霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

除草機 そのⅡ ~ Tさんからのメール

2006-03-21 18:32:15 | 
もう30年以上も逢っていないが、昔の職場の仲間で、兵庫県在住の友人Tさんがいる。前の会社を辞めた後、近所の会社に勤めながら自宅で農業を営んでいる。
宇宙や地球それに人間の細胞の成り立ち等に深い関心を持ち、趣味で勉強しているという。その勉強の一端を2000文字近い長文のメールで10回ほど送ってもらった。私自身の科学の視野も少し広くなった気がした。 
小柄で温厚な方だが、剣道三段の猛者でもある。
そのTさんから先日紹介した「除草機」についてメールが届いた。
除草機を押すことの大変さを知ってもらうための参考として紹介したい。

  ~ 殆ど毎日、仕事から帰って来て、貴殿のブログ見せてもらっています。流石、や
    っていることが違うね、、、一見、自給自足のような、生活ですね。
    ほんと、素晴らしい・・・でも、真似ができそうもない・・・僕も、30代に一度
    だけフルマラソン (42.195Km)に出て、完走したことがあるので、体力にある程度、
    自信をもつているけど、とても除草機で田んぼの草を取る元気はありません。実
    は、僕は52歳で会社を退職し、その年に、除草機で田んぼの中を歩き回ったこと
    があります・・・しかし、・・・暑い炎天下の中で・・・とても1~2時間で、根
    をあげてしまった ・ ・・なんと、意志の弱いことか・・・所詮、えらそうなこと言った
    って、僕の場合この程度です・・・・。健闘祈ります。  ~



昨日吹きまくった「春の嵐」の被害。近所ではハウスの屋根半分を剥ぎ取られているので、この程度の被害でよかったというべきか。
それでも修復に半日を要した。地球温暖化の影響なのか、「春の嵐」も異常だ。
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日本の食糧問題

2006-03-20 18:21:37 | 
「日本の食糧問題は、農民の問題ではなく非農民の問題だ。」という意見を何回か目にした。
農民は、農業が嫌になったら止めればよい。それでも、自分が食べる分は何とかできる。しかし、農民でない人達は食糧のすべてを外国に依存しなければならなくなり、有事の際に食糧の確保が困難となる。従って、食糧問題を真剣に考えなければならないのは、食糧の生産手段を持たない人達なのだ、という。

人口の急増等により世界が食糧危機を迎えるのではないかと囁かれている中で、我が国の食料自給率は年々低下し、主要先進国の中で最低の水準だという。食糧問題は危機管理の最優先事項だと思えるのだが、そのような問題意識を為政者はあまり持っていないようだ。日本と同じような島国であるイギリスは第二次世界大戦当時、今の日本と同様の自給率だったため、食糧確保に大変な思いをした。その反省から、今では100%を超えているとのこと。
当然、日本もこのような歴史の教訓に学ぶべきなのだが、農水省が今進めようとしている大規模専業農家育成策(裏を返せば小規模農家切捨て策)は、食糧自給率低下に更に拍車をかけるような気がしてならない。


写真は、土壌分析をしてもらうために乾燥中の土のサンプル。完全に乾燥させてから、細かく砕いてふるいにかけ、粉状にしてから提出する。現状把握ができずに適切な肥料等を施すことはできないはず。この当たり前のことが今までやられていなかった。今回、水田四カ所、畑二カ所を調べてもらう予定だ。

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元祖「日本!チャチャチャ!」の結婚

2006-03-19 17:43:20 | 趣味
「日本!!チャチャチャ!」はバレーボール全日本応援の定番となり、他のスポーツの国際大会にも広がっている。この応援の発祥の地は仙台。今から遡ること25年前、バレーボールワールドカップ(女子)の日本VS米国のフルセットに亘る壮絶な戦いの中で生まれた。日本チームのメンバーは江上、三屋、広瀬、横山などが名を連ね、米国チームはハイマンがエースとして君臨していた。12月の寒い冬の夜にもかかわらず、試合と応援の熱気で宮城県スポーツセンターの壁は汗をかいていた。
この日、オジサンは当時監督をしていた仙台市内の小学生バレーボールチームのメンバー20名と一緒に観戦していた。
 いつも練習で声出し役を担っているのはキャプテンのK子。このような場でも当然リーダー役となる。日頃の鍛錬の成果で声も通る。K子の掛け声「日本!」に続いてチームのメンバーが手拍子で「チャチャチャ!」。それを何度も繰り返した。それが徐々に周辺に広がり、 最後は超満員の会場全体のものとなった。
(この事実は本邦初公開。当事者も含めて知っている人は殆んどいない。)
 
