円城塔氏の作品三分の一ほど読んだ。それほど読みにくい作品じゃない。理解しようと力むからいけないんじゃないかな。
石原慎太郎氏が尻取りゲーム見たいと言ったが、なかなか適切だ。ま、ジャズのようにアドリブで繋いでいく、アドリブとはいわないのかな、専門家は、インプロヴィアゾとでもいうのかな。
少なくともクラッシックみたいに肩のこる起承転結を期待してはいけない。
選評はざっと見にはここでも山田詠美氏と石原慎太郎氏が一番的を得ている。価値評価は山田氏と石原氏とは真逆だが、いずれも本質をとらえている。
言葉が音のように鍵盤の上を気ままに飛び跳ねていくと思って読めばいいだろう。
さて各選考委員の理解力を査定する。
黒井氏、そんなに真正面から苦しみなさんな。
川上弘美さん、とんちんかん、そんなに難しくひねくりまわすことはない。
高樹のぶ子さん、ご苦労な解釈をしている。もうすこし肩の力を抜きなさい。
島田雅彦氏、どうしてこの人は大上段に学生みたいに振りかぶるんだろうね。
宮田輝氏、すこし持て余し気味だね。