愛こそがみなを救う」と信じている

(この回はたっぷりと演劇の世界に浸れる
 それも「ガラスの仮面」の大きな魅力


父が亡くなり、オリゲルドが権力を握り
今度はアルディスが牢獄に入れられるが
希望を捨てず、姉を信じる心も変わらない

王女となったオリゲルドは、家臣をも信じられず殺してしまう
アルディスの母らも、かつて自分の母が殺されたように処刑する
誰も愛さず、地獄の中で生きると誓う

3年牢獄にいたアルディスが家臣と乳母の愛の中で
まったく変わっていないのを見て

オリゲルド:
アルディスの親を殺したのは自分
私を憎みなさい

アルディス:
お姉さまは王女になっても不幸に見える
私を亡き母のもとに送って幸せになるのであればと命を捧げよう
と言うアルディスを刺せないオリゲルド





アルディス:
人はすべて神の子
あなたにご加護がありますように


オリゲルドはアルディスを生かし
愛する者と国を去る時も、母国に春が続くよう祈るアルディス

心は凍えたまま女王の権力を手に入れるオリゲルド
アユミに喝采が贈られるが

月影千草:光がなければ影は出来ない


速水はマヤに花を贈る
速水が花を贈るのは一流の役者だけとマスコミはこぞって取り上げる


速水は父から「大都芸能にふさわしい相手と結婚しろ」と縁談を押し付けられ
マヤを思い出の場所に突き合わせる

子どもの頃に来ていたプラネタリウム
母が亡くなった時もここに来て泣いていた
人を連れてくるのはマヤが初めてという館長

お祭りでは、迷子の子どもを助ける
レストランで自分が紫のバラの人だと言おうか迷っていると
月影千草が病院を抜けて行方不明という電話が入る






演出家・黒沼は、マヤの天賦の才能を見抜きオファーしたのは
「失われた荒野」のオオカミに育てられた少女役
オオカミとして喜怒哀楽を表現するよう宿題を出される

ジェーンを人間に戻そうと奮闘するスチュワート役は桜小路
劇団の後輩マイは桜小路が好き
桜小路がマヤの舞台をずっと観ていたことを知り、再びドキドキする

速水が見合い相手の鷹宮財閥令嬢・鷹宮紫織といるところを見て
なぜか心が揺れるマヤ






紫のバラが届けられ、これまでの舞台写真と手紙をヒジリに渡すと、手紙が落ちて、追いかける
ヒジリは速水にアルバムを渡す

マヤから見合い相手のことを聞かれて
速水:嫉妬している? まさか…


黒沼の厳しい演出でキャストが4人も辞める

エンジョウジマドカが同じ舞台で舞台「イサドラ」を演じるとマスコミが集まる

社長:
うちはなんとしても今度の芸術賞をとるために
参加作品は、どちらかの出来栄えを見て決める


「失われた荒野」のほうは稽古場もとられ、廃墟ビルに移される

アユミから電話があり、小野寺が月影千草の居所を掴み、速水にも伝えたという

大都芸能を訪ねてシオリと会う
ミズキ:鷹宮グループと組めば大都芸能にとって有利


月影千草は、紅天女の舞台となった場所にいて、来年の春まで誰にも会わない
「失われた荒野」でマヤが賞を取らなければアユミに決定すると言われる

社長は黒沼の劇場使用も禁止する

黒沼:それでも演りたい奴だけ残れ

主役のマヤと桜小路以外、みんな去ってしまい
ふさわしい役者をまた探し始める黒沼

社長:エンジョウジさんの希望で、若手ホープの君に相手役をやってほしい
桜小路はエンジョウジの誘いを断る

(またエンディングテーマ変わった?


