≪最初に仏教が伝来した町「アヌラダープラ」①≫
首都「コロンボ」は、スリランカの南西の海に面した町だが、そこから北北東180kmの内陸に、紀元前500年から1400年間栄えたスリランカ最古の町「アヌラダープラ」があり、そこまでバスで5時間かけて行った。
今回のバスは中型だが日本製で、座席は1人2席とゆったりしていて、冷房を効かせてくれて快適だった。
この町をかって統治していたのは「シンハラ族」の王「ウィジャヤ」で、既に高度な文明を持ち、大きな人工貯水池を造る灌漑工事を積極的に行って、上下水道、農業用水を確保した結果、農業が発展した。
この貯水池は現在まで使われていて、米の二期作や野菜栽培などを支えていた。
ガイドブックによると、この町には紀元前3世紀に仏教がインドから伝えられた。
仏教は、やがてこの地からスリランカ全土へ、またミャンマー、タイ、カンボジャ、そして世界中に伝えられて行ったという。
紀元前161年以降になると、南インドからの「タミール人」の侵略が始まり、王位を脅かされる事態が続く。
4世紀初めに釈迦の左の犬歯がインドから運ばれて王権の象徴となるも、10世紀にタミール軍の攻撃の前にシンハラ王朝はこの町を捨てたという。
町の遺跡地区には大小の寺院が残されていて、敬虔な仏教徒達が大勢参詣に訪れていた。
①「イスルムニヤ精舎」
岩肌を掘るようにして造られている寺院で、本堂に大きな涅槃仏(横たわる仏像)が置かれ、周囲を多数の僧の絵が取り囲んでいた。
東京の浅草寺が塗り替えの援助をしているそうだ。
仏像を背にして写真を撮ることは、仏像を汚す行為として禁じられているので、体を斜めにして撮る工夫をした。
寺院の裏に回り、岩山を登った。確かに何処までも続く立派な貯水池が巡らされていて、かっての王の見識の高さと強大な権力が今まで続く水の豊かさ、農業の発展を支えたのだと実感できた。
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スリランカ旅行記、楽しく読んでおります。
立派な涅槃仏ですね、しかも浅草寺が係わっているとは・・・
ほとんど知らなかった国のことが、いろいろわかり興味深いです(^^)V
ガイドブックを読み、ネットで基本情報を調べて行ったのですが、やはり今回も「百聞は一見にしかず!」でした。
色々な国や暮らしがあるんだと驚く事ばかりでした。
あちこちに知らない援助がされていましたよ。
民ちゃんさん、お早うございます♪
いつも読んで下さって有難う。
お寺に興味があるんですね。何せ日本に伝えられた仏教のルーツを持つ国でした。