芥川賞円城塔氏の「道化師の蝶」だがもう少し読み進んだ。これは新しいタイプなのか。疑問になってきた。デジャブが付きまとう。既読感というかな。
欧米のある種の作品の下敷きがあるんじゃないのかな。彼は文章のセンスはあるから、翻訳臭は感じさせないが。
どの作品とは覚えていないが、似たようなものを読んだような気がする(複数)。一歩譲歩すれば「構造的に」同じものを。
彼の話題の飛び方は、ごく古いところでいえば、18世紀の怪僧ローレンス・スターン作のトリストラム・シャンデイのパロディのようでもある。
やたらに、新しい、新しいというと恥をかくかもしれない。
話題の飛び方や筋の変換にナンセンスの面白さがあるといえる。その手際だがわりかし軽快にこなしているようにみえる。
&ちょいと追加;一部のSF(古典)にもいくつか脈絡のつかないものがあったね。小説に限らなければ、インディジョーンズなんか似たようなシッチャカメッチャカなのがある。スピルバーグの映画なんて、オイラからみればみんな支離滅裂で似ているとも言えようか。
一部の映画なんて、シーン、シーンがあんちゃん向け、あんちゃん受けのインパクトがあれば筋だとか、つながりなんて関係無いのが多い。
一部の芥川賞選考委員のようにメタ言語がどうのこうのとピントはずれなことを知ったかぶりで言わないほうがいい。