エース対角(裏エース)のBは、学業成績優秀かつ俊足という文武両道で、しかも練習の合間を縫って
ピアノ教室にも通う頑張り屋さんだった。
体形もバランスがとれていてパワーも有り、ジャンプ力もチーム一だったので、エースになる素質を
十分に有していた。
しかし、それを実現出来なかったのは指導者である私の責任だった。
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(今日も雨。裏庭の主役は、いつの間にかフキからミョウガに代わっていた)
Bのアタックフォームには、理想形と異なる違和感が有ったが、その原因が助走ステップを踏み切る際の
「逆足」にあった。
しかし、残念ながら、当時の私は、そのことに全く気付いていなかった。
その「致命的な指導誤り」が悔やまれ、数年後にBに会った際、「逆足を直したか否か」を開口一番確認
したところ、「中学の後半で修正した」と聞いて「ホッ」と胸を撫で下ろしたものだった。
Bは大学卒業後、中学校の教師になった。
そして、10年程前、あの思い出多い蒲町中学校の「バレー部顧問」に就任したと風の便りで聞き、
感慨深いものがあった。