私が16年前に乳がんの手術と治療を受けた「国立北海道がんセンター」で、昨年、新型コロナの感染クラスターが起きた。そのため昨年12月に予約していた検診日を伸ばして、今日に変更して貰っていた。今朝は1年1ヶ月ぶりで8時過ぎのJRに乗って「国立北海道がんセンター」に向かった。6両編成の列車の一両の乗客は数人しかいなかった。
今朝の気温は氷点下だったので、道路は凍結していてツルツルだ。病院までの20分強の道は、一瞬たりとも気が抜けなかった。
病院は昨年改築されたため、どこが入り口か戸惑った。玄関を入ると、一人ずつに警備員が手の消毒と熱の測定をしていた。
中の配置がすっかり変わっていたので、受付で貰った地図を見ながら、広い病院内を探検するような感じで、まず「マンモグラフィー」の検査室に行った。
何時ものように撮影は苦しかったが、きちんとした映像が撮れないと正しい診断ができないので、痛みをぐっとこらえて撮影を済ませた。
乳腺外科の担当医師が変わっていた。新しい女性乳腺専門医に私が2ヶ月ほど前から気になっていた部分を「超音波」で検査して貰った。異常がないと言われてホッとした。「マンモグラフィー」の映像も一昨年と比べて変わっていなかったので「問題なしです。」と言われ嬉しかった。
16年前の手術後、主治医から「あなたの癌細胞は転移・再発しやすい性質ですから注意して下さい。」と言われていたが、これで癌サバイバーとして何とか異常なく17年目に入ったことになる。
1年後の再検査の予約は、雪解けが進み、道路事情が落ち着く来年3月下旬にお願いした。
2階の診察室から1階に下りる際、中央のエスカレーターを利用しようとしたら、動く階段が見えないため、左右のどちらが下りなのか一瞬迷った。案の定、私の横にいた男性が昇りの方に一歩を踏み出してしまい、危うく転ぶところだった。よく見たら足元に矢印が付いていたが、色が判別しにくくて危険だと思った。視力が低下してくる高齢者も多いのにと思った。
昼間晴れていたので、帰宅後は道路脇の雪崩しをした。あれやこれやで疲れたが、精神的には晴れ晴れした一日だった。