この所TVで太平洋戦争に因んだ番組を放送しているが、先日NHKTVで放送した兵士の証言を編集した番組が心に残っている。
数人の元日本兵が話した内容は、戦争の現実を知らない私にはどれも衝撃的だった。
しかし、ある部隊の指揮官だったと言う男性の人生は、私の心を強く揺さぶった。
彼の部下は200人近くいたが、生き残ったのは僅か4人だったそうだ。
彼は、突撃を命じた自分の責任を強く感じ、自分は楽しむことを一切してはならないと部下の魂に誓ったのだ。
結婚はしたが、娘の結婚や親類の法事、村の祭りや集会などは勿論、個人的な小旅行なども一切せず、ひっそりと家に籠る生活を課して、過日死んで行ったのだ。
彼をそこまで追い込んだ戦争の悲惨さを、その番組から私は強く感じたのである。
自分を振り返って見ると、定年まで続けた仕事や家庭生活で、思い起こせば小さな後悔は幾つかあるが、他人の命を奪ったり、または人間としてあってはならない事をしてしまったという悔いを全く残さなかった事に、平和な時代に生きられた幸せと安堵を心から感じたのだった。
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真珠湾攻撃から70年なのだそうですね。
私たちはこの間違いから多くを学ばなければなりません。
無かったことにしたいけど風化させてはならないコト。ちゃんと次の時代の人達に伝えられるようバトンはしっかり受け取らないとダメだなと感じました。
私たちが起こした戦争ではないけれど、当時、国民のほとんどが(反戦の人は捕えられて殺された)開戦を歓喜で迎えたそうです。当時の軍国教育や貧しい生活の閉塞感がそうさせたみたいですが、あばたさんの言う≪私たちはこの間違いから多くを学ばなければなりません≫は、私も大事な事だと思います。