ドストエフスキーやトルストイが描く19世紀ロシア社会の小説。
やたらと「貴族」が出てくる。食詰め者も貴族だし、農奴を数千人持っている貴族もいる。トルストイはともかくドストエフスキーも一応貴族身分らしい。
読んでいると江戸時代の士族、郷士あたりまでに相当するような感じがする。しかし、社会制度が全く違うだろうから上下関係や身分は同列には論じられまいが。
日本では封建制度で幕府があり、藩主の下に侍がいたわけだ。ロシアに封建制度があったのかな。日本みたいにきっちりした、どうもなさそうだ。
ことほど、左様に想像もつかないのに翻訳書には注も解説もつかない。本屋にも解説本はない。ロシア歴史の専門家はなんらかの資料を持っているかも知れないが。
ロシア皇帝とロシア貴族の関係はどうなのか。絶対君主でじかの関係なのか。行政制度も全然分からない。
それでもドストエフスキーの小説はそういう知識がなくてもあまり抵抗無く読めるが、トルストイは、そう言う知識がないとチンプンカンプンである。文庫本の出版社、訳者は注か解説ぐらいはつけろよ。もっとも彼ら自身まったく知識が無いのかも知れない。その可能性が高い。
トルストイのアンナ・カレーニナの後半である地方の貴族団長の選挙の話がある。ながながと続く。これが分からない。注をつけられなければ抄訳にしてしまえよ、新潮社さん。
思い出したが、ビクトル・ユゴーのレミゼラブルにも歴史的な政治情勢を長々と述べるところがある。話としてはつまらない(日本人にはまず興味がない)が、しかし読めば分かるように書いてある。それに比べるとトルストイは全然分からない。
作者に芸がないのか、訳者が怠慢なのか。
やたらと「貴族」が出てくる。食詰め者も貴族だし、農奴を数千人持っている貴族もいる。トルストイはともかくドストエフスキーも一応貴族身分らしい。
読んでいると江戸時代の士族、郷士あたりまでに相当するような感じがする。しかし、社会制度が全く違うだろうから上下関係や身分は同列には論じられまいが。
日本では封建制度で幕府があり、藩主の下に侍がいたわけだ。ロシアに封建制度があったのかな。日本みたいにきっちりした、どうもなさそうだ。
ことほど、左様に想像もつかないのに翻訳書には注も解説もつかない。本屋にも解説本はない。ロシア歴史の専門家はなんらかの資料を持っているかも知れないが。
ロシア皇帝とロシア貴族の関係はどうなのか。絶対君主でじかの関係なのか。行政制度も全然分からない。
それでもドストエフスキーの小説はそういう知識がなくてもあまり抵抗無く読めるが、トルストイは、そう言う知識がないとチンプンカンプンである。文庫本の出版社、訳者は注か解説ぐらいはつけろよ。もっとも彼ら自身まったく知識が無いのかも知れない。その可能性が高い。
トルストイのアンナ・カレーニナの後半である地方の貴族団長の選挙の話がある。ながながと続く。これが分からない。注をつけられなければ抄訳にしてしまえよ、新潮社さん。
思い出したが、ビクトル・ユゴーのレミゼラブルにも歴史的な政治情勢を長々と述べるところがある。話としてはつまらない(日本人にはまず興味がない)が、しかし読めば分かるように書いてある。それに比べるとトルストイは全然分からない。
作者に芸がないのか、訳者が怠慢なのか。