《慶州観光ー石窟庵・仏国寺》
1日目の宿は慶州(キョンジュ)のホテルだった。ツインの部屋だが、大きいソファーがあるリビングキッチン(リゾート客が自炊できるような立派な台所が付いていた)と、その他に広いベッドルームが2室あり、私と従姉は別室でゆっくりと寝た。
朝、目を覚ましてカーテンを開くと私達の7階の部屋からは、眼下に朝もやに霞む広いゴルフ場とさらに遠くには水田が見えた。
2日目は、レストランで朝食を終えてから、午前中は慶州(キョンジュ)観光だった。
慶州は紀元前57年から935年までおよそ1000年間、国王の数では56代にも渡り栄えた新羅の都が置かれていた所である。
先ず世界遺産「石窟庵(ソックラム)」に行った。
吐含山に751年に作られたという石窟寺院だ。山門を入ってから10分程山道を歩いた所にその「石窟庵」はあった。
洞窟は、自然石でドームを作り、その上に土を掛けて天然の洞窟の様に作ったようだ。
洞窟の奥のガラス越しに見た如来坐像は、ライトアップされているとはいえ金色に輝いていて、素晴らしく神々しく感じた。
洞内の写真撮影は禁止されていた。
次に世界遺産「仏国寺(プルグッサ)」に行った。ここも528年に創建されたという古い仏教寺院である。
この寺は仏教世界を現世で体験できるように作られていて、門から入って歩いて行くにつれて煩悩が清められ、「紫霞門」への階段は俗世から仏国土に渡る橋の意味があるらしい。(ここは綱が張ってあって入れなかった)
中には新羅時代に建てられたという石塔や「大雄殿」、「極楽殿」、魚の形の木魚があった。
小学生が修学旅行で来ていた。
このころ朝鮮人が持っていた進んだ寺院建築技術は、頻繁にあったらしい往来や日本への帰化人の手によって日本に伝えられたのだろう。
バスから7基の王陵と23基の古墳がある「古墳公園」を見ながら北の「安東(アンドン)」に向かった。