ブログの友人の映画感想を読んで、昨日、行って来た。
15歳の少年マイケルをsexの相手にしてしまった20歳年上の貧しい独身女性。
今ならさしずめ児童虐待という事になり、見ていてすごく違和感があったが、見終わってから分かった。彼女の孤独な心と生活を。
昔、アメリカ映画「グリーンカード」を観て感動したが、この映画は同じ人間の学力をテーマにしながら、何と人生が重く描かれている事だろうか。
その重さを際立たせるために、ナチスの看守だったという設定の中、ユダヤ人の生と死を彼女の尊厳に対峙させながら話は進む。
彼女は法廷で自分の恥や悲しみを明らかにするよりも、無期懲役を選んだ。
刑務所での孤独な生活が続いた後、マイケルから差し入れられた朗読テープが彼女に希望を与えていく。
やがて、マイケルが迎えに来る釈放の日を前に、彼女は最後まで自分の尊厳を守るのだ。
1人の女性の自我を貫く強烈な生き方に、私は心を揺さぶられた。
と同時に、誰にでも多少なりともあると思える人には絶対知られたくない自分の1面に、私ならどうするか、考えさせられた映画だった。
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観にいかれたのですね!
深い深いお話ですよね。未だに、あの彼女の涙の意味は?とか、彼女の子供に向けた視線の意味は?とか、イロイロと考えてしまってます。
この映画、時間を置いてもう一度観てみたいなと思っています。
「グリーンカード」って映画は知りませんでした。今度観てみます(^-^*)ノ
人には絶対に知られたくない自分の秘密、以前やはり戦争に従軍した男の人で、このことは墓場まで持っていくつもりだったと言っていたという話もありますし、戦時中のことは一切語らなかったという遺族の談話もありました。
私にはそれほどの大きな重荷は無いですが、やはり語れないこと、というのはあるような気がします。
あばたさんの記事を読んで、マサエさんのコメントを見て私も観たくなり、早速行って来ました。
「グリーンカード」はラブコメディなので楽しみながらほろりとさせられましたが、これは違いましたね。
ちょっとsex場面が過剰だと思いましたが、愛の意味も分からない15歳の少年がのめり込み、それで彼女が姿を隠す所も良かったです。
そうでなければ、2人は渡辺淳一の「失楽園」同様に破滅するのではと思いましたから。
本当に色々考えさせられた映画でした。
裁判ではみんな冤罪だって知ってるのに、終盤では本を読んだ人は彼女が重ーい罪を犯したと思い込んでしまっている。
生き残った娘も、責任者の顔は覚えていなくて、本を読ませる変な人は覚えているのだから、その変な人が責任者でないことを知っているはずなのに・・・。
「彼女を許すようでお金は受け取れません」といいました。
そんなに怒りが強いのなら、なぜ裁判のときに他の被告人を許したのでしょう?
主人公も面会のときに「たっぷり反省したか?」というような意味の問いかけをしていますが、冤罪のひとには普通は「大変だったね、お疲れ様」ではないでしょうか?
なんだか変な物語です。
正直なところ、原作を読んでいないので詳しくは分かりませんが、私の感じた事を書きます。
私も他の女性看守が罪に問われなかったのが不思議でした。私は、1番非人間的で狡猾なのは彼女達だと思っています。ハンナの自己防衛心の強さを知っていた彼女達は、罪を彼女1人に被せてしまったのですから。
生き残った娘は、裁判の結果を疑わなかったのでしょう。
マイケルが言った言葉は、敢えてハンナを気遣い、文盲に気づかぬ振りをしたのだと思いました。もし「大変だったね」と言った方が彼女を傷つけるのだと考えたのではないでしょうか。