芸術祭の一般参加で賞をとることを条件に
社長から上演許可を得るが
一般公募から黒沼が選んだのは、素人ばかり

与えられた劇場・雨月会舘はいまにも崩れそうな廃屋同然

黒沼:
野生が足りない
前半はオオカミとして鳴き、後半は人間として泣くんだ


社長から上演も取り止められるが
速水:演劇部門のみに与えられる協会賞がある

雨月会館は真新しい劇場に生まれ変わっていて
また紫のバラの人のお蔭と知り、速水が紫のバラの人なのかと思い悩むマヤ

速水の父で会長の英介は、紅天女候補のマヤに興味を持ち
通りがかりの老人として話しかける

月影千草が演じた紅天女を観たと話すと
いつか演じたいと熱く話し
どんな演技だったのか聞きたいと頼む

会長:彼女は梅の木そのものだった


会長は真澄にマヤに会ったと話す

会長:
演技のことになると憑かれたように話し
若い頃の月影千草みたいだ
紅天女を演じたいではなく
紅天女になりたいと言った
私もあの子に賭けるぞ


マヤは野生が掴めず、気づいたら山奥まで来ていた
役を掴むまでしばらく時間が欲しいと黒沼に言い
一人山に入ると、動物を密猟から守る山番の男性に会う

演技を見てもらうと「野生じゃなく野良犬だ」と言われる
マヤは無表情こそ野生の顔だと掴んで帰る


「イサドラ」の初日を見事に演じた後のパーティーで
速水に言われて、感動したシーンを本人らの前で再現するマヤ
ラストシーンは希望を感じさせると理事長から褒められる

速水:この場でこの次の芝居のオオカミ少女役を即興で見せてくれ





審査員の前で速水とやりあう姿を撮るマスコミら
これもすべて計算済み
みんな「忘れられた荒野」が観たいと言い出す

翌日から、劇場の電話は鳴りっぱなしでチケットは完売

黒沼は速水を屋台に呼んで礼を言う
速水:紅天女の選出は役者だけではないですよ
黒沼:わたしが?!


稽古では、同じセリフを様々にアレンジして演らせる黒沼

黒沼:
オレはこの舞台で生きた舞台を演る
ひとつの脚本からいくつもの作品が生まれるのを忘れるな


初日に紫のバラの人が来ると聞き、張り切るマヤ
だが、大型台風が直撃
黒沼:観客が一人でもいるかぎり幕を開ける

アユミは観に行こうとするが、道路が封鎖
速水は途中でクルマを降りて土砂降りの中を歩いて劇場に来る


速水一人のために芝居が始まる
途中で停電になり、懐中電灯をあてるとジェーンのままのマヤがいる
どんどん親しくなっていくスチュワートとジェーンに複雑な思いで見入る速水

こんな嵐の中でもマヤの芝居に行ったことを知り
マヤは速水にとってどんな存在なのか心配するシオリ

アユミはこの芝居の中に紅天女候補が3人
マヤ、桜小路、黒沼がいると知る


翌日は晴れて、芸術祭の審査員や大物が大勢観に来る
シオリ、桜小路のGF、月影千草も来る

理事長は芝居に感動し、芸術祭参加を再検討すると言う

黒沼:
よければ5日後にもう一度観に来てください
セリフはそのままに演技を変える
もうひとつの「忘れられた荒野」を作る!

芝居は5日ごとに演出が変えられ
席も変え、観客と同体になって芝居をする

コメディに変えると笑いで満ちる
観客はリピートしてどんどん増え、マスコミも注目

紅天女のスポンサーがことごとく潰されるのを知り
尾崎と上演した時、速水会長がした手口と似ていると感じ、理事長に相談する月影千草
その後、また倒れて救急車で運ばれる

源蔵:
手術しても回復しない
余命も本人の体力次第と医師に言われました


(大丈夫 不死身だからw


心拍停止状態で、月影千草は紅天女姿で一蓮を追うが消える
一蓮:紅天女に永遠の命を与えておくれ

月影千草は奇跡的に命をとりとめ
すぐに紅の里へ戻ってしまう


オオカミ少女は大評判で千秋楽となる
1週間後の芸術祭の結果次第で居所を教えるという月影

新人賞は桜小路、演出賞は黒沼、作品賞も「忘れられた荒野」
女優賞はイサドラ役
最後の最優秀演技賞は見事マヤが獲得

紅天女候補はマヤとアユミに決まり
紅の里で月影千草の指導を受けることとなる


上演は全日本演劇協会が取り仕切ることに決まる

紫のバラが届き、メッセージに「青いスカーフ」とあり
マヤ:青いスカーフを使ったのは初日だけ もしや速水さん?!

