霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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葉タラノメ

2007-05-22 18:36:17 | 山菜
タラノメは店頭に並べると小さいものから先に売れて行く。
タラノメは「小さいものを食べるもの」という誤った常識が蔓延しているためと思われる。
しかし、ものの本には「手の平大」が一番美味しいと紹介されているし、実際に色々と食べてみると、味は大小にあまり関係がなく、適度な大きさがあった方が食べ応えがあるように感じている。
大きくなっても葉が開く前のものは柔らかく最高級品だと思っているが、残念ながらこの種のものはお客様からはあまり歓迎されないようだ。

最盛期を過ぎた今の時期のタラノメは、二番子(一番最初の芽を摘まれた後に出てくる芽)でもない限り大ぶりになっていて、既に葉が開いているものも多い。
従来、それらは自家消費していて、みそ汁の具や野菜炒め風にして食べていた。

しかし、今年は分量が多過ぎるので、柔らかい葉の部分のみを切り揃えて「葉タラノメ」として販売することをオバサンが考え出した。
価格も半額にしたのだったが、馴染みが無いためか売れ残ることが多かった。
そこで、オバサンは篭に次のコメントを付けてみた。
「葉タラノメ  ・てんぷら ・ごま和え ・酢じょうゆ和え ・ 山菜うどん、そば におすすめ」
いつも我が家で食べているメニューそのものだ。

これ添え書きは効果絶大だった。
昨日はタラノメ同様「葉タラノメ」も完売となった。


(写真は二匹目のドジョウを狙って「新鮮館おおまち」の店頭に表示したもの。)

見慣れない野菜や山菜を店頭に並べる場合は、「レシピを添える」というのは常識だが、その基本プレーを怠り簡単に「売れない」と判断していた愚かさを反省させられた。

葉タラノメは、価格が安い上に分量も多いので、食堂や呑み屋さんで山菜料理を出すには格好の食材となるはず。
いつも朝イチで「道の駅」の野菜や山菜を仕入れる食堂の親父さんが居るが、もしこれに目を付けたとしたら「お目が高い」と言えよう。
コメント (4)
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