伯母は自力で排尿ができ難くなったといって、昨年11月上旬から「経管導尿」に切り替えられた。
それから2ヶ月が経ったが、オムツをし、ベットから降りて簡易トイレに座る事が無くなった事で「寝たきり」になり、急激に足腰を始め全身の筋肉が落ちた。 自分ではもう立つ事は難しいし、顔もすっかり痩せて、見る影もない。
前回髪を切ってから1ヵ月半が経ったので、一昨日、床屋をしたが、その間、ベットの上で自分の上体を維持する事ができずに次第に傾いてしまうのだ。 そのため襟足の髪を切ったり、整えたりが十分にできなかった。
今まで襟足の無駄毛を剃刀で剃って上げていたが、細い首の動脈が浮き出ていて、傷付けるのではと心配だった。もう、襟足を剃るのは無理だと思った。
それでも全体の髪を1.5cm近くカットしたので、すっきりと見えるようになった。
また先日は「息子の名前をいくら呼んでも、来てくれない。どこに居るの?」と聞かれた。
私は伯母に「もう8年も前に亡くなったでしょう。思い出して頂戴。」と話した。
私の名前を聞くと「〇〇さんでしょう。忘れてしまったら終りだわ。」と言った。
伯母に時間の観念が無くなって来ているので、私は行く度に今日の日にちを教えるのだが、その度に伯母は「早いね~。」という。
手指が時々浮腫んでいる。腎臓の機能も落ちて来たのかも知れない。
最近はお茶を自分で飲まずに、私がスプーンで飲ませることも増えた。
でも、「結んで 開いて」の様な指の運動をさせると、してくれる。
自分から会話をする事は少なくなったが、私が「帰るから。」というと、「有難う。」とお礼の言葉は忘れないで言う。
今、一年で一番寒さが厳しい時だ。伯母には何とか暖かな春を迎えて欲しい。