台風の影響による雨で仕事にならないのをチャンスと捉え、一関市博物館開館20周年記念企画
「生誕80年 森本草介展」に二人で出かけた。
ちなみに、一関の博物館は厳美の「道の駅」に隣接し、駐車場は共用となっている。
絵は女性ヌードを背後から描いた作品が多く、その美しさだけでなく作者の解説文にも大いに感銘
を受けた。
市内在住の65歳以上は入場無料だったが、作品に敬意を表し、記念画集を購入した。
ここでは感銘を受けた絵の作者の言葉を掲載するが、絵の一部はネット上でも閲覧できるので興味の
ある方は検索してみて下さい。
「永遠」(とわ)
この世の中で、最も美しいものは女性像だと思います。特に裸婦。絵の題材にしても、これほど魅力的な
ものは無く、これほど難しいものも他には無いと思われます。何度描いても描き慣れることはなく、いつも
新しい驚きと軽い眩暈に襲われます。神秘的で謎に包まれた美の女神はそう簡単には把えることができません。
把えようと思っても、するりと抜けて、私の手の届かない遥か遠くの方で微笑んでいます。それでも私は必死に
追いかけます。私が追いつけるかどうか、いつも途惑うばかりですが、絵を描くことによって永遠の美の存在を
確信できるのです。
「花模様」
この今しかない一番輝いている瞬間を決して逃すまいと描く。完成してしまえば、この"瞬間"が"永遠"となって
手中に残した、という安堵感がある。