シオリは真澄のアルバムを見せてもらうと
母亡き後の写真に笑顔がないことに驚く

父を亡くして速水家に住み込みのお手伝いとして働き始めた母

独身を通していた速水に、財産目当ての親戚が群がったが
真澄の才覚を見抜いて母と結婚
真澄は養子になり、仕事を叩き込まれた

入ってはいけないと言われた奥の部屋には
紅天女のコレクションがたくさんあり
月影千草への並々ならぬ執着があると分かる

父:
見えない敵を作らないためには
手に入れたものをみせびらかさないことだ

人間には表と裏の顔がある
表だけ見て判断してはならぬ


周りの嫉妬で傷つき、慰めてくれたのは
プラネタリウムの星々

父は紅天女になんとか携わりたいと思い大都芸能を立ち上げた

真澄は悪党に連れ去られ、身代金を要求すると
「自分には息子はいない」と電話を切られ
手を縛られたまま海に飛び込み、船に助けられた

速水:あの時、俺の心は死んだ

家が火事になり、紅天女の打ち掛けを炎の中から持ち出して母は亡くなる
今後のことを真澄に選ばせると言う父に
「このまま仕事を学びたい」と答える真澄

速水:
奪ってみせる 紅天女を
あなたが築き上げたすべてを



照明落下事故で女優生命を絶たれた月影千草は
速水が追うほど身を隠し
ある日、ようやく見つけた車を追って事故に遭い
車椅子生活となってからは真澄が仕事を継いだ


世界的カメラマンのハミルは、アユミを撮りたいとオファーする

アユミ:
小さい頃から親の七光りと言われ、誰も私の本当の姿を見てくれなかった
北島マヤが羨ましい
あの子はなんでも自分で掴み取って認められてきた

汗を振り絞って紅天女を演じた時
初めて私は自分の人生を生きられる


ミズキ:
紅天女の脚本家候補は、小野寺か黒沼
他の役者はオーディションで決める
大都芸能の当初のプランとそっくりですね

ベテランキャストの中には桜小路も選ばれた


母の命日に、墓前に紫のバラがあり
ライターを見つけるマヤ

「速水社員に渡して欲しい」と社員に頼み、影から見ていると
ライターを受け取る速水を見て
紫のバラの人が速水真澄だと分かりショックを受ける


東京から電車で7時間の梅の谷に来るマヤ、アユミ、理事長
源蔵が迎えて説明する

源蔵:
一蓮がこの谷にまつわる伝説をもとに書いた
梅の精霊と若い仏師との恋

1年の半分は梅が咲いているフシギな谷
神木からイメージを得た一蓮が物語を書いた

国の乱れを治めるために、帝は仏師に紅天女を彫るよう命じるが
納得出来ず、旅をして、樹齢千年ほどの樹を見つけ、精霊に会う


月影千草は、2人に「木になれ」という
月影:木、風、水、土を理解しないと演じられない


課題1 風の演技
アユミはわずかな動きで風が吹き抜けるのを演じて、能のようだったと褒める月影千草
マヤは様々な風になりきるが

月影:
演じることと、なりきることは違う
役者は観客に演じてみせるもの と叱る


次は火の演技の課題を出す

月影千草は近くの病院に通っていると分かる
そこでヒジリを見かける

速水会長はマヤを見かけ、正体を隠したまま様子を探る
火の演技なら「八百屋お七」がいいと勧められて本を買うマヤ


速水は体の弱いシオリを見舞うと
シオリ:最初から気持ちはマヤにあったのにウソの同情は要らない!


