花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

「エジプト」旅行(6)

2012年12月29日 | 海外旅行「中近東Ⅱ」エジプト

《ナセル湖を見つめるラムセス二世像》
現在、ナセル湖の畔にある「アブシンベル神殿」は、「アスワンハイダム」の建設によって湖底に沈む運命にあった。
しかしユネスコが国際キャンペーンを起こして救済された神殿で、1964年からの工事によって、元の場所から60m上にそっくり移設をすることに成功したのである。
岩山を利用して造った神殿の入り口に、高さ20mのラムセス二世像とその妻の像が湖を見つめていた。
像の横側にはレリーフが彫られていたが、その中にこの当たりで暮らしていた色が黒い「ヌビア人」と隣国「リビア人」達が首を紐で結わえられて奴隷となっているものがあった。王の権力を誇示したかったのだろう。
日没が迫る「ナセル湖」が美しかった。

    

         




《コム・オンボ神殿》
4日目、「アスワン」から46kmナイル川を下り、「コム・オンボ」(アラビヤ語で「オリンポスの丘」の意)の町で停泊したクルーズ船を降りると、すぐ傍の丘の頂に「コム・オンボ神殿」があった。
この神殿は紀元前2世紀に着工され、ローマ皇帝アウグストゥスの時代に完成したもので、「ホルス神」(ハヤブサの頭を持つ天空の神)と「ソベク神」(ワニの神)を祭るために建てられたという。
この神殿の石材は、後に持ち出されて他の建造物に使われたそうだ。
残っている部分のレリーフに女性の出産場面やミイラ作りの各種道具なども画かれていた。

庭に大きい井戸の様な「ナイロメーター」(ナイル川の水位を測る)が造られていた。底の方にナイル川の水が流れ込む穴が作ってあった。
井戸に向かって特別の祈りをしている男性がいた。


また少し離れた所に、この近くで発掘された「ワニのミイラ」の博物館があった。ズラリと並べて展示されていたミイラは、子ども以外はどれも大きかった。

  

  

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2 コメント

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Unknown (Pione)
2012-12-30 08:14:56
なぜワニがミイラになったのか。どういう状況だったのか。ナイル川の流域や川底にはまだ遺跡があるのでは。今ある世界の建造物は将来どんな形で残るのか、あるいは消滅するのか。などなど・・・
ソナタさんの旅行記を拝見しているときいつも考えてしまいます。
 今年1年、楽しいブログありがとうございました。良いお年をお迎えください。
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Unknown (ソナタ)
2012-12-30 09:37:03
Pioneさん、お早うございます♪
コメント有難うございました。
エジプトでは大昔からナイルの恵みを得て暮らしていたので、農耕社会だった日本と同じく、自然に対する畏敬が多神信仰につながったのだと思います。
だから太陽、牛、朱鷺、犬、猫、果ては糞ころがしさえも神として崇めたのです。
この神殿はハヤブサとワニの神を祭ったため、ミイラにして死後の再生を願ったのだと思います。
来年も元気で暮らしましょう!
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