祝「銅メダル獲得」

眞鍋監督率いるバレーボール全日本女子の戦い振りは、予選段階からこれまでとは全く違っていた。
どんなボールもトスにしてしまう天才セッター竹下のプレーは更に磨きがかかり安定感も増していたし、その素早い動きや驚異的なレシーブ力には気迫が満ち溢れていた。

いつの間にかエースになっていた木村は、身長、体力、パワーで勝る外国選手にテクニックで立ち向かい久し振りに日本に「頼れるエースアタッカーの登場」となった。
江畑、山口、井上、石田等の新しいメンバーもそれぞれ持ち味を発揮する活躍をしてくれた。
更に四年振りに全日本に復帰した山本(旧姓大友)も精神的な強さを身に付け、それがプレーに滲み出ていた。


(勝利を祝福するかのように真っ赤な実を付けた庭のウメモドキ)

銅メダルをかけたアメリカとの最終セットは心臓をドキドキ波打たせながら観戦していたが、選手達は前夜のブラジル戦惜敗の悔しさをバネに勝利に向って最後まで戦い切った。

メダル獲得が決まって大歓びする選手や観衆を眺めながら「日本バレー復活」の手ごたえを感じたファンが多かったに違いない。