課題2 火の演技
アユミは2枚の赤い布を使って炎を表す
カメラマンのハミルがそれを撮る
マヤは八百屋お七を演じる

月影;
それぞれ個性があってよろしい
でも、マヤの演技には恋の狂気がなかった
本物の恋をしなさい

月影はマヤがなぜ「八百屋お七」を選んだのかといぶかる
マヤがおじさんからススメられたと言うと

月影:
火の演技で私も「八百屋お七」を一蓮の前で演じた
それを知っているのは…まさかあの男

速水会長は雨の中、谷に向かう途中
車のブレーキが外れて崖から落ちたと真澄に連絡が入る

速水:こんな形で戦いを終わらせたくはない
父を徹底的に探すよう命じる真澄


桜小路は、仏師に会いに行くと、役所に勤める普通の公務員で驚く
仏師:大勢の喜怒哀楽と関わり合うのです

別人のように真剣に彫る姿を見て、これだと思う桜小路


まだ水の演技が掴めないマヤ

村のお婆さん:
この村の川も滝も龍神さまがおさめている
怒らせたら水害、干ばつを起こす水を司る神さま


アユミ:
水がなければ魚は生きていけない
人間は愛がなければ生きていけない
人魚姫を思い出す


雨の中で冷え切ったマヤを心配して
近くの小屋で暖炉に火をつけてくれる速水を見て

マヤ:これまでもずっとこうして助けてくれた
速水が好きだと気づく

大地から発する気を吸って生きる梅は
この地から持ち出すと枯れてしまう


仏師はこの木から天女を彫って祀った
一蓮はその伝説から物語を書いた

速水:君が嫌でなければ一緒にいたほうが温まる
マヤ:嫌じゃありません

速水:
俺はずっと君に嫌われていると思っていた
君の紅天女を観たい

2人は寄り添って夜を明かす


翌朝、梅の枝を1本とり、速水に差し出し

マヤ:
これまでありがとうございました
これは気持ちです

梅の花びらは谷を離れた瞬間に落ちる
速水:すべて幻なのか? まさかあの子が俺に恋を?


水はあらゆる命を育むと気づくマヤ

水のテストで、アユミは美しい人魚姫を演じる

マヤは滝から現れ、水の恵みを与えたにも関わらず
汚し、感謝の心を忘れた人間どもに龍を放つ龍神を演じる



月影:
美しい華のある演技力でアユミさんは素晴らしい
マヤの演技は人を惹きつけ印象を残す 面白い子ね
残るは最後の土の演技で決まる


真澄:
父は死んだとされ、自分は実子ではないからと後釜を狙うものばかり
後ろ盾を失った私との結婚はやめたほうがいい

シオリ:私はどんなことがあってもついていきます!


会長は村の青年に助けられていた

マヤ:
土によって植物、野菜が育つ
大地の力 母の愛!


アユミ:
石も岩も土が姿を変えたもの
(博物館に入り)縄文式土器 これだわ!

(なんとっ 縄文土器!!


