《カイロのサッカーラ観光》
6日目は早朝に下船して「ルクソール空港」から6;45発の航空機で「カイロ空港」に向かった。飛行時間は1時間10分だった。
たまたま窓側の席に座れたので、夜明け後のカイロ近郊の景色を上空から見ることができたのだが、一面に砂漠が広がっている光景に胸が痛んだ。
本当に上空から見ても、緑があって農業や牧畜ができるのはナイル川の岸辺に僅か4%程しかないというオアシスだけなのだ。
産業の近代化を進めなければ、この国は豊かになれないことが良く分かった。
1年前に「アラブの春」で民衆が立ち上がり、長く続いた独裁政権を倒したのだが、新憲法を作る段階で90%を占めるイスラム教信者がイスラムの教えに基づく憲法にしたいと言いだした。
それで私が旅行中に国民投票があったのだが、不正があったのかなかったのか、結果はイスラム憲法支持者が過半数だったという。
イスラム教の影響を排除したい「アラブの春」の中心になった若者達の中に諦めムードが広がっているのではないかと心配だが、暫くはエジプトに宗教戦争さながらの不安定な政治状況が続くのだろうか。
数日振りでカイロに戻り、バスは高速道路を走ってギザの南方10kmにあるサッカーラに行った。
そこには、ピラミッド建設の第一歩を記したという「ジョセル王の階段ピラミッド」があった。
高さ60m、底は140m×128mと独特な長方形をしていて、6段の階段状をしているのだ。その傍に祭壇、葬祭殿などの複合施設(ピラミッド・コンプレックス)が残っていた。
ここでも売り子数人が私達にしつこく付きまとって来ていた。施設の上部に上がるとらくだ引きも2人いて、写真を撮らせてチップを稼いでいた。
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コメント有難うございました。
階段ピラミッドは初期のものだそうです。石を積むのは四角錐形より楽だと思いました。
旅行中、空気は乾燥し切っていて、砂埃が舞っている様で、マスクをすることが多かったです。
雲を見たのは観光最後の日にカイロに戻ってからだけでした。カイロは海に近いから雲ができるのでしょうね。
物売りのしつこさは高失業率の裏返しで、彼らも家族を養わねばならないからでしょうね。
しかもイスラム教では、富める者は貧しき者に「喜捨」するのが義務なので、富める旅行者(?)にもしつこく喜捨を要求されますから。