霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

カリウム肥料

2015-05-26 21:19:21 | 
原発事故による放射能汚染対策として大豆畑にはカリウム肥料を施すよう県から指導を受けていて、
一反当たり2袋の割合で配られている。
目的は「豆がカリウムと勘違いしてセシウムを吸収する特性があるためそれを防ぐ」とのこと。

二年続けて施肥し、基準をクリアしているのだから今年は省略できるのかと思っていたら
「今年も」とのことで炎天下に大汗をかきながら肥料撒きをしたうえで播種作業を続けている。

福島から遠く離れた岩手で放射能汚染の後遺症が残っているのは「山菜だけではない」ことを
知っている人は少ないかもしれない。



当地の放射汚染が最初にやり玉に挙がったのは干しシイタケだった。
検査の基準は1kg当たりのセシウムの含有量。
乾燥して重量が激減してもセシウムの絶対量に変わりは無いことから生シイタケなら基準をクリア
しても乾燥すると「基準オーバー」になるようだ。

シイタケ栽培農家が「干しシイタケは水に浸けて戻してから食べるのに・・・」と嘆いていた。
枝豆と大豆でも同様の関係があるが、問題視されているのは「大豆だけ」のようだ。
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ネット掛け

2015-05-25 21:04:46 | 
圃場を合体した畑に豆の種を蒔きネットをかけた。
長さ50mのネットを使っているが20mほど足りなかった。
「ネット掛けの効率性」だけを考えると畝の長さは50mまでが理想かもしれない。



小麦に比較し豆は収穫まで手が掛かる作物。
播種作業は効率化されたが、ネット掛け、二回の培土、手作業による収穫や選別と続く。
それらの作業の効率化が今後の課題となっている。

防鳥対策のネット掛けは省略できる品種もあるようだが未だ究明出来ていない。
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後藤さん

2015-05-24 21:16:39 | 仲間
私の携帯電話はカメラや財布等が入っている小さなバックに入っていて、軽トラの助手席に置いてある
ことが多い。
そのため、携帯電話に着信があっても出ることは皆無に近く、殆ど発信専用に近い使い方となっている。
今日の昼前、そんな皆無に近い携帯電話の着信に偶然応答したら、昔の職場の同僚の後藤文雄さんからだった。
「団体バス旅行で厳美の佐原ガスラ館で食事をとるところ。一時にバスが出発する」とのことだった。
草刈りで大汗をかいた作業着を取り換えて大急ぎで10数年振りの逢瀬に向った。


(昼食時に奥様に禁じられているビールをチャッカリ飲んだという)

後藤さんは初めて仙台勤務となった時の職場の先輩。
学区制が敷かれる前の仙台一高に岩沼から合格した秀才だったらしい。
「子供の頃は神童、天才と言われ、今はただの人」などとよくからかったものだった。

七つも歳が違うのに妙にウマが合って「お互いの人間性を高く評価していた」が、周囲の評価は二人共低かった
ように記憶している。
「熊ちゃん、今日は天気がいいから一杯行くか」と言ったかと思うと「今日は雨だから天気祭りしよう」と毎日
のように誘われた。

本人は「繊細な人柄」というが傍から見ると「豪快な人」だった。
マユツバもんの話しを聞いた時に、ツバを付けた指で眉をなぞる仕草をするのを得意としていた。

職場を異にした以降も「運命の赤い糸」ならぬ「運命の腐れ縁」で親交が続いていたが、退職時には体調を崩し
ていたので心配していたが、元気な姿をみて凄く嬉しかった。
後藤さんも「直ぐに逢いに来てくれたのは望外の歓び」と応じてくれた。
コメント (2)
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除草機

2015-05-23 20:31:12 | 
15日に夜から16日の未明にかけて降った雨は「恵みの雨」だったことは言うまでもないが、惜しむらくは
雨量があまり多くなかった。
その後雨は降らないままで明日から一週間の天気予報に傘マークの影も形も無い。
水が不足気味の田んぼに十分に水を供給したい気持ちは山々だが堤の水に限りが有るのでままならない。



水持ちの悪い田んぼでは田植えと同時に撒いた除草剤が効かず畝間に雑草が目につき始めた。
今の内に退治しないと土が固くなると除草機では対応できなくなる。
そんなことから少し早めの「除草機押し」となった。
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圃場の合体

2015-05-22 19:39:03 | 経営
北海道の起伏のある広い畑をTVで観て大きなヒントを得た。
水田はフラットであることが必須だが畑は多少起伏があっても大きな支障にはならない。
だとすれば段差の大きくない転作田は畦道を撤去するだけで簡単に合体が可能となる。

合体することのメリットは機械作業が大幅に効率化できることが一番だが、もうひとつ
「畦道の草刈りを解消できる」というのも大きい。


(奥に向かってなだらかに下っている)

谷あいに連なっている2a×6枚の小さな転作田は長年休耕し放置されていたものを随分手を
掛けて水田として復活させたが、この10年間の「稼働対成果」を累計すると「赤字決算」
の可能性が高い。

この「負の資産」とも思える6枚の圃場の「合体」を思いついたのは昨年秋のこと。
もっと早く気付けば、施肥後に小麦を蒔いて越年したかったが間に合わなかった。

合体してから耕起するのは今日で二回目。
数日後に大豆を蒔く予定にしているが、ゴロンタ土なので今年の収穫は多くを期待でき
ないかもしれない。
しかし、数年後に12a余の立派な畑に変身することは「確実」と見込んでいる。
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