課題3 土の演技
アユミは縄を使って土器を作り、モノを入れ、運び、また土に還る様を表現

マヤは土の中の種から芽を出し
母なる大地から太陽、風、水を浴びて葉を伸ばすまでを演じる


月影千草は当時の衣装と面を見せ

月影:
あなたがたはもう紅天女が分かっているはず
1週間後に紅天女を演じてもらう
舞台は梅の谷



2人はセリフを渡されて、その意味を考える

速水は父の寝ている小屋に行き、病院に連れて行こうとすると断る
会長が無事のニュースが伝わり、理事長、シオリ、桜小路も梅の谷に向かう


月影:ここまで長かった ついに…
また倒れる月影千草

瀕死状態の中、月影千草はこれまでを思い出す

貧乏で身よりもないチズを引き取り、女優に育て
一蓮:美しく育ったね まるで月のようだ と芸名を与えた

一蓮への想いを抱き、一蓮の書く芝居を次々演じてスターとなる千草

ある日、大火事となり、命より大切な台本が焼かれ、一蓮は姿を消す
あらゆる所を探し、小さい頃に行ったという梅の谷で
紅天女を書き始めた一蓮と再会

一蓮:君こそ紅天女だ

より厳しい稽古が始まり
火の表現では「八百屋お七」で一蓮への愛を伝えるが
自分を女優としか見てくれない一蓮

その後は演技に没頭する千草は「紅天女」も見事に演じる

一蓮:
君は私の魂の表現者だ
この役は君以外誰にも演らせない


そこに速水英介が現れ、人気となった月光座を買い占めたが
一蓮とことごとくぶつかり合い
一蓮は速水のもとを去ると、劇団は解散に追い込まれ、病に倒れる一蓮

「紅天女」の上演権を頑として断り、妻子も去る

一蓮:君はまだ若い 私のもとを去れ
千草:いいえ、どこまでもついていきます 愛しています

2人は一夜を過ごし、目覚めると
一蓮は紅天女の上演権を月影千草にすべて託して自死

後を追おうとする千草を止める源蔵
源蔵:月影千草さま以外、誰が紅天女を演じるのです!

月影千草は大女優となり、紅天女の舞台中に照明が落ちてきて、女優生命を絶たれた

夢から覚める月影千草


源蔵が知らせて劇団月影と一角獣も来る

月影千草にどんな稽古をしたか問われて
アユミ:セリフの解釈を考えていました
マヤ:紅天女の気持ちを考えていました

月影:
マヤの欠点は役になりきってしまうこと
演技を観る観客の目を忘れないこと

アユミ:
私は紅天女に近づこうとしているのに
あなたは紅天女になろうとしている
なんて大きな違いなの!



月影千草は、劇団員に禁足地を守る精霊を演らせる

まだ目覚めない紅天女
二度目の合図で目覚めると、華やかに舞うアユミ

マヤは樹になりきり、我を忘れてセリフを吐く

アユミ:どんな努力もこの子の前では叶わない


翌朝早く、アユミは手紙を置いて谷を出る決心をする
アユミ:これ以上の屈辱は耐えられない

吊橋を渡ろうとすると、真ん中が腐ってるから渡っちゃいけないと地元民に注意される

そこにマヤが来て、役のことを考えながら橋を渡っていく

アユミ:このまま橋を渡れば、紅天女は… 私は知らない!

マヤは腐った板を踏んで綱にぶら下がり、慌てて助けるアユミ

アユミ:
汚い手を使ってまで役を取ろうとしたのは初めて
このまま戻るのはもっと惨めになる と谷に戻る


アユミ:
早朝から泥まみれで稽古している私を見て笑いに来たの?
私は今まで一度もあなたに勝ったことがない
あなたはカンタンに役の本質を見抜いてしまう
自分のことさえ分からないのに

本当は才能があるのに気づかない
あなたのそういうところが大嫌い!


橋のことも知っていて見殺しにしようとしたのよ

マヤ:でも助けてくれたわ

アユミ:
一生後悔すると思ったから
不安、焦燥感、嫉妬、憎しみ
味わったことのない感情が溢れ出し
私はあなたの存在で自分が嫌いになったわ!

マヤ:私も同じだった

アユミ:
同情なんて要らない!
命を賭けてこの役を取ってみせる!

マヤ:私もずっと紅天女を目指してやってきた 負けない!




2人でぶったり蹴ったり
マヤも初めて対等に言い合う

マヤ:
私も大嫌い! あなたみたいな高慢チキ!
いつも取り巻きを連れて

アユミ:
勝手に集まってくるのよ
本当の友だちなんて一人もいない
でも、あなたの周りはいつも仲間がいて羨ましかったのよ!

とことんやり合って笑ってお互いを認めるって、スポ根ドラマみたい

アユミ:
あなたはライバル
私は正々堂々紅天女を勝ち取ってみせる

紅天女のこころ、自然の万物に宿るこころを探り、2人は2本の虹を見る


月影:
吊橋が直ったら、2人の紅天女をみんなに観てもらいます
そして本物の紅天女もお見せします


当日、速水会長、シオリ、関係者が集まり
まずアユミが見事に華やかで荘厳な演技を見せて魅了する

マヤは、樹の前の水に向かって「おおおお」と咆哮し
水面に輪が広がり、風が観客まで届く

速水:
渦だ!
あの子のバイブレーションが音として広がっていく!