 感動さめやらぬ翌年の1月、K子達のチームは、一年間の汗と涙の猛練習が功を奏し、数年間に亘り無敵を誇っていた強豪チームを撃破し、念願の宮城県一となった。
 選手は勿論、ベンチに入れない応援の子供達、親、指導者、皆が、涙、涙、涙の感動を味わった。その「感動の思い出」は、今も色あせることなく「無形の共有財産」として皆の心に残っている。


 今は埼玉に住み、東京で仕事しているK子が、この3月25日に結婚するという。
「晩婚なので恥ずかしいからコジンマリと身内中心で披露宴をする」とのこと。
 25年前のあの当時からK子の結婚式には絶対参加する、と一方的に決めていた私としては「そんな付き合いじゃ無かったろうにヨ!」と言いたいのが本音だが、ここはじっと我慢して、お祝いのメッセージでも送ることとしよう。

それにしても、キャプテンは工学博士と結婚。副キャブテンは既に結婚し医大の助教授夫人。みんな凄い!これもバレーボールを一生懸命やったことに対する神様の御褒美なのかも知れない。
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トレーサビリティとHP

2006-03-18 18:53:45 | 
16日に農業改良普及センター主催の「産直パワーアップセミナー」に参加した。
テーマは①産直での商品表示 ②農薬に関するポジティブリスト制度 ③食品のトレーサビリティ の三つで、どれも日々の仕事に直結する事項だけに大変勉強になった。
特に、トレーサビリティに関しては、「ハッ」とさせられた。「安心、安全な米・野菜作り」を標榜しながら、消費者の皆さんには、具体的な情報を提供していないことに気が付いたのだ。
作物毎に、何時、何処で、どのようにして作ったかの生産履歴をオープンにしておけば、お客様も安心して食べることができるのだ。
 春を迎え、田畑はこれからが新しい年のスタートとなる。この機会に日々の生産行動をしっかり記録し、その履歴を何時でも公開できるよう、早速取り組むこととした。

 生産履歴の情報は一言二言で済む量ではない。野菜への直接貼付はお互いに煩瑣すぎる。また産直は個人毎の販売スペースが限られていることから、明示する場所の確保も困難だ。
 そこで出て来るのがホームページ(HP)だ。HPほど情報公開に適したツールは無い。今までHPとは縁が無かったが、この機会に生産履歴だけでなく、米・野菜情報、販売情報、お問合せ申込み受付等も掲載できたら素晴らしい。
お客様との新たなつながりもできそうだ。
いつもながらのドロナワとなるが、まずはHP作成の勉強だ。

写真は「土おろし」後の土の山。この山五個分相当を準備した。
種籾も芽だしの準備に入った。この土を入れた苗箱への種蒔き作業を皮切りに、実りの秋までの長い道のりがスタートする。 


コメント (2)
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除草機

2006-03-17 19:30:08 | 
 無農薬とか減農薬に関心が高まっているにもかかわらず、除草機を押す姿はあまり見かけなくなった。大変な重労働で、体力が無いとできないのだ。
我が家では、一昨年から一部の水田で試行的に復活したが、僅かの時間でも大汗をかきヘトヘトになる。汗の量が半端ではないのだ。ズボンまでビショ濡れ状態となり、体重を減らすには持って来いの仕事だ。小休止の時には大の字に横たわり、ストレッチをして凝った筋肉をほぐす必要があった。


今年から、二条用の新しい除草機を調達し、本格的に全水田で実施しようと考えていたら、山目駅近くに住む叔母から「何年か前に買ったのだが、全然使っていない」というホウリダシ物があることを聞き、遠慮なく頂戴することとした。
我が家の骨董品と異なり、軽くて操作し易く、除草能力も高そうだ。
五月下旬には、麦藁帽子を被って除草機を押す勇姿を是非お目にかけたい。

オバサンの予測によると「途中でダウンする可能性大」とのことだが…。


コメント (4)
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