《ルクソール西岸観光》(1)
5日目、船が「ルクソール」に停泊すると9;30に下船し、バスに乗り換えて観光に出発した。
先ず向かったのが「メムノンの巨像」だ。
紀元前2040年頃、衰退した古王国時代の後にエジプトは再統一されて中王国時代を迎えた。
紀元前1720~1680年頃、アジアからデルタ地帯にやって来た人々が王朝を成立させ、新王国時代が始まる。
この後、巨大建築物が首都「ルクソール」に沢山造られたが、「メムノンの巨像」は「アメンホテプ三世」が建てた物だという。
ネットで調べると、この二体の像はアメンホテプ三世が建てた葬祭殿の入り口に作られた高さ18mのものだが、後の第18王朝のメルエンプタハ王が自分の葬祭殿をたてる石材を得るために破壊したと言われ、今は巨像しかない。
右の写真は巨像の背景である。ここに葬祭殿があったのだろうか。遠くの山は王家の谷の方角に当たる。
次に向かったのが「王家の谷」だ。
そこはぐるりと山に囲まれ、北側だけが空いている谷状の地形だった。
墓の全てが、紀元前1365年以降の新王朝時代に岩山を掘って造られたものだという。
「ラムセス六世」の墓、「ツタンカーメン」の墓、「貴族」の墓などの中に入ったが、カメラ撮影ができなかったので写真は無い。
入り口から玄室までほとんど真っ直ぐに大きい通路が作られていて、その通路の両側の壁には王の生前の生活や来世の神の姿、王の死後の世界が沢山画かれていた。
死後、魂は蘇ると信じていたので、体をミイラにし、内臓を甕に分けて入れ、死後の世界で生きるために必要な生活用品を置いた。
彩色もそのまま残っている墓も多く、3000年前に描かれたものとは思えないような新鮮な感じを受けた。
紀元前1350年に即位した「ツタンカーメン王の墓」は特に保存状態が良く、玄室の絵は極彩色に彩られていて、当時の王族の宇宙観が画かれていた。
紀元前1150年にはここで労働者がストライキを起こしたらしいが、徐々に新王国は衰退して行った。
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お正月はどこかに行かれたのではないですか。
「王家の谷」で発掘された数箇所の墓に入りましたが、どれも彩色以外はほとんどそのまま残っていました。宝物などは最後の日にエジプト考古学博物館で見られました。素敵な体験ができ良かったです。