穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

ただいま勉強中です

2021-09-03 12:21:27 | 無題

 連載中の「無題」を長らく休載しておりまして申し訳ございません。最初は「アップデート要求」というタイトルで勢いよく連載をはじめ、「恩寵と刑罰」に改題し、これもどうもぴんと来ないというので「無題」としたわけですが書きあぐんでおります。一応SF的ということで進めているわけですが、どうも知識がないので、あまり業界常識とかけ離れてもいけないでしょう。それで物理学と天文学のお勉強をすこししています(小学校レベルから)。

 早速難問と言うか疑問に逢着、アインシュタインの理論が間違いじゃないのか、などと飛んでもないことを考え始めました。解説書によるとアインシュタインは思考実験をよくしたようです。もっとも思考実験をするのは量子力学も同じようですが。

 この思考実験にべったりと乗っかっていいものでしょうか。思考実験でアイデアが正しいから、つまり論理的だからということで、其処を出発点にした理論が多い。時間の進み方がその人が高速で移動していると遅くなるなんてある。これが理論のキモらしい。

 仮説としての出発点はそれでいい。それが現実にあっているかどうか、検証することが不可欠ですが、どうもそこのところはすっ飛ばしているのではないか。そうじゃない、と教えていただけると安心するのですが。

 世にはパラドックスというのがある。ウサギと亀の競争なんてね。うさぎは絶対に亀を追い越せない、理屈ではね。ところがこんな現実を信じるひとはいない。ところがアインシュタインの思考実験は現実に試せないほど規模がけた違いである。なにしろ秒速(時速ではありませんよ)三十万キロの世界ですから。実際に観測、計測したことがあるのだろうか。また、観測結果は多数回、同じ精度の結果がでたのだろうか。そんなことは書いていないようですね。

 論理的には正しくても(と言うことは言語の表現として、ということですが)実際には否定される「論理」があります。パラドックスといいますね。アインシュタインの思考実験がすべて「パラドックスではない」と言い切れるのでしょうか。また分からなくなった。連載が遅れます。すみません。