根をはるもの 土を這うもの
歩くもの 飛ぶもの 泳ぐもの
育てよ すくすくと 増えよ 満ちよ
真 紅千年の命の花を咲かそうぞ

自然災害、富士山噴火、京の都は荒れ
帝が2つに分かれる争いの世


捨ておけ
人の世は人が決めるのが定め
手出しはならぬ


ついに月影千草がみんなの前で演じる

村に神の声を聞くフシギな娘アコヤが現れる
仏師は世を鎮めるべく、天女を彫る梅の木を探して谷に来る

アコヤ:
あなたはもう一人の私
私はもう一人のお前さま
出逢ったからには離れて生きることは出来ぬ


マヤは速水を想う

アコヤは村人から神の声を聞いて助けを求める

村人:
アコヤは人ではない
人でないものを愛せば、いずれどちらかが死なねばならぬ

仏師:私が恋しいのは、姿ではなく、その魂じゃ

人間に恋をして天、自然の声が聞こえなくなったアコヤに
「まやかしのあやかしめ!」と石をなげつける村人

「アコヤ 逃げるんじゃ!」



(源蔵さんは、もと役者なの?!ってくらいの熱演



この世は相反する2つのもので成り立っておる

誕生と死

創造と破壊

天と地

火と水





光と闇

男と女

陰陽なして新たなる生命を産む!






わからぬ ひとはなぜ争いあうのか
血を流し、滅ぼしあうのか





天の声が聞こえぬか?
地の声が聞こえぬか?

天と地が結びて人が生まれたもうなり


風よ 火よ 水よ地よ

飛ぶものよ
這うものよ
泳ぐものよ
野を駆けるものよ

わたしはあなた方と同じものである
わが同胞(はらから)よ

分かれよ 慈しまれていることを!








「紅天女」




源蔵は話はここまでで、この後は新たな物語に受け継がれると言って去る

マヤとアユミは、新たな紅天女を自分で探す運命を悟る




速水会長:月影千草の紅天女はもうこれが最後 今生では と去る


月影千草は芝居で使った面を割る

月影:
いつまでも古い紅天女にしがみついていたら
死んだ芸術になってしまう

血を吐きながら演じきった月影千草




月影:
源蔵 頼みましたよ
私の最後の願いを・・・


真澄の前に紅天女の衣装を着たマヤが現れる

マヤ:
言ってください あなたが紫のバラの人だと
そうすれば2つの魂はひとつに

そこにシオリの声が聞こえ、部下が来る



(2人が裸のシーンまであるなんて、アニメ大胆!
 そういえば、シオリさんか狂ってしまうシーンもない


速水は谷が見せた幻だと車に乗って帰る
マヤは幻なんかじゃないと信じる


源蔵:梅の谷はもうこの地上にはありません
源蔵は月影千草の命令通り、吊橋を焼き払う

月影:
紅天女はすでにあなたの中にある
どちらが役を勝ち取るかは世間の目が決めるでしょう
あなたたちは、過去にも未来にもない
永遠のライバルなのです

ここでエンディングテーマ
マヤは黒沼、アユミは小野寺の指導を受けて稽古を始めたシーンが流れた

月影千草が死んじゃったような感じの終わり方だけど
アニメの続編は作られないみたいだし
原作が完結しないかぎり、この続きはずっとお預けか

私は途中で読むのを断念してしまったけれども
たしか噂ではもう2人が演じたとか
その後はどうなったのか

一体、今文庫本で何巻なんだ?!
急に気になってきた

チラっと調べたら、49巻のままでずっと止まっているのか?!
永遠の未完でもふさわしいかもしれないな


やっぱり昭和のマンガは素晴らしい!
他にも心躍らせて読んだ作品がたくさんある

私がエジプトに惹かれるきっかけとなった「王家の紋章」とか
アニメ化しなくても、マンガを読んで
一人ひとりがそれぞれ想像を膨らませて感動した




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